The worst thing you ever did was ...... leave me.
- Harrison Morgan, Dexter: New Blood episode 2
8年ぶりに復活したシリアルキラーのデクスター・モーガン。彼の平穏な日常は、音信不通だった息子の登場により、徐々に不穏な空気が漂い始めます。『デクスター:ニュー・ブラッド』第2話のネタバレありでおさらいしていきます。
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あらすじ
デクスターは、息子のハリソンと気まずい会話を交わす。そこで、かつてのデクスターの恋人であり、デクスターの失踪後にハリソンを育てたハンナが3年前にガンで死亡していたことが明かされる。
翌朝、警察がマットの捜索を始めた。前日にマットを殺したデクスターは、証拠を隠滅するために積極的に捜索に手を貸す。デクスターの小細工のおかげで、マットは先住民居留地の鹿を殺してしまい、警察から逃れるために車でニューヨークに逃げ帰ったのだと考えられるようになった。
ハリソンは、警察署長の娘のオードリーと仲良くなる。夜になり、デクスターとハリソンは再び会話をする。デクスターがかつてハンナに送った手紙には「息子に闇の兆候が出たら連絡しろ」と書かれていた。
警察によるマットの捜索は終わろうとしていたが、町の有力者である父親のカートが、捜索の続行を懇願したため、その後の捜索が続けられることになった。その頃、ある部屋では泥酔した女性が監禁されていた。
感想
第2話は、デクスターとハリソンの親子関係がメインとなっていて、ストーリーとしては落ち着いた感じです。でも、こういうのをちゃんとやるのは大事。それは、今回の『デクスター:ニュー・ブラッド』が扱わなければいけない重要なテーマだからです。
『デクスター』は非常に高い評価と人気を得ていたドラマでしたが、最終回では多くの視聴者をガッカリさせる結果となりました。争点となっている点はいくつかあり、詳しいことは以下の記事に書いてありますが、主なところだと次の2点が不評だったようです。
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①デクスターがデボラを安楽死させ、過去にデクスターが殺してきた殺人鬼たちと同じく、遺体を船から海に葬った。
②息子のハリソンを当時の彼女のハンナに預け、自分だけで姿を消した。
①は今さらどうしようもないですが、②に対しては『デクスター:ニュー・ブラッド』で深く扱われていくことになりそうです。
デクスターが、ハリソンを見捨てて姿を消したのは「自分のせいでハリソンも殺人鬼になるor殺されないようにするため」でした。自分勝手な理由だなと思いますし、結局やっていることは実の息子を置いて逃げ出しているだけなので、ぶっちゃけて言えば浮気をして逃げ出すようなクズ男となんら変わりません。
デクスターは、この行動を後悔しているとハリソンに語っています。そして、今ならば息子に悪い影響を与えることはないだろうと自信を持っています。それが事実ならば良いのですが、ハリソンにはすでに「闇の兆候」らしきものがわずかに見られます。
例えば、扉の鍵を開けるピッキングの技術。一体、ハリソンは何の目的で、いつこの技術を身に着けたのでしょう。一方で、デクスターとは異なり、人付き合いは得意なようです。果たして、ハリソンは父親と同じく”闇の声”に捕らわれてしまうのか、それとも無事に育つことができるのか。どうなるのでしょう?
ところで、デクスターがハンナへの手紙の中で「闇の兆候」とか書いちゃってるの、ちょっと中二病っぽいなと思ったりします。自分の中で言ってる分にはともかく、他人に対して説明するときに「闇の声」とか「闇の兆候」とか言うの、なかなか恥ずかしい気がするんですよね。そういうことを平気で言ってしまうデクスター、好きですよ。
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