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英国コメディ『ハイっ、こちらIT課!』シーズン1感想|ギーク×暇=無限大

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Have you tried turning it off and in again?

- Roy, The IT Crowd

 

 今人気のシットコム(シチュエーションコメディ)といえばアメリカの『ビッグバン・セオリー』がありますが、実はイギリスにもオタク(ギーク)たちを主人公にしたシットコムがあります。今回は、自由すぎる会社のIT課を舞台にした『ハイっ、こちらIT課!』を紹介します。

 

 

『ハイっ、こちらIT課!』シーズン1基本データ

・原題:The IT Crowd

・放送局:チャンネル4(イギリス)

・放送日:2006年2月3日~3月3日

・話数:6

・一話あたりの長さ:25分

・あらすじ:

 ITに全く詳しくないジェンが任されたのは、まさかのIT課だった。会社の地下にあるIT課の部屋で、ジェンはITオタクのロイとモスと働くことになる。

 

大人気コメディ『ハイっ、こちらIT課!』とは

 『ハイっ、こちらIT課!』は、2006年から2010年まで全4シーズンが製作されたイギリスのシットコムです。2013年には、スペシャル版も放送されました。

 

 国際エミー賞コメディ部門や英国アカデミー賞シットコム部門の作品賞を受賞し、主演のリチャード・アイオアディ(ロイ役)とキャサリン・パーキンソン(ジェン役)も英国アカデミー賞を受賞するなど、名実ともに英国を代表するシットコムの一本です。

 

 ただ、日本ではシーズン1のみDVDが出ているだけで、シーズン2以降を観ることができません。輸入盤のDVD Boxも手ごろな値段で売っているので、気に入ったらぜひシーズン2以降も購入して観てみるのがおすすめです。日本語の字幕などは付いていませんが、英語の字幕は付けられます。

 

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『ハイっ、こちらIT課!』感想

 シットコムは観客の笑い声が入っているドラマなので、最初のうちは慣れなくて若干の違和感があります。でも、数話観ればかなり面白くなってきます。

 

 このドラマの面白さの一つは、そのキャラクターにあります。メインの3人は普通の会社員なのですが、全員強烈な個性を持っています。

 

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 IT課に新たに配属されたIT知識ゼロのジェン(右端)は、社交派タイプ。デートにもしばしば出かけるのですが、なぜか付き合う男は奇妙な人間ばかり。それだけでなく、とんでもないトラブルによく巻き込まれてしまうのですが、リアクションがいつも面白い。

 

 IT課の男一人目がロイ(左端)。会社のIT関係のトラブルを担当しているはずなのですが、掛かってくる電話にはいつも「PCの再起動した?」と言うだけ。脱力タイプの社員です。

 

 アフロ頭が特徴的なもう一人の男がモス(中央)。彼は、対人コミュニケーションが非常に苦手です。いつも他人の話を変な方向に解釈してしまいます。それが原因で、妙なトラブルに巻き込まれることも多々。

 

 他にも、会社の社長も面白い人です。真面目くさったフリをして、変なことをやりだすのはズルいほど面白い。さらに、IT課にはもう一人のメンバーがいるのですが、彼のことはサプライスとして取っておきましょう。

 

 シーズン1の6話のうち、個人的ベストエピソードは第5話の「ジェン、死す⁉」ですね。ジェンが死んだと思われてしまった(この設定から面白い)ことから起きる顛末を描いたエピソードです。イギリスらしいブラックジョークがたくさんあり、特に絶叫廊下のシーンは爆笑していました。

 

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8ビット風のこのオープニングも上手い。

 

 シットコムは、キャラクターや天丼ネタがわかってきてからが本当に面白いところなのですが、『ハイっ、こちらIT課!』のDVDはシーズン1しかありません。ちょうど雰囲気に慣れてきたところでおしまいになってしまうので、そこは残念。いずれ、シーズン2以降も日本で見られるようにならないのかなぁ。

 

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