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史上最高の海外ドラマエピソードベスト15

 ドラマは、複数のエピソード、複数の物語が積み重なることで、一つの大きな物語を紡いでいきます。そのため、ドラマ全体を通した印象や評価を持つことが多いですが、実際には一つ一つのエピソードの面白さも非常に重要な要素です。ここでは、これまでに観てきた海外ドラマの中から、忘れられない傑作エピソード15話をチョイスし、ランキング形式で紹介していきます。

 

 各エピソードの紹介では、明らかなネタバレはしていませんが、ほのめかし程度のネタバレになる可能性はあるので、気になる人は気を付けてください。また、この記事ではシーズンをS、エピソードをEと略記しています。すなわち、シーズン1第1話はS1E1です。それでは、史上最高の海外ドラマエピソード第15位から紹介します。

 

 

第15位『コブラ会』S2E10「情け無用」

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 映画『ベスト・キッド』の34年後の続編であり、主人公の子供たちの青春ドラマでもあるドラマ『コブラ会』。このドラマの一番の見どころは、なんといっても空手バトル。シーズン2最終話では、高校生たちが2つのグループに分かれ、学校を舞台に壮大な空手バトルが繰り広げられます。まさしく「情け無用(No Mercy)」の戦いは圧巻。

配信:Netflix

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第14位『ブラック・ミラー』S4E1「宇宙船カリスター号」

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 SFアンソロジーシリーズ『ブラック・ミラー』のエピソードはいずれもユニークで面白いものばかりですが、ここでは「宇宙船カリスター号」を選びました。VRゲーム開発会社で働く男が、密かに同僚たちのDNAから意識を持ったアバターを作り出し、個人的に家でもてあそんでいる話です。VRゲームは『スター・トレック』をパロディしたもので、これがなんとも笑えます。一方で、主人公の男のグロテスクな欲望が至るところから見受けられ、ゾッとせずにはいられません。

配信:Netflix

 

第13位『9から始まる奇妙な物語』S1E2「ある静かな夜に」

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 一話完結のブラックコメディ&ホラーアンソロジー『9から始まる奇妙な物語』第2話は、夜中に強盗をしようとする2人組の話です。ただし、台詞は一切なし。誰もしゃべりません。サイレント映画時代のコメディを想起させながらも、オリジナルのスリルとブラックな笑いを開拓。台詞をなくして情報量を絞ったことで、面白さは凝縮されています。

配信:Amazon, Hulu

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第12位『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』S3E5「ランタイムエラー」

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 これは驚異のエピソードです。45分間ワンカット、一度も映像が途切れません。長回しを使うと、しばしばテンポが悪くて退屈になってしまうことがあるのですが、このエピソードに関しては全くそんなことがありません。猛烈にスリリングで、手に汗握る展開が続きます。大胆不敵なワンカットに一瞬たりとも目が離せません。

配信:Netflix

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第11位『セヴェランス』S1E9「私達らしくあれ」

 ドラマ『セヴェランス』は、優れたSF設定が持つポテンシャルを最大限に引き出すことに成功した作品です。設定は面白いのにストーリーで活かしきれていないSFドラマは少なくないのですが、このドラマのシーズン1最終話には特殊な設定を踏まえた驚きの展開があります。加えて、スピード感のある展開と巧みな映像のおかげで、圧巻のスリルを生み出しています。

配信:Apple TV+

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第10位『ブレイキング・バッド』S4E13「フェイス・オフ」

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 さえない化学教師だったときの顔はどこへやら。この頃にはもうすっかりウォルター・ホワイトの悪人っぷりは身に染み付いています。シーズン4後半は、チキン屋のオーナーのガス・フリングとの対決がメインになっています。裏の裏をかく頭脳戦は緊張感MAX。最後にささやかに明かされる真実は衝撃的です。

配信:Netflix

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第9位『ドクター・フー』S9E11「影に捕らわれて」

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 イギリスの長寿SFドラマ『ドクター・フー』は、SF玉手箱と言いたくなるような様々なアイデアとキャラクターにあふれています。主人公のドクターを演じる俳優は定期的に代替わりし、それに従ってドラマの作風も変わっていくのですが、中でも12代目のピーター・カパルディがドクターを演じたシリーズ9は神回ばかり。第11話では、ドクターは前話での衝撃的な出来事を引きづりながら、実質ほぼ一人で壮大な困難に立ち向かいます。SF的アイデアに優れたプロットと、ドクターというキャラクターの内面をこれまでにないほど深く追究したこのエピソードは、長い『ドクター・フー』の歴史の中でもひときわ光る存在です。

配信:Hulu

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第8位『THE LAST OF US』S1E8「困っている時は」

 名作ゲームを実写ドラマ化した『THE LAST OF US』シーズン1には、神回と呼んでも良いような素晴らしいエピソードがたくさんあったのですが、ここでは第8話を選びました。エリーが、食人集団に一人で立ち向かうエピソードです。それまでのエリーは、まだ子どもらしい純真さがあったように感じますが、この危機を通して大人にならざるを得なくなります。死闘のシーンも見応えがあり、エリーとジョエルの絆を確かめられる話でもあります。ベラ・ラムジーの演技は見事。

