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海外ドラマ『デクスター』シーズン1感想:デクスターと父親

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I'm neither man nor beast. I'm something new entirely – my own set of rules. I'm Dexter. Boo.

- Dexter Morgan in Dexter season 1 episode 4 

 

 2007年に放送された海外ドラマ『デクスター』。ちょっと古いのかもしれませんが、未見だったので、このタイミングで観てみることに。2007年当時の自分は小学生なので、こんな血みどろのドラマを観られるわけがありませんからね。今回は、海外ドラマ『デクスター』シーズン1のネタバレ感想と、個人的ベスト・キル三選を紹介していきます。

 

 

 

『デクスター』シーズン1基本データ

・原題:Dexter

・放送局:Showtime

・放送日:2007年8月8日~10月17日

・キャスト:マイケル・C・ホール、ジェニファー・カーペンター

・あらすじ:

 デクスター・モーガンは、マイアミ警察で血痕鑑定を行う鑑識官である一方、夜には法の手を逃れた殺人犯たちを殺していた。妹のデボラや、デクスターと交際をしているリタは、そのことを知らない。ある日、血の抜かれた死体が見つかり、デクスターは、これが自分へのメッセージであることに気付く。”冷凍車キラー”と名付けられた連続殺人犯との対決が、始まったのだった。

 

感想(ネタバレあり)

 『デクスター』は、全部で8シーズンあるので、感想はシーズンごとに一つのテーマに絞って書きたいと思います。まずは、デクスターと父親の関係について。 

 

 『デクスター』シーズン1は、警察官のハリーによる"殺人鬼英才教育”の話でもあります。ハリーは、デクスターを引き取った義理の父親であり、デボラの実の父親です。表向きには、おそらく皆に慕われるような良い警察官だったのでしょう。しかし、デクスターが動物を殺していることを知ったハリーは、デクスターに「殺されても仕方ない人だけ殺せ」という教えを授けます。

 

 なるほどなぁと思ってしまいそうですが、本当に納得しても良いものなのでしょうか。「殺されても仕方ない人」とは、明らかな殺人犯でありながら、法の手を逃れている人物を指すそうです。確かに、そういう奴らには我慢できないものがあります。デクスターが、そんな凶悪犯たちを殺してくれると、こちらもスッキリします。

 

 ただ、このようなことを思っていたとしても、実際に実行する人はほとんどいません。それは、人を殺すことは絶対にいけないことだと、私たちは知っているからです。一方で、デクスターは子供の頃から、「この世には殺されても仕方ない人がいる」という教育を父親から受けていました。また、実際に殺人犯を相手にしたときに、どのように殺すかも教えていたようです。

 

 シーズン1の後半では、デクスターはハリーが彼の父親のことを隠していたりしていたことで、裏切られたと感じます。まあ、ハリーは最初からヤバい人ではあったよね、とは思うのですけどね。ハリーの行動を「無差別殺人犯になる可能性のあった子供を救った」と見るか、「子供を殺人鬼に育て上げた」と見るかは、難しい問題です。

 

ベスト・キル三選

第5話:密入国者手配師のおしどり夫婦殺し

 リタとの関係に悩むデクスター。その傍ら、密入ビジネスを行う男に目星を付ける。その男は、料金が支払えなかった密入国者をすぐに殺していた。男を殺そうとしたデクスターだが、ちょうどそのときに男の妻も共犯者であることが発覚。夫婦そろってぐるぐる巻きにしてあげるのだった。

 

 ビニール巻きの夫婦に、男女関係の真面目な相談をしているのは、さすがに面白すぎる笑。夫婦もそこそこ真面目に答えてくれたのですが、デクスターは、そのまま殺しちゃうし。教えてくれたからといって、何か優しくするということはなく、いつも通り殺してしまうのです。感覚がぶっ飛び過ぎていて、デクスターのことが好きになってしまいます。

 

第8話:やぶセラピスト殺し

 順調なキャリアを積んでいた女性が、相次いで拳銃自殺を遂げる。彼女たちは、全員同じセラピストにかかっていた。このセラピストというのが、やぶ医者を遥かに通り越した、サイコパスだった。セラピストは、まず患者に薬を投与して、あえて彼女たちを鬱状態にし、そこで拳銃自殺を勧めていた。確かに、これは正真正銘の自殺であるため、法では裁くことが出来ないのですが、”殺されても仕方ない奴”ではあります。

 

 そこで、デクスターは彼のことを知るために、自らセラピーに通い、リタとの関係を相談したりします。そして、最後には「I'm a serial liller」と、自分が連続殺人犯であることを告白します。このときのデクスター、めちゃくちゃスッキリしてたよね!やっと、言いたいことが言えたという気持ち!その直後に、やっぱりセラピストは死んじゃうんですけどね。

 

第12話:冷凍車キラー殺し

 シーズンフィナーレの第12話。デクスターの宿敵であった冷凍車キラーは、妹デボラの彼氏のルディであり、デクスターの実の兄のブライアンであることが判明します。ブライアンとデクスターは、幼い頃に目の前で母親を殺され、その血の海の中で2日間を過ごしていました。この過去から、2人とも殺人衝動を抱くようになったと言います。ブライアンは精神病院で過ごした一方で、デクスターは警察官のハリーの元で育てられています。

 

 最終話では、ルディがデボラをビニールぐるぐる巻きの状態にし、デクスターに彼女を殺すようそそのかします。ハリーに裏切られたと感じ、ようやく真の理解者であるルディに出会えたデクスター。しかし、さすがにデボラを殺すようなことはしません。

 

 後に、今度はルディを罠に嵌めて、ビニールぐるぐる巻きにします。このときのデクスターの表情ったら!絶対に許すことが出来ない存在であると同時に、唯一の理解者であるルディを、今にも殺そうとしているのです。異次元の葛藤。苦痛の表情。そして、デクスターはルディの首を切ったのでした。

 

まとめ

 『デクスター』、面白い!最初は、血みどろで死体だらけの描写に、やや面食らったのですが、慣れてしまうものですね。ケーブル局のShowtimeだからこそ、こういった過激な描写も出来ているのでしょう。飛び散る血の表現も印象的で、ジャクソン・ポロックの絵のよう??

 

 デクスターは、自分を人間ではなく、新たな生物の”デクスター”であると述べています。その通り、デクスターのキャラクターは非常に強烈であり、他では見ることの出来ないものです。まだまだ、彼については分からないことが沢山あるので、今後のシーズンも楽しみです。

 

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