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海外ドラマ『デクスター』シーズン5感想:デクスターと喪失

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Die-die.

- Harrison Morgan  in Dexter season 5

 

 『デクスター』シーズン5は、衝撃のラストを迎えたシーズン4の直後から始まります。様々な困難を乗り越えて築き上げたリタとの関係が崩れ去ったデクスターは、どうなってしまうのか?

 

↓これまでの感想

海外ドラマ『デクスター』シーズン1感想:デクスターと父親

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海外ドラマ『デクスター』シーズン4感想:デクスターと家族

 

海外ドラマ『デクスター』シーズン5基本データ

・原題:Dexter

・放送局:Showtime

・放送年:2011年

・話数:12

・あらすじ:

 リタを喪ったデクスターは、アスターとコーディー、そしてハリソンとともに新たな生活を始める。デクスターは以前の生活を取り戻そうと、今度は女性たちを拷問して殺すボイド・ファウラーという男を標的に定め、準備を進める。一方、マイアミ警察殺人課のチーム内では、キャリア志向のマリア・ラゲルタ警部補のせいで、険悪な雰囲気が漂いつつあった。

 

 

 

『デクスター』シーズン5ネタバレ感想

 シーズン4のラストシーンには、完全に驚かされてしまいました。デクスターにとっては、最初はただの隠れ蓑だったリタですが、徐々に彼の中でリタに対する愛情が増していき、良き夫として生活し始めようとした、ちょうどそのタイミングです。あまりにも残酷。幾多の困難を乗り越えて築いてきたリタとの関係は、無に帰してしまいました。

 

 しかし、残されたのはデクスターだけではありません。リタの子供のアスターとコーディ、そして生まれたばかりのハリソンがいます。ハリソンはデクスターが面倒を見れば何とかなりますが、アスターとコーディについては精神的ダメージがあります。特にアスターはデクスターに八つ当たりもしています。2人は一旦、祖父母の家に預けられます。

 

 デクスターは、以前の日常を取り戻そうと、再び狩りを始めます。死の悲しみを乗り越えるために、いつも通り仕事をした方が良いという考え方がありますが、デクスターにとっての"いつもの仕事”は悪党殺しです。いつも通りの手順を踏んでボイド・ファウラーを殺すのですが、直後に問題が起こります。ボイドの被害者の女性が生きていたのです。犯行現場を見られたからといっても、罪のない人は殺せないのがデクスター。ましてや、彼女は犯罪の被害者です。

 

 彼女の名前はルーメン・ピアース。なんとかルーメンの誤解を解いたデクスターは、彼女から犯人は他にもいると告げられます。これまでのデクスターの標的たちも相当な悪党でしたが、今回は群を抜いています。本当に許せないんだよね、ああいうの。吐き気がします。そのため、今回はいつも以上にデクスターを応援していました。

 

 ボイド・ファウラーの仲間たちが殺されるのは、非常に爽快でした。一番良かったのは、第6話の倉庫での殺し。相手は怪我をしていたので、殺すのはわけありません。デクスターは、自分の息子が覚えたばかりの言葉「Die-die」をはなむけの言葉として、一息に首を切り裂いてしまいます。あぁ~、スッキリ。「スカッとジャパン」も、このぐらいやってくれたら良いのに。

 

 残るは、自己啓発セミナーで有名になったジョーダン・チェイスのみ。多くの人々を騙しているので、それだけでも十分痛い目に遭わせて良いと思いますけどね。裏の顔を知っている2人は、"痛い目”どころじゃ済ますわけがありません。きちんと片を付けます。しかし、その犯行直後にデボラがやってきてしまいます。絶体絶命の危機です。ところが、デボラもジョーダン・チェイスの裏の顔を知っている人間です。死に値する人間がいるとしたら、ジョーダンは間違いなくその一人なので、デボラは2人組を見逃す決断をします。

 

 その後、ルーメンはデクスターの元を去ってしまいます。これまで、デクスターの相棒の立場にいた人間は、片っ端からデクスターに殺されてきましたが、ルーメンは例外です。ルーメンはデクスターの真の姿を知っても、決して怯むことはありませんでした。しかし、それもルーメン自身が闇の声を持っていたときだけです。

 

 ルーメンはデクスターに飽きたわけではなく、目的を達した瞬間に彼のことが理解できなくなったのだと思います。我に返ったとでも言いましょうか。闇の声などない方が良いので、ルーメンにとってはハッピーエンディングに他ならないのですが、デクスターがまたしても理解者を失ってしまいます。

 

 と、かなり辛い経験をしたデクスターですが、一方でマイアミ警察殺人課にも険悪な雰囲気が立ち上がっていました。警部補のマリア・ラゲルタの上昇志向は、何も今に始まったことではありません。当初から、署内での政治が上手い人間として描かれていました。エンジェルとの不和は何とでもなるだろうという感じでしたし、クインが休暇を取らされたのもクイン自身の失態です。

 

 しかし、デボラを発砲事件の生贄にしたのはいただけない。デボラは、誰よりも真面目な刑事で、それゆえに事件にのめり込みすぎることがあるほどです。最終的には2人は丸く収まったようですが、俺はまだ信用してないからな!

 

 クインは、デクスターをリタ殺しの犯人と疑っていたことで、処分を受けてしまいます。シーズン2ではドークス巡査部長に疑われていたので、これで二度目です。また、クインとドークスはともに、デクスターへの疑惑をマリアに報告しています。マリア、さすがに少しはデクスターのことを疑った方が良いんじゃないか?クインとデクスターの対決は、次シーズン以降に持ち越しです。

 

まとめ

 ルーメンは、デクスターの3番目の彼女ということになるのかな。最初がリタでした。リタとは、最初は上手くいくわけはない感じもしましたが、結果的には最も深い関係を築いています。2番目がシーズン2で登場したライラでした。ライラとは不気味なことに波長が合っていたのですが、ライラが狂気的なまでにデクスターに執着してしまったので破局。

 

 ルーメン・ピアースも、デクスターと同じく心に闇を抱えている存在でした。殺人の準備から後片付けまで一緒にやっていたので、過去の相棒たちの中でもダントツで親密な関係になっています。しかし、それは"闇の声”に共鳴した関係であるので、ルーメンの中の声がなくなってしまうと、その関係も意味がなくなってしまうわけです。う~ん、惜しい!でも、仕方ない。ルーメンのためです。

 

 シーズン6に向けては、クインの動きが気になってきます。あれだけの証拠を見させられていては、クインもデクスターを疑わざるを得ません。クインがドークスと同じ末路を辿ってしまうのか?まだまだ目が離せません。それでは。

Die-die!

 

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