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海外ドラマ『シリコンバレー』愛を語りたい Always Blue!

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I need you to be a complete asshole.

- Silicon Valley 

 

 どれほど私がドラマ『シリコンバレー』が好きなのかは、このブログのアイコンを見てもらえればわかるかもしれません。緑色の背景にppという謎の文字が書いてあるアイコンなのですが、これは『シリコンバレー』の劇中に登場するパイド・パイパーという企業のロゴをもじったものです。ブログのタイトルは「海外ドラマパンチ」なので、どう略してもppには成り得ないのですが、これを使っています。

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実際のパイド・パイパーのロゴ

 

 今回は、日本でも密かにファンを集めつつある『シリコンバレー』を徹底的に紹介するとともに、色々と語っていきたいと思います。なお、この記事に『シリコンバレー』のネタバレはありません。

関連記事:海外ドラマ『シリコンバレー』シーズン6感想:大いなる企業には大いなるTethicsが伴う - 海外ドラマパンチ

 

 

 

 

海外ドラマ『シリコンバレー』基本データ

・原題:Silicon Valley

・放送局:HBO

・放送期間:2014~2019年

・シーズン数:6

・話数:53

・一話あたりの長さ:28分

・あらすじ:

 音楽アプリの開発をしていたリチャード・ヘンドリクスは、その過程で予期せずに画期的なデータ圧縮技術を開発していた。リチャードはこの技術をもとに、クセの強い仲間たちとともに「パイド・パイパー」を起業し、シリコンバレーでの成功を目指す。

・予告編:

www.youtube.com

現在、『シリコンバレー』はU-Nextで見放題配信中

 

満足度No.1コメディドラマ『シリコンバレー』とは?

 
 
 
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 海外ドラマ『シリコンバレー』は、IT業界を舞台にした1話30分のコメディドラマです。放送されるや本国アメリカでは人気が爆発し、昨年第6シーズンをもって有終の美を飾りました。近年は、日本でも密かに人気を集めつつあり、知る人ぞ知るドラマになっています。

 

 ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門作品賞(ミュージカル・コメディ部門)に2年連続でノミネートされています。エミー賞にも作品賞含め最大10部門にノミネートされています。

 

 主演のトーマス・ミドルディッチや、レギュラーのクメイル・ナンジアニ、ザック・ウッズ、T.J.ミラーらの演技は面白く、とても楽しませてくれます。

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 これ、別に自分だけが言っているわけではありません。『シリコンバレー』は実際にとても人気のある作品で、特に満足度が高いのです。世界最大の映画・ドラマレビューサイトIMDbでは、94%以上の人が7つ星以上を付けています。日本で観た人の感想を聞くかぎりでも、つまらないという人はほとんどいないように思います。IT業界の人はもちろんですが、そうでない人でも存分に楽しめる作品になっている証でしょう。

 

『シリコンバレー』登場人物 

リチャード・ヘンドリクス

 画期的なデータ圧縮方式を開発して起業することになった青年。パイド・パイパーのリーダーではあるが、あまりにも押しが弱すぎる。友人のことを思いやりすぎて、会社としての決断が全然できなかったり、自分の会社なのに自分の意見が全然通せなかったりと優柔不断。その割に変なところでこだわりを持って、妙な決断をしてしまうこともある。

 

アーリック・バックマン

 技術者の支援をするインキュベーター。パイド・パイパーには、仕事場や彼らの住処を提供しており、会社の10%を所有している。アーリックは、リチャードとは対照的に自信家。会社を運営するなら、このくらいの豪快さは必要なのかも。

 

バートラム・ギルフォイル

 システム管理担当。ディネッシュをいじるのを日課としている。悪魔崇拝者。ひげ面が印象的。発言の過激さはパイド・パイパーのメンバーの中でもトップ。

 

ディネッシュ・チュータイ

 パキスタン出身のプログラマー。常にギルフォイルからいじられている。いじられ方が豪快で可哀そうなときもあるけど笑える。

 

ジャレッド・ダン

 経理や事務を担当。人一倍まじめなのだが、それがパイド・パイパーの雰囲気と合わず常に浮いている。仲間からもあまりろくな扱いを受けない。会社経営のノウハウは色々持っているので、ジャレッドの言うことを聞けば会社も上手くいきそうだが、誰も従わない。

 

ギャビン・ベルソン

 大企業hooli(フーリー)のCEO。第1話でリチャードの技術を買い取ろうとするも失敗し、以降パイド・パイパーを目の敵にしている。ピーター・グレゴリーとの仲も悪い。

 

ピーター・グレゴリー

 パイド・パイパーを支援するIT長者。奇行を繰り返しがちだが、ときに驚異的な経営スキルを発揮する。

 

モニカ・ホール

 ピーター・グレゴリーの部下。シリコンバレーは男社会であるが、その中でも力強く活躍している。美人だが、ドラマの中で彼女の恋愛模様が描かれることはほとんどない。

 

チァン・ヤン

 アーリックの家に居候している中国人。最初はほとんど英語を話さなかったが、徐々に英語を話すようになる。隙あらばアーリックにイタズラを仕掛ける。

 

 

 

『シリコンバレー』のここが凄い!

