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海外ドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』ネタバレ感想

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ドモアリガト ミスターロボット ヒミツヲシリタイ

- "Mr. Roboto" by Dennis DeYoung

 

 

 

 

『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』基本データ

・原題:MR. ROBOT

・放送局:USAネットワーク

・放送期間:2015~2019年

・シーズン数:4(完結)

・話数:45

・キャスト:ラミ・マレック、クリスチャン・スレーター

・あらすじ:

 昼はセキュリティ・エンジニア、夜は自警団ハッカーとして活動しているエリオット・オルダーソンは、ある日、ミスター・ロボットと名乗る男から「fソサエティ」に入らないかと誘われる。fソサエティは、世界最大のコングロマリット「Eコープ(悪魔コープ)」を攻撃して、人々のローンを帳消しにしようと計画していた。

・予告編:

www.youtube.com

 

『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』ネタバレ感想

シーズン1

 我らがエリオット・オルダーソンの登場するシーズン1。最初から、映像がバシッとキマッています。USAネットワークのドラマは『SUITS/スーツ』『バーン・ノーティス』『ホワイトカラー』等々を観てきているのですが、今回は一味違います。挿入曲も含めて、こだわりがビンビンに伝わってきます。

 

 と楽しんでいたら、衝撃の事実が明らかになります。まず、ダーリーンがエリオットの妹だということ。そして、ミスター・ロボットがエリオットの別人格だったというのです。

 

 ミスター・ロボットがエリオット自身だというのは、ところどころ某フィンチャー映画を連想させる設定から、実は薄々気づいてしまいました。それでも、まさかドラマでやるとは思っていませんでした。なにしろ、その後のシーズンもずっと、二重人格の設定を続けなければいけないのですから。

 

 この時点で、好きなキャラクターはEコープの重役のタイレル・ウェリック。金持ちであるがゆえの闇が深くて良いですねぇ。しかも、イケメンです。

 

シーズン2

 5/9攻撃が成功し、世界は一変しました。一方のエリオットは、ただ平凡な毎日を送っているだけかと思いきや!これは驚いた。ずっと刑務所にいたのです。でも、少し気になることもあります。こうなると、シーズン2前半のエリオットの物語は、実際には全く意味がなかった、ということにもなってしまったのかもしれません。

 

 
 
 
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シーズン3

 エリオットたちは、ダーク・アーミーによる「第2段階」を阻止しようとします。シーズン3では、エリオットとミスター・ロボットの人格が完全に対立しています。自分がやっていることでも、自分が知らないことがあります。そのために、混乱が引き起こされ、自分と自分が対決をすることにもなります。これが、抜群に面白い。

 

 個人的には、シーズン2から登場したFBI捜査官のドムがお気に入りなんです。ドムは、孤独なやつれた刑事といった感じで、こういうキャラクターはいつだって好き。あと、ダーク・アーミー側のアーヴィングですよ。眼鏡と髭を付けた、いかにも怪しそうな人。この人も好き。

 

シーズン4

 エリオットの標的は、アンジェラを殺したダーク・アーミーと、そのボスのホワイトローズに。シーズン4は、クリスマス前後の数日間だけのことであり、その分これまでより濃密でスリリングになっています。そして、最後には、エリオットに関する最大の秘密が明らかになります。

 

 これは凄い。シーズン1,2で大トリックを仕掛けられていたので、もしかしたらまだ何かあるかもしれないなとは思っていましたが、こんな大胆だとは! まず、エリオットは第11話でパラレルワールドらしきところに行ってしまいます。あれ、SFかな?と思ってしまったところ、次の第12話もそのまま。

 

 自分と会ってはいけないというルールなどは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(BTTF)っぽいんですよね。BTTFに関しては、シーズン1からエリオットと父親がドクとマーティの仮装をしていた写真から言及されていました。ということは、その時点ですでにエンディングのアイデアはあったのでしょうか?とんでもないな!

 

 そこからの最終回。そう、実はこの物語に「エリオット・オルダーソン」は一度も登場していなかったのでした。私たちがエリオットだと思ってきたのは、エリオットの怒りの部分のみを取り出した人格だったのです。本当のエリオットは、怒りのエリオットにより、封じ込められていたのでした。

 

ハイセンスな映像と選曲

 『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』の見所の一つが、こだわり抜かれた映像と選曲でしょう。なにしろ、クリエイターのサム・エスメイルが、ほぼ全話の監督・脚本を務めているのですから。余白を大いに活用し、長回しを多用することで、独自の映像を生み出しています。シーズン3第4話は、全編ワンカットであり、その大胆不敵な映像に驚かされます。

 

 選曲も良いんですよ。そうくるか!みたいなのも多くてね。タイトルになっているデニス・デ・ヤングの「ミスター・ロボット」がいつ流れるか、というのもちょっぴり楽しみにもしていました。結局、この曲が流れたのは最終話の一つ前のエピソードで、エリオットが理想のパラレルワールドに到着したときでした。このタイミングで「ドモアリガト ミスターロボット」は熱い!

 

スリルと衝撃の連続

 最初、このドラマは、ハッカーが大企業を相手に戦う話だと思っていました。確かに、Eコープやデウス・グループを倒すのが、主人公のメインの目標ではあります。目標達成に至る段階は、非常にスリリングに描かれていきます。

 

 同時に、シーズンごとに何度か衝撃の展開が訪れます。観ている者は、ものの見事に騙されてしまいます。しかも、伏線が十分すぎるぐらいにあるんです。シーズン2の刑務所のトリックなどは、伏線だらけでした。最終回まで見据えた秀逸な脚本は、お見事。

 

まとめ

 『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』は、素晴らしいドラマでした。特にシーズン3,4は、圧倒的な完成度を誇っています。魅力あるキャラクターたちも良かったです。そして、これほど映像と音楽、脚本にこだわったドラマも、なかなかないでしょう。本当に面白かったです。

 

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