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ドラマ『メディア王~華麗なる一族~』シーズン1第1話「誕生日」あらすじ&感想

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 今最も面白いドラマだと、自信をもって言える海外ドラマ『メディア王~華麗なる一族~』の配信がU-Nextで始まりました。この記事では、シーズン1第1話「誕生日」のネタバレあらすじと感想を書いています。また、すでにシーズン2まで観た人向けにトリビアも少しあります。

 

↓ネタバレなしで『メディア王~華麗なる一族~』の魅力を語る

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基本データ

・原題:Celebration

・放送日:2018年6月3日

・監督:アダム・マッケイ(映画『マネー・ショート』『バイス』)

・脚本:ジェシー・アームストロング

 

あらすじ

↓ロイ家とその周辺の人物相関図

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 ケンダル・ロイは、メディアサイト企業のヴォルター社の買収を手掛けていた。しかし、交渉は決裂してしまう。ケンダルは買収額を上げることで、何としても買収を成功させようとする。その日は、父親でウェイスター・ロイコのCEOであるローガン・ロイの80歳の誕生日だった。ローガンは健康上の問題もあり、その日にケンダルにCEOの座を譲ると約束していた。

 

 グレッグは、ウェイスター・ロイコが運営する遊園地の一つで、着ぐるみとして働いていた。しかし、着ぐるみを着ている最中に吐いてしまい、仕事をクビにされる。祖父がローガンの兄だということで、グレッグはローガンに助けを求めにニューヨークへ向かう。

 

 ローガンの誕生日会が始まり、一族が続々と集まってくる(→人物相関図参照)。ローガンは子供たちを集め、自分の死後は自分の議決権を今の妻であるマーシャに譲りたいと言い出す。これは、将来的にマーシャの議決権が2つになることを意味しており、子供たちより強い決定権を有することになる。ケンダルは猛烈に反対したが、既に書類にサインした後だった。ついでに、ローガンはもうしばらく自分がCEOを続けると言い出す。約束を破られたケンダルは激昂した。

 

 食事会の後、一族は野球の試合を始める。途中でケンダルが抜けたため、ローマンが近くにいた子供を呼び寄せ、ホームランを打ったら100万ドル渡すと言い始める。しかし、その子はあと一歩のところでホームランを逃してしまい、ローマンは爆笑する。

 

 相談役として30年以上ローガンと共に仕事をしていたフランクだが、唐突に軽い仕事に回される。帰りのヘリコプターの中で、ローガンは卒倒してしまう。ヴォルター社と交渉中だったケンダルは、その事を知るのが僅かに遅かったため、圧倒的に不利な条件で契約を結ぶことになる。

 

感想

 最初の回なので、登場人物が多く、人間関係などがやや分かりにくいかもしれません。観ていけば、やがてわかるようになりますが、気になる人は人物相関図を観てください。ちょっと入り組んだ家族構成です。

 

 ドラマの作りとしてはもの凄く上手い。まず、ウェイスター・ロイコが、どれほどの企業であるかが、端々で表現されています。グレッグが働いている遊園地で、ウェイスター・ロイコのプロモーションビデオみたいなものが流れていたり、ケンダルがとんでもない額で買収を行おうとしていることからも、相当の大企業であることが伺われます。ウェイスター・ロイコは、世界第5位のメディア複合企業です。

 

 そして、これから物語をかき回していく人物たちの登場なのですが、全員ろくでもない初登場の仕方をしています。ローガンは床に小便をし、ケンダルは車の中で熱唱しています。ローマンの第一声はHey, hey, motherfuckers! で、グレッグは麻薬タバコを吸っています。第一印象から最悪です。

 

 同時に彼らがとてつもない金持ちであることを示してもいます。豪勢な料理に始まり、移動にはヘリコプター、そして100万ドル野球です。この野球の場面で、ローマンの好感度は0になります。子供に、100万ドルあげるという希望を与えておきながら、ホームランを打てなかったら嘲笑っているのです。もう~、あの子がめちゃくちゃ可哀そうでした。

 

 最後にはローガンが倒れてしまうのですが、ラストシーンにもぜひ注目してほしいです。100万ドルを獲得出来なかった子の家から、徐々にズームアウトしていき、様々なテレビの音声が聞こえてきます。このシーンなんかを観ていると、このエピソードは庶民の世界から裕福な世界への導入なのかなと思ったりもします。

 

 子供の家は、私たちのような一般家庭であり、そこではもちろんテレビを見ていることもあります。他の多くの家庭もそうです。しかし、これから観ていく世界は違います。そのテレビの中の世界であり、テレビ番組を作っている世界です。視聴者は、ロイ家の者とともにヘリコプターに乗って、庶民の世界から裕福な世界へ飛び立っていきます。もう後戻りは出来ません。彼らの世界で何が起きるのか、覗いてみたくなりますよね。

 

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トリビア(シーズン2のネタバレ含む)

 ここからは、主にシーズン2まで視聴済みの人向けのトリビアみたいなものです。 シーズン2のネタバレを含むのでお気を付けください。

 

 ケンダルが企業と交渉をしている冒頭の場面で、相手から「君たちの企業は恐竜のように古臭い」と言われていました。これは、今の時代になってもウェブではなくテレビをメインでやっていることに対する意見なのですが、同じ言葉が後で大問題になっています。

 

 シーズン2第6話で、ローガンの3人の子供たちが何かのカンファレンスで話をしているのですが、このときのシヴの発言で「恐竜」という言葉が出てきます。ここでは、ローガンが古臭い人間だということを表現するために使っているのですが、この発言は後にシヴの立場を大いに危ういものにしてしまいます。これは伏線なのか、ただの言い回しなのか。

 

 食事会が終わるときには、ローガンがLet’s play the game.と言い、その後に皆で野球をしに行きます。この言葉も、シーズン2で重要になってきます。シーズン2第3話のBoar on the floor.のシーンです。ローガンがトムたちに豚の真似をするよう命令する謎ゲームの場面なのですが、このときもローガンのLet's play the game.を掛け声にして始まっています。ろくなことが始まらない掛け声ですね。