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海外ドラマ『デクスター』シーズン7感想:デクスターと真実

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Are you...? Are you a serial killer?

- Debra Morgan in Dexter season 7

 

 ついに、デクスターの正体が妹のデボラにバレてしまいました。衝撃のシーズン6のラストシーンから、物語はどこに進むのか?スリルが止まらない、怒涛のシーズン7!

 

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海外ドラマ『デクスター』シーズン7基本データ

・原題:Dexter

・放送局:Showtime

・放送年:2013年

・話数:12

・あらすじ:

 マイアミ警察殺人課のマイク刑事が殺される。デクスターは犯人を突き止め、いつも通りの対処するが、実はその男はウクライナの犯罪組織のメンバーだった。デクスターは、組織のアイザックという男に狙われる。一方、デクスターは連続毒殺犯の疑いがあるハンナ・マッケイと出会う。

 

 

 

海外ドラマ『デクスター』シーズン7ネタバレ感想

①デボラの決断

  前シーズンのラストで、デクスターはデボラに犯行現場を目撃されてしまいました。シーズン7は、その直後から始まります。デクスターは苦しい言い訳をして、とりあえずデボラにも協力してもらい、現場を焼却します。後に事件現場に駆け付けた警部のラゲルタは、被害者の血が挟まれたプレパラートを発見してしまい、ここから一気にデクスターへと捜査の手が伸びていきます。

 

 デボラがデクスターの犯行を隠そうとするのは、ある程度予想通りでした。ここでデクスターが逮捕されてしまったら、物語が終わってしまうからというのもありますが、もう少しちゃんとした理由もあります。シーズン5の最終話で、デボラは2人組連続殺人犯を見逃しています。実際には、その二人はデクスターとルーメン・ピアースだったのですが、当時のデボラはそのことは知りませんでした。

 

 死ななければならない者を殺しているならば、見知らぬ殺人犯であっても見逃すという態度を、デボラはこの時すでに示しています。そうであれば、兄のデクスターを逮捕することもないでしょう。シーズン中盤では、ハンナ殺しをデクスターに依頼しているぐらいですから、殺されても仕方がない者がいるという考えは、以前からデボラの中にもあったようです。デボラも、ハリーの娘ですからね。

 

②デクスター vs ロシアン・ギャング

 シーズン7のデクスターの宿敵は、ロシアン・ギャングのアイザックです。アイザックは、見た目からして厳つい。デクスターはアイザックの彼氏を殺してしまったので、組織というよりはアイザックの個人的な恨みを買ってしまいます。なんなら組織の方は、アイザックを裏切って、殺し屋を差し向けています。

 

 そんな状態なので、デクスターがアイザックを手に掛けなくても、組織がアイザックを殺す可能性は十分にあります。しかし、デクスターの"闇の声”はそれを許しません。彼の殺人欲求を満たすためには、彼自身がアイザックを殺さなければならないのです。

 

 そのため、一度はアイザックと協力するという選択肢を取ります。そうすれば、殺し屋も何人か殺せてラッキーみたいな感じでしょうか。ギャングの人は、ほぼ全員がデクスターの掟に沿う人物なので、デクスターは今回「誰を殺すか」よりも「より多く殺す」ことを優先したのかもしれません。

 

 だがしかし、そんなデクスターの努力も空しく、アイザックは組織の人間に殺されてしまいます。あれま、残念。

 

③デクスター with 美しき毒殺魔

 デボラに正体がバレてしまい、アイザックに狙われ、ラゲルタの捜査が進んでいるという危機的な状況にあるデクスターですが、このタイミングである女性に出会ってしまいます。ハンナ・マッケイは、そもそもデクスターの標的の一人でした。彼女をビニールで縛り付けるところまではいつも通りだったのですが、デクスターもハンナの魅力には我慢できませんでした。

 

 シーズン1の前のデクスターであれば、性欲などとは無縁だったので、そんなことは起こり得なかったでしょう。デクスターも、獣から、ほぼ人間になりましたね。これは、デクスター自身が語る「偽の人生が本物になった」という話が背景にあります。デクスターは獣としての姿を真の姿として生きて、表の顔は全くの嘘の姿だとしてきました。しかし、リタとの出会いなどを通して、見せかけの人生はやがて本当の意味を持ち始め、むしろこっちが本当の人生になっていきます。

 

 それでも、デクスターが完全に人間になったとは思いません。デクスターが最初から惚れる女性は、基本的に殺人犯です。ライラしかり、ルーメンしかり。ただ、この2人の闇の声は、さほど強いわけではありません。ルーメンには殺人を犯すもっともな理由がありますし、ライラは殺した人数が大したことはありません。

 

 ハンナは違います。彼女は、真正の殺人鬼です。ゆえに、デクスターは彼女の闇の部分に強く惹かれてしまいます。やっぱり、そこらへんは、いまだに共鳴してしまうんですかね。デクスターに想いを寄せていたデボラは、嫉妬も混じって、ハンナを猛烈に憎みます。

 

 デボラがハンナの事件の目撃者を聴取し始めたため、ハンナはデボラを毒殺しようとします。結局、デボラは一命を取りとめました。デボラを守りたいデクスターはハンナの事件の決定的な証拠を差し出し、ハンナは逮捕されます。

 

 でも、自分はちょっと疑っています。何をかというと、ハンナがデボラに毒を盛ったという部分です。ハンナが殺すなら、確実に殺るだろうというのは、もっともな主張です。結果的にデボラがちょっとした怪我で済んだことで、一番得をしたのは誰かというと、デボラです。デボラは、デクスターとの関係を維持したまま、ハンナを逮捕することが出来ました。デボラが、そんな策略じみたことをするのかは分かりませんが、状況的には怪しく見えます。

 

 デボラのブレイキング・バッド具合には凄まじいものがあります。刑事時代は、どこまでも事件に熱心で、素直と言っても良いほどです。それが、警部補になってから徐々に擦れてきて、デクスターの秘密を知ってからは、それを隠蔽するために何でもします。最終的には、ラゲルタを殺すところまで。どんどん闇に墜ちていっています!どこまで行っちゃうの!?

 

まとめ

 『デクスター』第7シーズンは怒涛の面白さでした。やっぱりデクスター自身が危機に陥れば陥るほど、このドラマは面白くなってきます。そして、デボラはどんどん悪の道に入っていってしまいます。もはやデボラの物語と言っても良いぐらい、彼女の決断一つ一つが気になる。

 

 次は、ついにシーズン8。一旦の最終シーズンとなります。『デクスター』の最終回に関しては、評判だけは聞いていて、それはあまり芳しいものではないようです。ただ、ここで止めることなど出来ません。それに、私はシーズン8が本当の最終シーズンではないことを既に知っています。2021年に、『デクスター』シーズン9が大復活するというニュースがあったので、これに向けて、あと1シーズン観ていってみます。

 

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