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ゴールデングローブ賞2023【テレビドラマ部門】受賞結果&作品紹介

 2023年1月10日(現地時間)に行われたゴールデングローブ賞のテレビドラマ部門の結果をまとめて紹介します。なお、ノミネート一覧は以下の記事にまとめてあります。

関連記事:ゴールデングローブ賞2023【テレビドラマ部門】ノミネート一覧&徹底予想 - 海外ドラマパンチ

 

 

 

受賞結果一覧

作品賞

ドラマ部門『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』U-NEXT

コメディ部門『アボット・エレメンタリー』Disney+

リミテッド部門『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』U-NEXT

主演賞

ドラマ男優賞 ケビン・コスナー『イエローストーン』配信なし

ドラマ女優賞 ゼンデイヤ『ユーフォリア/EUPHORIA』U-NEXT

コメディ男優賞 ジェレミー・アレン・ホワイト『一流シェフのファミリーレストラン』Disney+

コメディ女優賞 クインタ・ブランソン『アボット・エレメンタリー』Disney+

リミテッド男優賞 エヴァン・ピーターズ『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』Netflix

リミテッド女優賞 アマンダ・サイフリッド『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』Disney+

助演賞

ドラマ・コメディ男優賞 タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ『アボット・エレメンタリー』Disney+

ドラマ・コメディ女優賞 ジュリア・ガーナー『オザークへようこそ』Netflix

リミテッド男優賞 ポール・ウォルター・ハウザー『ブラック・バード』Apple TV+

リミテッド女優賞 ジェニファー・クーリッジ『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』U-NEXT

特別賞

キャロル・バーネット賞 ライアン・マーフィー

*補足:アメリカのテレビ業界へ長年に渡って多大な貢献をした人へ贈られる功労賞

 

 

感想

 学校の教育現場を舞台にしたコメディドラマ『アボット・エレメンタリー』が最多3部門受賞したのは、私も妥当だと思います。万人受けする面白さがある良いドラマです。2部門受賞の『ホワイト・ロータス』はアンソロジーシリーズというには無理があるのですが、シーズン2はそれほど面白いということでしょうか。近いうちに自分の目で確かめてみます。

 

 かつて5度ノミネートされながら受賞を逃した『ゲーム・オブ・スローンズ』に代わり、なんと『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はシーズン1で作品賞を受賞。快挙です。でも、個人的には意外でもありました。面白いんですけど、シーズン1でもう作品賞あげちゃうんだというか。まだ『ゲーム・オブ・スローンズ』の面白さには到達していない気がするのと、主人公の成長を描くために時制がバタバタしていたので、シーズン2からが本番なのかなと思っていたので。

 

 あと、スピンオフドラマは賞レースに弱いと勝手に考えていたのもあります。なにしろ、あれほど素晴らしい『ベター・コール・ソウル』がエミー賞でもゴールデングローブ賞でも1部門も受賞したことがない理由は、そのくらいしか考えられなかったからです。スピンオフでも受賞できるなら、なぜ『ベター・コール・ソウル』は受賞できないのでしょう??

 

 『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の当事者たちも受賞は予想外だったらしく、授賞式に来ていたのは主演女優賞にノミネートされたエマ・ダーシーと製作総指揮のミゲル・サポチニク、そして若きレイニラを演じたミリー・オールコックのみ。即興の受賞スピーチをするミゲル・サポチニクの後ろで2人のレイニラが腕を組んでいるのが微笑ましい。

 

 事前の予想が的中したのは13部門中7部門。ゴールデングローブ賞は連続受賞が少ないので、エミー賞ほど予想が簡単ではないのですが、まぁ頑張った方でしょうか。でも、ジェレミー・アレン・ホワイトは当てたかった。だって『一流シェフのファミリーレストラン』は、めちゃくちゃ面白いですからね。

 

