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世界最大級の映画・ドラマ情報サイトIMDbとは何か?便利な活用法を紹介

 海外の映画やドラマを観ていて、脇役のこの人誰だっけ?となったことはありませんか?あるいは、この海外ドラマの評価を知りたい!なんて思ったこともあるかもしれません。そのときに便利なのが、世界最大級の映画・ドラマの情報サイト「IMDb」です。IMDbとは何なのか?その使い方を紹介します。

 

 

 

IMDbとは何か?

 IMDbは、Internet Movie Database(インターネット・ムービー・データベース)の略です。Amazonの子会社のIMDb.com, Inc.が運営しています。IMDbには、非常に多くの映画とテレビ番組、ストリーミング配信番組およびゲームなどの情報が載っています。俳優や監督だけでなく、その他のスタッフも含めて映画関係者のプロフィールも豊富です。

 

ページ数(2022年3月時点)

長編映画 605,284本

短編映画 862,336本

テレビ番組 222,665本

テレビエピソード 6,599,775話

人物(写真付き) 473,284人

人物(すべて) 11,515,379人

参考 Press Room - IMDb

 

 特にハリウッド映画・ドラマについて知りたい情報があれば、すべてIMDbに載っていると言って過言ではありません。

リンク IMDb: Ratings, Reviews, and Where to Watch the Best Movies & TV Shows

 

 IMDbを編集できるのは、一般の人々です。つまり、Wikipediaと同じようなもので、ときどき誤情報も載っています。そのことには気を付ける必要がありますが、IMDbはハリウッドの業界でも広く利用されているツールです。IMDbの出演者情報に載ればその作品に出演したことになるとも言われているので、知名度の低い役者などはIMDbによりたくさん名前が載ることを目指していると言っても良いでしょう。

 

 IMDbへの登録は無料です。登録をすることで、映画やドラマのレビューを書き残したり、自分だけのおすすめ作品を知ることができます。サイトの編集もできるようになります。

 

 有料プランのIMDb Proというものもあり、こちらに登録すればさらに多くの情報にアクセスできたり編集権限が大きくなったりするそうです。料金さえ払えば誰でも登録できますが、業界人でもなければIMDb Proを利用する必要はほとんどないでしょう。

 

 IMDbは独自にインタビューを行うこともあり、サイトには独占インタビュー動画なども載っています。また、アメリカとイギリス限定でAmazon Freevee(旧IMDb TV)という動画配信サービスを提供しており、無料で映画やドラマを配信しています。Freeveeはオリジナル作品も作っており、ドラマ版『アレックス・ライダー』や『ボッシュ:受け継がれるもの』などがあります。日本では、前者はU-NEXT、後者はAmazonプライムビデオで配信されています。

 

 

IMDbのおすすめ利用法

キャスト情報を知る

 IMDbの最も便利な点が、映画やドラマの出演者が非常に細かく載っていることです。映画のエンドクレジットで流れる情報はすべて掲載されており、さらにクレジットに名前が載らないカメオ出演についても書いてあります。ドラマならエピソードごとにあります。俳優は基本的に顔写真付きでプロフィールが載っているので「どこかで見たことがあるけど思い出せないあの俳優」を調べるのにもってこいです。

 

海外での評価を知る

 海外の映画レビューサイトはRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)が有名ですが、あちらの点数は批評家のレビューから算出されたものです。一応、一般人のレビューも載っていますが、その数はIMDbの方がずっと多いです。IMDbのレビューは基本的に一般人が投稿しています。1~10まで10段階の星と文章でレビューを書くことができます。

 

 例えば、今年のアカデミー賞受賞作『コーダ あいのうた』の場合は、星でのレビューが10万件以上、文章でのレビューが約600件載っています。ただし、映画のレビューに関しては日本にもFilmarks(フィルマークス)があり、こちらも十分な量のレビューが残されています(例えば『コーダ』では約4万件の星)。より便利なのは、海外ドラマのレビューを知りたいときです。

 

現在の『コーダ』の評価と評価人数

CODA (2021) on IMDb

 

 FilmarksやRotten Tomatoesにもドラマをレビューする機能はありますが、いずれもレビュー数は少なめです。そのため、海外ドラマの一般的な評価を知りたいときには、IMDbを参考にすることが多いです。例えば、今年のエミー賞確実と言われている『メディア王~華麗なる一族~』には12万件以上の星レビューと約900件の文章レビューが載っています。Rotten TomatoesとFilmarksには星レビューが500件程度しかないことと比較すれば、IMDbの評価を信頼したくなる気持ちもわかってくるでしょう。

 

現在の『メディア王』(原題:Succession)の評価と評価人数

Succession (2018) on IMDb

 

 実は、これらの数値はAmazonプライムビデオにも載っています。全作品ではありませんが、作品タイトルのすぐ下、Amazon独自の星評価の横に「IMDb 数値」といったように表記されていることがあります。Amazonの星評価よりはIMDbの方が信頼できるので、作品探しの際の参考にしてみてください。

