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ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン1|おしゃれで楽しいコメディミステリー

Sometimes it’s easier to figure out someone else’s secret than it is to deal with your own.

- Charles-Haden Savage, Only Murders in the Building season 1

 

 2021年にシーズン1が配信された『マーダーズ・イン・ビルディング』は、アメリカでヒット&高評価を記録しました。犯罪実録ポッドキャスト好きの老人2人と若者1人が事件を捜査するこのコメディミステリーは、まさに現代の人々が求めていた心温まる物語でもありました。今回は『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン1のネタバレあらすじと感想、シーズン2の情報をまとめていきます。

 

 

 

基本データ

  • 原題:Only Murders in the Building
  • 製作:Hulu(日本での配信はディズニープラス)
  • 公開日:2021年8月31日~10月19日
  • 話数:10
  • 脚本:スティーヴ・マーティン、ジョン・ホフマン
  • 主演:スティーヴ・マーティン、マーティン・ショート、セレーナ・ゴメス

予告編

youtu.be

 

海外ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』は、ディズニープラスで独占配信中。月額料金は990円(税込)、年間プランなら9,900円(税込)です。

Disney+ (ディズニープラス)

 

あらすじ(ネタバレ)

 マンション「アルコニア」には、役者のチャールズ=ヘイデン・サヴェッジ、劇作家のオリバー・パットナム、叔母から内装を頼まれたメイベル・モーラが住んでいた。3人が乗っていたエレベーターに乗ったティム・コノが、その直後に自室で殺害された。警察は自殺と判断したが、実録犯罪ポッドキャスト好きの3人は、独自に捜査を始める。

 

 まず3人は、飼っていた猫を殺されたというハワード・モリスを疑った。しかし、彼は血が苦手すぎて殺人などできそうになかった。ティム・コノがかつて投資会社で働いており、そのときに大損を出していたことを知った3人は、その被害を負ったミュージシャンのスティングを容疑者にする。スティングは、投資のことでティム・コノを責めたせいで自殺したのではないかと心配していたが、殺人だったと知り安心した。

 

 メイベル、ティム・コノ、オリバーゾーイの4人は、子供の頃に「ハーディー・ボーイズ」と自称し、マンションの中でよく遊んでいた。ある夜のパーティでゾーイが誰かに突き落とされて転落死したため、オリバーはその犯人として10年間刑務所に入っていた。出所したオリバーとメイベルは付き合い始め、ともに捜査を進める。

 

 3人組のポッドキャストは、テディ・ディマスからの出資を受け、さらに有名ポッドキャスターのシンダ・カニングによってテレビで紹介されたことで一気に知名度を上げる。テディはデリの経営者だったが、その裏で宝石商をやっていた。その息子のセオは、10年前にゾーイを突き落とした犯人だった。そのことを知っていたティム・コノは、ディマス親子によって脅されていたため事件の証言をしなかった。

 

 チャールズは、ファゴット奏者のジャンと付き合っていた。ティム・コノは、銃殺される前に毒殺されていたことがわかり、現場にはファゴットのクリーナーが遺されていた。3人は、ジャンが真犯人であることを突き止め、警察に差し出す。3人で祝杯を挙げた直後、メイベルは住人組合の代表であるバニーの死体のそばで血まみれになっているのが発見された。

 

 

感想

 アメリカでは、実際の犯罪を扱ったポッドキャストがとても人気があるそうです。2021年のドラマ『デクスター:ニュー・ブラッド』にも犯罪ポッドキャスターが出てきました。日本では、犯罪ポッドキャストの人気があるとは全く聞いたことがないので、アメリカ特有のブームのような気がします。

 

 2021年に始まったドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』は、そんな犯罪ポッドキャストを始める3人組の話です。主演は、スティーヴ・マーティン、マーティン・ショート、セレーナ・ゴメスの3人。2人のマーティンは、映画『サボテン・ブラザーズ』でチェビー・チェイスとともに主演していたのを観たことがあります。

 

 

 セレーナ・ゴメスは、ここでもおしゃれでキュート! 第1話の赤いBeats(ビーツ)のヘッドホンを被っているときのコーデは、爆イケでしたよ。1人の若者と2人の老人という組み合わせはとても奇妙に感じますが、この3人にはある共通点があります。それぞれが孤独を感じており、過去に捕らわれています。

 

 俳優のチャールズ=ヘイデン・サヴェッジは、90年代のドラマ『刑事ブラゾス』で人気を博していたそうですが、最近はめっきり友人もいません。劇作家のオリバー・パットナムは、自作の劇『スプラッシュ』が高額の予算だったのに大失敗したため、すっかり金欠状態です。今では息子に金をせびりに行くほどですが、それでもアルコニアの部屋だけはどうしても失いたくないと言い張っています。メイベルは、かつての「ハーディー・ボーイズ」の事件以降、孤独な日々を送っています。

 

 このドラマは、2021年の夏ごろに放送されました。ドラマの中ではコロナ禍は描かれていませんが、ロックダウンを経験したばかりの当時のアメリカの人たちにとって「孤独からの脱出」というテーマは、非常に共感を呼んだのではないかと思います。

 

 3人がポッドキャスト「マーダーズ・イン・ビルディング」で扱うのは、ティム・コノ殺害事件。彼は、マンションの住人から嫌われていたので、容疑者はたっぷりいます。その中には、あのスティングもいます。ティム・コノが自殺ではなく殺人だったと知って喜ぶスティングは、ちょっと面白い。

 

 第7話では、聴覚障がいを持つセオ・ディマスの真実が明かされます。このエピソードは、最後の「We did it!」を除いてセリフが一切ありません。手話や読唇術でわかることを字幕でたくさん書いているので、ズルいっちゃズルいんですが、とてもよくできたエピソードでした。セリフなしで、クスッと笑える場面があり、下ネタ込みでロマンチックなデートの場面を描き、10年前のセオの甘酸っぱくて最悪な思い出が明かされるわけですから。

 

MEMO:セリフがない海外ドラマのエピソードは、他にもテクノスリラードラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』シーズン4第5話、イギリスのアンソロジードラマ『9から始まる奇妙な物語』シーズン1第2話などがある。

 

 紆余曲折がありながらも、最終的に3人組は真犯人を特定。ファゴットのクリーナーを大人のおもちゃだと勘違いしていなければ一瞬で事件が解決したような気がしますが、それでは1話だけで終わってしまいます。もしそうなっていたら「そんな犯罪ポッドキャストがあるか!」とオリバーが叫び出してしまいます。

 

 事件の結果、ブラゾスはまた独り身になってしまいましたが、今度は友人たちがいます。この3人でこれからも仲良くやっていこうじゃないかと祝杯を挙げた夜、メイベルが死体のそばで血まみれになっているのが発見され、3人揃って逮捕されてしまいます。アルコニアで早くも2件目の殺人です。10年前には、ゾーイが屋上から突き落とされて殺されていました。なんとも物騒なマンションだ!

 

 

シーズン2について

 ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン2は、6月28日よりディズニープラスで配信が始まります。シーズン2も全10話で、最終回は8月23日になるとされています。

 

 シーズン2では、主演の3人はもちろん続投し、さらにカーラ・デルヴィーニュが新たにレギュラー出演します。カーラ演じるアリスは、メイベルが恋心を寄せる相手だと言われています。カーラ・デルヴィーニュとセレーナ・ゴメスがカップルというのは熱い!

 

予告編

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