海外ドラマパンチ

海外ドラマ最新情報・紹介・感想

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

この海外ドラマが気になる<2023年8月編>と日本の動画配信事情が色々変化してきている話

 7月は、本当に色々なことがありました。ハリウッドでは、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが始まり、全米脚本家組合(WGA)との二重ストライキ状態になっています。そのせいで、様々な作品の公開スケジュールが遅れだしています。個人的には、本来ならば来年3月公開予定だった映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が公開日未定になったのが辛い。仕方ないですけど。

 

 また、アメリカのテレビ業界最大のセレモニー「エミー賞」のノミネートも発表されました。『メディア王~華麗なる一族~』の27ノミネートを始め、HBOが圧倒的な強さを見せています。さすが、ピークTVの牽引してきた放送局です。これからもHBO作品は積極的に観ていきたいと思います。

関連記事:エミー賞2023ノミネート一覧&徹底予想|主要21部門全部予想します! - 海外ドラマパンチ

 

↓ 21世紀のアメリカドラマを総解説する電子書籍『海外ドラマパンチ~ピークTV時代の海外ドラマガイド〜』をKindleで発売中! Kindle Unlimitedなら読み放題で読むことができます。

 

2023年8月の気になる海外ドラマ

『ファウンデーション』シーズン2 毎週金曜 Apple TV+

『リンカーン弁護士』シーズン2 8月3日 Netflix

『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン3 8月8日~ Disney+ 

『ホワイトハウス・プラマーズ/米国政治の失墜を招いた男たち』リミテッド 8月18日 U-NEXT

『正義の異邦人:ミープとアンネの日記』リミテッド 8月30日 Disney+

 

 こうやって書き出すのは良いんですけど、なかなか最近はドラマを観られていないんですよねぇ。最近は尋常でなく暑い日が続いているせいで、電気代を節約するために自宅にはいない時間が多いからです。

 

 ともかく、今月も面白そうな作品がいくつかあります。『マーダーズ・イン・ビルディング』シーズン3は、本国と同時配信ですね。素晴らしい。『正義の異邦人』(原題 A Small Light)は、本国での評価が高かったので気になっていました。

 

 今はNetflixに入っていませんが、復帰したら『リンカーン弁護士』シーズン2はぜひとも観ます。他に、Netflixでは8月10日に『ペイン・キラー~死に至る薬~』が配信されます。扱ている内容は、たぶんDisney+で配信されている『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』と同じです。『DOPESICK』は非常によくできたドラマだったので、なぜわざわざNetflixが同じ物語を語り直そうとしているのかは気になるところです。

 

変わる日本の動画配信状況

 ここ3ヶ月ほど、日本の動画配信事情が色々変わっています。海外ドラマを愉しむ者にとって良くなった点もいくつかあるので、ここでまとめておきます。

 

U-NEXTの拡大

 U-NEXTは、最近本当に良い動画配信サービスになっています。以前から月額料金が高いことがネックになっていましたが、サービスの質を向上させることで料金を正当化させようとする試みはとても応援したいです。

 

 具体的には、主に日本のテレビ番組を配信しているParaviとの統合がありました。このことで、TBSとテレビ東京の番組がU-NEXTで観られるようになります。私は日本のテレビはほとんど観ないのですが、TBSのドラマは話題作も多いですし、良い試みだと思います。

 

 U-NEXTのポイントを使ってSPOTV NOWの月額料金を支払えるというサービスもしばらく前から始まっています。スポーツファンまで取り込めるのは強い。なお、U-NEXT経由で加入できる「SPOTV NOWパック」の月額料金は1,200円から2,000円に改定されています。

 

 さらに、TSUTAYAプレミアムNEXTの動画配信サービスがU-NEXTになったことも見逃せません。TSUTAYAでTSUTAYAプレミアムNEXTに加入すると、毎月2,189円(U-NEXTの月額料金と同じ)で、U-NEXTの動画見放題とTSUTAYAの旧作DVD借り放題が両方利用できます。つまり、U-NEXTユーザーにとっては、このプランに乗り換えるだけで、料金は変わらずに旧作DVD借り放題が付いてくるということなので、とてもお得です。

関連記事:2023年6月開始!U-NEXTが観られるようになった「TSUTAYAプレミアムNEXT」を解説! - 海外ドラマパンチ

 

 U-NEXTは、今年のエミー賞も生中継することが決まっており、海外ドラマに関しても引き続き力を入れていってくれそうです。これだけ色々なサービスがあるなら、U-NEXTの月額料金も全然高くないですね。

 

Hulu×Disney+

 7月には、Disney+とHuluのセットプランが誕生しました。Disney+は月額990円、Huluは月額1,026円ですが、セットプランでは月額1,490円で両方とも視聴することができます。つまり、料金としては「Netflixのスタンダード=Disney+とHuluのセットプラン」というわけです。

 

 これは、海外ドラマファンにとっては朗報です。HuluもDisney+もそれぞれ多くの海外ドラマ作品を配信しているので、セットで利用できるならメリットが多いからです。もしかしたらすでに片方を契約している人もいるかもしれませんが、それなら+500円程度でもう片方も観られるということなので、十分検討の余地があるプランでしょう。

 

 このセットプランをきっかけに、今後、Disney+とHuluがさらなるコラボレーションを展開するのかどうかは分かりません。ただ、ちょっと面倒な事情があるにはあります。動画配信サービスのHuluは、2011年に初の海外展開として日本でのサービスを始めました。しかし、事業が上手くいかなかったので、結果的に日本テレビに売却しています。

 

 一方、最近のディズニーは、アメリカ国外ではHuluのオリジナル作品をDisney+の「スター」で配信するようになっています。これは日本も例外ではありません。つまり、日本だけはHuluという名前のサービスがあるにも関わらず、Huluのオリジナル作品はDisney+で配信されるという事態になっています。そして、今回のセットプランは、ディズニーと日本テレビの提携の一環として行われています。

 

 だからといって今後どうなるのかは私にもさっぱり分かりません。言ってみただけです。

 

STARZPLAY消滅

 いつからかは分かりませんが、いつの間にかAmazonプライムビデオとApple TV内のチャンネルとして存在していた「STARZPLAY」改め「LIONSGATE+」が消滅していました。これは、日本だけでなく、アメリカ以外の国で一般に起こっている現象です。LIONSGATEは、自社の動画配信サービスの海外展開を辞めたということでしょう。

 

 そのせいでLIONSGATE+で独占配信されていた『ギャング・オブ・ロンドン』『ブラインドスポッティング』『ヒール:レスラーズ』『ダブリン殺人課』などの作品がすべて観られなくなっています。今のところ、日本でこれらの作品を配信しているところはないので、もしかしたら日本ではもう視聴することができなくなってしまったのかもしれません。だとしたら、とても残念です。

 

 しばらく前には、Disney+が一部のオリジナル作品の配信を中止していました。あれだけ宣伝していた『ウィロー』も、結局視聴数が良くなかったのか、配信していません。つまり、世界中のどこでも、もうこの作品を観ることはできません。

 

 こういう状況を見ていると、サブスクリプション型の動画配信サービスも色々と問題があるということを実感します。だからこそアメリカでは俳優も脚本家もストライキを起こしているわけですが、その結果として利用者にとっても良いものが残ると嬉しいんですけどね。

 

psbr.hatenablog.com