配信:U-NEXT

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第7位『グッド・プレイス』S1E13「マイケルの選択」

 死後に「良いところ」に送られた主人公たちを描いたシットコム『グッド・プレイス』のシーズン1最終話は衝撃的です。テレビドラマ史上最大のどんでん返しかもしれません。シットコムでこういう展開があることを全く予期していなかったのもありますが、伏線は実に緻密に張られていたことに気付くと改めて驚かされます。同時に、シットコムらしいバカバカしさもちゃんとあるのが良い。

配信:Netflix

 

第6位『一流シェフのファミリーレストラン』S1E7「レビュー」

 『The Bear』S1E7は、ランチタイムのレストランの厨房の鬼気迫る慌ただしさを17分間のワンカットで描きます。画面越しにも熱気が伝わってくるほどです。これを観てしまうと、レストランの厨房の見方が変わります。同時に、シェフたちの人間模様もスムーズに描き出し、さらに地獄のような雰囲気を生み出しています。S2E6「フィッシュ」とS2E7「フォーク」も素晴らしかったのですが、最もこのドラマらしいエピソードということで、今回はこれを選びました。

配信:Disney+

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第5位『神話クエスト』S1E5「ダーク・クワイエット・デス」

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 ゲーム開発会社を舞台にしたコメディドラマ『神話クエスト』の第5話は、ちょっと特殊です。ドラマの本筋とは関係のない、ひと昔前のゲーム開発の軌跡が描かれます。と同時に、ゲームをきっかけに出会った2人の男女の物語でもあります。ちょっと笑えて、ちょっと切なく、爽やかな後味を残す見事な35分です。

配信:Apple TV+

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第4位『マッドメン』S4E7「スーツケース」

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 『マッドメン』の面白さを言語化するのにはいつも苦労するのですが、あえて言うならば、その一つは人間関係の面白さです。1960年代の広告会社で働く人々に焦点が当てられ、特別な事件は何も起こらないのに、その間の人間関係が面白くてたまらないのです。特に、主人公のドン・ドレイパーと元秘書のペギー・オルセンの関係は秀逸。そこにあるのは恋愛関係ではないし、師弟関係みたいだけどそんなに繋がりは強くないし、互いにエゴが強いから反発し合うし、でもどこか通じ合うところがあります。この2人の複雑な関係性に焦点を当てたS4E7「スーツケース」は絶品です。

配信:なし

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第3位『ゲーム・オブ・スローンズ』S6E9「落とし子の戦い」

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 予測不能の展開、政治劇、家族ドラマなどなど、様々な側面のある『ゲーム・オブ・スローンズ』ですが、その一番の見どころの一つは迫力のアクション。特に「落とし子の戦い」で描かれたラムジー・ボルトンvsジョン・スノウの決戦は、これまで作られてきたの数多のハリウッド映画を超えています。画面からでも伝わってくる熱量が凄まじい。戦いの展開やカメラワークは完璧、エピソード最後の粛清も気持ちよく、シリーズ中でも最も完成度の高いエピソードに仕上がっています。

配信:U-NEXT

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第2位『メディア王~華麗なる一族~』S4E3「コナーの結婚式」

 そのときは突然にやってくるものです。でも、それを本当に突然描くことができるドラマは珍しいものです。ネタバレしないと言っているからこんなにふわふわした言い方になっていますが、なんとなく何を言っているかは伝わったと思います。エモーションな場面とドライな場面の切り替えも秀逸で、家族の物語であるとともにビジネスドラマでもあるこのドラマの真骨頂と言えます。俳優たちの迫真の演技もここに極まれり。

配信:U-NEXT

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第1位『シックス・フィート・アンダー』S5E12「未来」

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 『シックス・フィート・アンダー』のフィナーレほど素晴らしい映像作品が、はたしてこの世にあるのでしょうか。衝撃的な展開ではありながらも、それは誰しもが必ず経験すること。葬儀屋のドラマらしいフィナーレであり、ドラマの総括としても、単体のエピソードとして取り出してみても完璧です。見終わってからは完全に圧倒されてしまって、しばらく涙が止まりませんでした。大傑作。

配信:U-NEXT

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まとめ

 言う間でもないことですが、これは私個人が独断で作ったランキングです。『ブレイキング・バッド』ならS5E14「オジマンディアス」、『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』ならS4E7「プロキシ認証が必要」、『THE LAST OF US』ならS1E3「長い間」あたりの方が一般的には評判が良かったりはするんですが、ここはあえて自分のチョイスで選んでみました。

 

 ここで紹介した作品はいずれもおすすめできるものであり、どこかしらの動画配信サービスでは配信されているので、気になるものがあったらぜひ観てみてください。

 

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