 

ランキングを知る

 IMDbには、その作品スコアに基づいたランキングがあります。いわばオールタイムランキングみたいなものです。映画、テレビ番組それぞれで上位250作品が載っています。なお、ランキングの順位付けに関しては、スコアそのもの以外にレビュー人数も換算しているらしく、単純にスコアの大きい順に並んでいるわけではありません。参考として、現時点でのトップ10を書いておきます。

 

映画トップ10

1位『ショーシャンクの空に』☆9.2

2位『ゴッドファーザー』☆9.2

3位『ダークナイト』☆9.0

4位『ゴッドファーザーPartⅡ』☆9.0

5位『12人の怒れる男』☆8.9

6位『シンドラーのリスト』☆8.9

7位『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』☆8.9

8位『パルプ・フィクション』☆8.9

9位『ロード・オブ・ザ・リング』☆8.8

10位『続・夕陽のガンマン』☆8.8

リンク Top 250 Movies - IMDb

 

テレビ番組トップ10

1位『プラネットアースⅡ』☆9.4

2位『ブレイキング・バッド』☆9.4

3位『プラネットアース』☆9.4

4位『バンド・オブ・ブラザース』☆9.4

5位『チェルノブイリ』☆9.3

6位『THE WIRE/ザ・ワイヤー』☆9.3

7位『ブルー・プラネット』☆9.2

8位『アバター 伝説の少年アン』☆9.2

9位『コスモス 時間と宇宙』☆9.2

10位『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』☆9.2

※「テレビ番組」のランキングのため、ドラマだけでなくドキュメンタリーやアニメも含まれる。『プラネットアース』『プラネットアースⅡ』『ブルー・プラネット』は自然ドキュメンタリー、『コスモス』は科学解説、『アバター』はアニメ、他の5つはドラマです。

リンク IMDb Top 250 TV - IMDb

 

 他に、前週に最も話題になった映画・テレビ番組をランキングにした「Most Popular Movies/TV」もあり、こちらには毎週上位100作品が載っています。このランキングをどのように作っているのかはわかりませんが、おそらく作品ページへのアクセス数から算出しているのではないかと思われます。

Most Popular Movies - IMDb

Most Popular TV - IMDb

 

受賞歴を知る

 IMDbには、作品および人物の受賞・ノミネート歴も載っています。アカデミー賞やエミー賞といった主要な賞はもちろん、英国アカデミー賞や全米映画批評家協会賞、その他ほとんど聞いたことがないような賞まで載っています。

 

リストを作る

 IMDbに無料登録することで、自分でリストを作ることができるようになります。例えば「今年観た映画」だったり「いずれ観ようと思っているドラマ」であったり。これは、Filmarksにはない機能です。作ったリストは、Excel形式でエクスポートすることもできます。

 

 自分は「Best TV episodes of all time」というリストを作って、特に面白かった海外ドラマのエピソードを入れています。ドラマのエピソードごとに扱うことができるのがIMDbの良いところです。

リンク Best tv episodes of all time - IMDb

 

レビューの全体的な傾向

 IMDbのように数値評価されているレビューは便利です。しかし、いきなり「この作品は☆7.2です」と言われたって、それが良いのか悪いのかが最初はよくわかりません。IMDbスコアから一般的にどのような評価を読み取ることができるのか、私個人の感覚に基づく独断ですが、書いておきます。

 

 IMDbは、ドラマの方が映画よりも高いスコアが出る傾向があります。ドラマの場合、つまらなければ第1話で視聴を辞めてしまって、わざわざ評価をしないからでしょうか。私自身が海外ドラマの評価を参考にすることが多いので、ここではドラマのスコアとその一般的な評価を記します。

 

星レビューの基準(ドラマ)

8.6~  誰もが認める傑作

8.1~8.5 ほとんどの人が優れた作品だと評価している

7.6~8.0 優れていると評価する人が多い

7.1~7.5 好意的な意見が多い

6.6~7.0 賛否両論

6.1~6.5 否定的な意見がやや多い

 ~6.0 酷評

 

 映画の場合は、それぞれのスコアの1個上(つまり8.1以上が傑作)ぐらいが一般的な評価になると思います。あくまでも一般的な評価であり、しかも私自身の感覚に基づくものです。参考までにしてください。

 

 星レビューは、作品が公開された直後は高くなる傾向があります。ドラマの場合は、シーズン最終話の公開から2週間ぐらいするとスコアが落ち着いてきます。逆にスコアが低く出ることもあるので、どちらにしても公開直後のスコアはさほど当てにしない方が良いでしょう。

 

まとめ

 IMDbの利用法はまだまだたくさんあります。載っている情報量はWikipediaと比べても遥かに多く、整理されています。最近は作品名やポスターが日本語・日本バージョンにも対応してきており、使いやすくなっています。映画・ドラマファンの皆さんは、ぜひIMDbを使ってみてください。

リンク IMDb: Ratings, Reviews, and Where to Watch the Best Movies & TV Shows

 

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