①専門的なこともわかりやすく

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 『シリコンバレー』の凄いところの一つは、圧縮技術やスタートアップといった専門的な事柄を扱いながらも、専門外の人でも楽しめるようになっている点です。専門外の人でも楽しめるとは言っても、専門的なことをはぐらかして逃げているわけではありません

 

 同じくギークを扱ったドラマに『ビッグバン・セオリー』があります。こちらは、物理学者(と1人のエンジニア)が主人公なのですが、これを見ても物理や物理学者のことは何もわかりません。でも、『シリコンバレー』では何となく圧縮技術の仕組みやスタートアップの過程などがわかったようになれます。

 

 例えば、シーズン1最終話なんかは素晴らしいですよね。ここで、リチャードはミドルアウトという圧縮技術の手法を思いつくのですが、そのキッカケになったのが仲間たちによる”あの”会話なんですよね。あまりにも卑猥なので、ここに書くのははばかられるのですが、ある意味非常にわかりやすいです(笑)

 

 自分はIT業界の人間ではないので、実際にミドルアウトが凄い技術なのかどうかは知りません。さすがに『シリコンバレー』の脚本家が、このドラマのためにミドルアウトを考案したというのもちょっと考えにくいので、おそらく基本的な考え自体はすでにあるものなのでしょう。それでも、『シリコンバレー』からインスピレーションを受けたというIT技術者も実際にいるようなので、あながち的外れな訳ではなさそうです。

 

②クセの強い登場人物たちが面白い

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↑左から、ディネシュ、ギルフォイル、リチャード、ジャレッド、アーリック

 

 『シリコンバレー』の面白いところは、そのクセの強い登場人物たちです。主人公のリチャードはあがり症で優柔不断。アーリックは大胆不敵で傲慢だったり、ディネシュとギルフォイルはいつもイチャイチャしています。ジャレッドは説明不要に変な人だし、チァン・ヤンも謎すぎる。投資会社の人間であるモニカも普通に見えて、ときどき変なところが見られます。

 

 そもそも『シリコンバレー』のメインキャストのうち、ディネシュ役のクメイル・ナンジアニ、アーリック役のT.J.ミラー、チァン・ヤン役のジミー・O・ヤンなどは、もともとスタンダップコメディアンだったということもあり、登場人物一人一人のキャラが立っていて、とても面白いのです。

 

③スタートアップの成功と挫折も描く

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 『シリコンバレー』はコメディドラマですが、笑って終わりではありません。シリコンバレーのスタートアップがそう簡単にいくわけはなく、大きな失敗や危機を迎えることもあります。『シリコンバレー』の場合も、失敗するときは大きく失敗します。パイド・パイパーはベンチャー企業ですから、会社の命運なんて常に風前の灯火みたいなものなのです。

 

 それでも、リチャードたちは様々な機転を利かせたり、ときには運も手伝って何とか危機を脱出していきます。そのときには、思わずこっちも「やったー!」と言いたくなってしまうぐらいに嬉しいのです。成功するときも失敗するときも、とにかく大きいシリコンバレーのスタートアップ界隈が覗けるのが、最高に楽しいのです。

 

④オープニングにも注目

 『シリコンバレー』では、毎回序盤に10秒ぐらいのタイトルバックを兼ねたオープニングシーンがあります。ここでは、シリコンバレーを模した街を上空から撮っていく感じのアニメーションなのですが、これもよく見ると様々な工夫が凝らされています。

 

 オープニングでは、hooliなど劇中の企業に加え、YouTube, Twitter, ORACLEなど多くの実在企業のロゴが登場します。実は、このオープニングは実際のIT業界の状況を踏まえて、シーズンごとにちょっとずつ変わっています。例えば、シーズン2 からはアリババやUberのロゴも登場します。ぜひ、そんなところにも注目してみてください。

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⑤第1話から面白い!

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 これはちょっと通な意見になってしまうのですが、『シリコンバレー』はHBO製作であるにも関わらず第1話からめちゃくちゃ面白いのです。それ自体は別にそれほど珍しくないと思うかもしれませんが、HBOドラマにしては稀なのです。HBOといえば、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ウエストワールド』などのハイクオリティドラマで知られるケーブル局です。

関連記事:AmazonプライムにあるHBOドラマ56作品全部紹介します! - 海外ドラマパンチ

 

 HBOドラマは総じて面白いものが多いのですが、全体に見られる特徴の一つとして、最初から面白いわけではないことがあります。これは、シーズン後半あるいは後のシーズンのためにストーリーをじっくり作り上げているためにそうなりがちなのです。『ゲーム・オブ・スローンズ』などもそのようなことを言われることが多く、第1話で離脱してしまう視聴者も少なくないと聞きます。

 

 しかし、『シリコンバレー』は第1話から面白いのです。リチャードがギャビン・ベルソンとピーター・グレゴリーとの間でどのような決断を下すのかも見どころですし、「ジョブズ?それともウォズニアック?」のネタで一気に『シリコンバレー』の雰囲気に持っていかれます。何気に、この会話のときにアーリックが着ているTシャツに「I know H.T.M.L.(how to meet ladies)」と書いてあったりして、第1話からITネタがたくさん盛り込まれています。

 

 

 

『シリコンバレー』は海外ドラマ初心者にも超おすすめ

 以上、海外ドラマ『シリコンバレー』のことを語ってきました。すでに『シリコンバレー』も観た方なら、このドラマがどれほど面白いかはこれ以上言う必要はないでしょう。まだ観たことがない方、あるいは誰かにおすすめしようと思っているときのも、『シリコンバレー』は最適です。さきほども言ったように『シリコンバレー』は第1話から面白く、しかも1話あたり30分しかないので、とても見やすいです。

 

 下ネタはややキツめですが、直接的な性描写や暴力描写はないので大丈夫かと。というか、シーズン1最終話を観ればわかるように、下ネタと『シリコンバレー』は切り離せない関係にあるのです。現在『シリコンバレー』全6シーズンはU-Nextで見放題独占配信中です。

 

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