授賞式ハイライト

 ホストを務めたのはコメディアンのジェロッド・カーマイケル。非白人の会員が1人もいなかったことを批判されたゴールデングローブ賞を皮肉りまくるオープニングトーク。ステージに座って気さくに話しているような姿も印象的。

 

レッドカーペットに現れた『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』レイニラ役エマ・ダーシー

 

作品紹介

『アボット・エレメンタリー』

<コメディ部門>作品賞

        主演女優賞(クインタ・ブランソン)

<ドラマ・コメディ部門>助演男優賞(タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ)

 フィラデルフィアの公立学校の教員たちを主人公にしたシットコム。日々、予測不能な行動をする子どもたちに振り回され、学校の予算の少なさを嘆きながらも、教師として奮闘する姿をユーモラスに描く。本作のクリエイターも務めている主演のクインタ・ブランソンは、2022年にタイム誌の世界で最も影響力のある100人にも選ばれた。

配信 Disney+(ディズニープラス)

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『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』

<リミテッドシリーズ部門>作品賞

             助演女優賞(ジェニファー・クーリッジ)

 リゾートホテルを舞台に、リッチな観光客たちのバカンスとその後に起こる出来事を皮肉たっぷりに描くブラックコメディ。シーズン2はイタリアのシチリア島のホテルが舞台になった。

配信:U-NEXT

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』

<ドラマ部門>作品賞

 世界的大ヒットファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の約200年前の出来事を描く。鉄の玉座をめぐる骨肉の争いが始まる。本家に引き続き、こちらも大ヒット中。

配信:U-NEXT

関連記事:『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン1ネタバレ感想|鉄の玉座は血のにおい - 海外ドラマパンチ

 

『イエローストーン』

<ドラマ部門>主演男優賞(ケビン・コスナー)

 牧場主と先住民との土地をめぐる争いを描いた現代西部劇。テイラー・シェリダン製作・脚本。

 

『ユーフォリア/EUPHORIA』

<ドラマ部門>主演女優賞(ゼンデイヤ)

 ドラッグやセックスに溺れて苦悩するZ世代の若者たちを幻想的な映像で描き出す。アメリカではZ世代を中心に社会現象レベルの大ヒットを記録している。

 

『一流シェフのファミリーレストラン』

<コメディ部門>主演男優賞(ジェレミー・アレン・ホワイト)

 兄から継いだシカゴのレストランを切り盛りすることになった天才シェフの苦労と苦悩を描く。慌ただしい厨房を鬼気迫るほどのテンションで映し出す。

配信:Disney+(ディズニープラス)

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『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』

<リミテッドシリーズ部門>主演男優賞(エヴァン・ピーターズ)

 ミルウォーキーの食人鬼との異名を取る連続殺人犯ジェフリー・ダーマーの事件を被害者の視点から語る。ライアン・マーフィー製作・脚本。

配信:Netflix

 

『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』

<リミテッドシリーズ部門>主演女優賞(アマンダ・サイフリッド)

 カリスマCEOだと思われていたエリザベス・ホームズと医療テック企業「セラノス」の詐欺事件の実話の基づくリミテッドシリーズ。主演のアマンダ・サイフリッドの演技はキャリア史上ベストだと絶賛された。

配信:Disney+(ディズニープラス)

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『オザークへようこそ』

<ドラマ・コメディ部門>助演女優賞(ジュリア・ガーナー)

 麻薬カルテルの資金洗浄をすることになった会計士一家のクライムドラマ。今回、助演女優賞を受賞したジュリア・ガーナーは、オザークに昔から住む犯罪一家の負けん気の強い娘ルースを演じている。

配信:Netflix

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『ブラック・バード』

<リミテッドシリーズ部門>助演男優賞(ポール・ウォルター・ハウザー)

 刑期短縮と引き換えに殺人容疑者から自白を引き出す任務を与えられた男の実話を基にしたリミテッドシリーズ。容疑者を演じたポール・ウォルター・ハウザーの怪演は見事。

配信:Apple TV+

 

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