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ドラマ『キング・オブ・メディア』シーズン2感想~ゲーム-オブ-ウェイスター~

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Because my dad told me to.

- Kendal Roy in Succession season 2

 

  『キング・オブ・メディア』シーズン2がえぐいほどに面白い!完成度がめちゃくちゃ高い。今も続いているドラマの中では断トツなのでは?と思うぐらい。今回は、そんなシーズン1から大きくパワーアップした『キング・オブ・メディア』シーズン2の感想です。

※海外ドラマ『キング・オブ・メディア』は、『サクセッション』または『メディア王~華麗なる一族~』というタイトルの場合もあります。

 

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追記:祝エミー賞受賞!『キング・オブ・メディア』シーズン2は、作品賞、主演男優賞(ジェレミー・ストロング)、監督賞、脚本賞を含めて、全18ノミネート中7部門を受賞しました。

 

 

 

 

ドラマ『キング・オブ・メディア』シーズン2基本データ

・原題:Succession

・放送局:HBO

・放送日:2019年8月11日~10月13日

・話数:10

・一話あたりの長さ:60分

・クリエイター:ジェシー・アームストロング

・あらすじ:

 ケンダルたちがウェイスター・ロイコに対して仕掛けた買収策により、ウェスタ―は危機に陥る。ローガンは、後継者の指名を誰にするか考え始める。

・予告編:

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※『サクセッション』または『メディア王~華麗なる一族~』というタイトルの場合もあります。現在、日本で『キング・オブ・メディア』シーズン2を観ることはできません。

 

登場人物(偏見付き)

※ちゃんとした登場人物紹介は下の記事から。ここでは、ネタバレ・偏見ありの登場人物紹介。

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ローガン・ロイ

 まだ生きてる。というか、どんどん元気になってる。

 

ケンダル・ロイ

 ほぼ死んでる。ローガンに、ウェイターを見殺しにした件で大きな借りがあり、完全にローガンに言われるままになっている……と思われた。DJケンダルとしてデビュー。

 

ローマン・ロイ

 性生活こじらせすぎ。ジェリーと緩くチームを組んでいる感じ。

 

シヴ・ロイ

 「冗談」という言葉の意味を知らない。兄妹の中では一番の策略家で、常に自分の利益になるのための行動をしている。

 

トム・ワムズガング

 シヴとグレッグがいないと生きていけない。常に人の顔色を伺っていて、情緒不安定。

 

グレッグ・ハーシュ

 高身長からのハグで、ロイ家の人間に安らぎを与える。バカそうに見えて、バカに出来ないところがある。

 

コナー・ロイ

 バカ。

 

 

 

感想(ネタバレあり)

 凄いなぁ。シーズン1からのレベルのクオリティの上げ方がもの凄い。シーズン1も面良く出来ていたけど、個人的にはまあ面白いドラマの一本というぐらいだったのですが、シーズン2で頭一つ抜け出してきた感じですね。シーズン2では、シーズン1で築き上げてきたキャラクターを上手く使い、さらには伏線をとことん利用。それでいて、笑える部分もさらにパワーアップ。Me Too運動など現在の社会情勢を踏まえた要素も盛り込まれたストーリーは、もはや名人芸の域です。

 

 シーズン2では、第1話からローガンが次のCEOをシヴにすると、本人に伝えます。ここから、シヴはウェイスターの経営にどんどん口を出すようになります。策略家のシヴなので、色々考えた上での行動が多いのですが、失態も少なくありません。部外者もいるところで自分が次のCEOだと言い出し、座談会ではローガンを「恐竜」呼ばわりします。シヴ自身は冗談だったとか言っていますが、そんなわけはありません。

 

 シヴが次期CEOの有力候補になったためか、オープニングもシヴによりフォーカスしたものになっています。シーズン1は、おそらくケンダルが映っていたと思われる位置に、今度はシヴが立っているんですよね。しかし、どんどんローガンに嫌われていきましたから、シーズン3では誰が有力候補になるのでしょう。

 

 また、シーズン1では小さく処理されていたクルーズ船のスキャンダルが、シーズン2になって巨大化して襲ってきます。それは、会社全体を揺るがす危機になり、最終的にはケンダルを切るほどの事態になります。しかし、ケンダルは会見でローガンを裏切りました。というよりは、裏切ったように見えるようにしたというのが正しいのか。ローガンはCEOを降りる決意が出来ていたようなので、ケンダルがそこを汲み取って大胆な手に出たのでしょう。

 

 この場面で、どうやら事前にグレッグはケンダルに証拠資料を渡していたことがわかります。ここで、私は「あれ?ケンダルって、グレッグが証拠資料をまだ持っていることを知っていたっけ?」と思ったのですが、そう知っているのです。シーズン1の最終話でグレッグがケンダルに相談していましたからね。あのときから、この会見に向けての伏線があったのでしょう。

 

 ケンダルと言えば、あのラップを忘れてはいけません。シーズン2第8話の衝撃シーンですね。ケンダルが、ウェイスター創業50周年のパーティーでいきなり「L to the OG」をローガンに捧げて歌い出します。ここで、ケンダルは誤魔化すんじゃなくて、全部歌いきるんですよね。笑いが止まらなかった(笑)

↓サントラにも収録されちゃった

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 『キング・オブ・メディア』は、個々のキャラクターがとても濃いのですが、誰が人気があるのでしょう?人気も何も、ほぼ全員クソ野郎なんですけど(笑) グレッグは可愛いよね。個人的には、嘲笑の対象としてトムが良いキャラしてるなと思ってます。スーパーパワハラ上司だけど、自分だけじゃ何も出来ないっていうところが情けない。

 

 ローガンとシヴは天性の策略家。ローマンは皮肉屋だから、本当はこのお家騒動の外にいたいのだろうけど、結局巻き込まれてしまっていますね。ただ、まだまだゲームの主導権を握れる感じではなさそう。ジェリーとの関係の今後も気になりますね。

 

『キング・オブ・メディア』シーズン3は?

 HBOドラマ『キング・オブ・メディア』は、既にシーズン3への更新が決定されています。ただし、コロナ禍の影響により、製作はやや遅れています。今年のクリスマス前には、ニューヨークでの撮影を始める予定です。おそらく、2021年中にはシーズン3が放送されることでしょう。

 

 シーズン3のストーリーについては、まだ何も明かされていないのですが、勝手に予想しちゃいましょう。シーズン2ラストでのケンダルの手のひら返しにより、これがシーズン3のメインの話になるのは間違いありません。これまで通りの展開であれば、再びケンダルがローガンにやり込められてしまうのですが、果たしてどうなるのでしょう?

 

 私が気になっているのが、コナーの大統領出馬に関する話。物語中の時代がいつなのかよくわかりませんが、現実と同じならばシーズン3はちょうど大統領選を扱っても良いぐらいの時期です。コナーが大統領になるわけないじゃないか!と思ってしまうのですが、今の合衆国大統領が誰かを思い出してください。金持ちのバカですよね。トランプは自分で財を成した人物であるという点で、金持ちの息子として生まれただけのコナーとは大きく違います。それでも、風刺たっぷりの『キング・オブ・メディア』ならば、コナーが大統領になるという展開があるのかも???

 

 シーズン1と比べても、格段に泥沼の様相を呈してきた『キング・オブ・メディア』シーズン2は、現在のドラマの中では確実にトップクラス。今観るべきドラマの一つだと思います。シーズン3も非常に楽しみです!

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