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海外ドラマ『ブル~ス一家は大暴走!(Arrested Development)』紹介|キャラ渋滞一家とロン・ハワード

I've made a huge mistake.

- G.O.B., Arrested development

 

 失敗をしない人などいるのでしょうか。まぁ、それでもブルース家の人間ほどではないかもしれません。今回は、Disney+(ディズニープラス)でシーズン1~3が配信中のドラマ『ブル~ス一家は大暴走!』(アレステッド・ディベロップメント)の紹介をしていきます。

 

 

 

基本データ

  • 原題:Arrested Development
  • 放送局:Fox(シーズン1~3)→Netflix(シーズン4~5)
  • 放送年:2003~2006年、2013年、2018~2019年
  • 話数:53(シーズン1~3)+53(シーズン4~5)
  • 脚本:マイケル・ハーウィッツ

 

 2003年にアメリカFoxで放送が始まった『ブル~ス一家は大暴走!』(アレステッド・ディベロップメント)は、翌年のエミー賞でコメディ部門作品賞を受賞。第1話は、今では『アベンジャーズ/エンドゲーム』で知られるルッソ兄弟が監督しており、エミー賞でも監督賞を受賞しています。さらに、ロン・ハワードが全話でナレーターを務めています。

 

 キャストも本作以降ブレイクした人たちばかり。主演は、Netflixドラマ『オザークへようこそ』や映画『モンスター上司』シリーズのジェイソン・ベイトマン。その息子を演じるのは、映画『スーパーバッド 童貞ウォーズ』『JUNO/ジュノ』『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』のマイケル・セラ。他には、映画『俺たちフィギュアスケーターズ』のウィル・アーネットやドラマ『Veep/ヴィープ』のトニー・ヘイルなど。いずれもコメディ界隈で活躍している人たちなので日本での知名度はさほど高くありませんが、アメリカでは名の知れた存在になっています。

 

 批評家からの評価は非常に高く、後に成功するキャストが集まっているにも関わらず、放送当時の視聴率は全く振るいませんでした。その結果、シーズン3で打ち切りが決定。6年後、Netflixがシーズン4を製作・配信します。それからまたしても5年の時を空け、シーズン4の後半とシーズン5が製作・配信されました。

 

 現在、日本では『ブル~ス一家は大暴走!』シーズン1~3がDisney+(ディズニープラス)で見放題配信中。Netflixが製作したシーズン4~5は日本のNetflixでは配信されておらず、他のサービスでの配信もDVD化もされていないため、視聴困難となっています。Disney+(ディズニープラス)は、月額料金990円(税込)、年間プランなら9,900円(税込)で対象の映画・ドラマが見放題です。

Disney+ (ディズニープラス)

 

登場人物/キャスト

マイケル/ジェイソン・ベイトマン

 ブルース家の次男。妻と死別している。オスカー逮捕後は、ブルース・カンパニーの社長として会社を切り盛りしている。一家で唯一のしっかり者なので、家族がトラブルに巻き込まれる度に頼りにされる。仕事と家族のトラブルで忙しく、息子のジョージ・マイケルとの時間を十分に取れないことを残念に思っている。

 

ジョージ・マイケル/マイケル・セラ

 マイケルの息子。父親譲りの真面目な性格で、素直な少年。従妹のメイビーに片想いしている。しかし、それは禁断の恋なので、絶対に想いを悟られるわけにはいかない。

 

ジョブ/ウィル・アーネット

 ブルース家の長男。マジシャンだが、全く成功していない。でも、全くめげていない。家族からバカにされがちだが、父親に認められたいという気持ちはある。

 

リンジー/ポーシャ・デ・ロッシ

 ブルース家の長女。社会運動家だが、特に信条があるわけではなく、抗議する対象は日によって変わる。トバイアスと結婚したことを日々後悔している。

 

トバイアス・フュンケ/デヴィッド・クロス

 リンジーの夫。元精神科医。なぜか役者を目指すようになる。本人いわく全裸になることができないという病気があるらしい。色々なファッションというかコスプレを披露していくのだが、これがどれも妙に似合っている。

 

メイビー・フュンケ/アリア・ショウカット

 リンジーとトバイアスの娘。両親に反抗したい時期。従兄のジョージ・マイケルとの仲は良いが、もちろん恋愛感情はない。永遠の高校3年生スティーヴ・ホルトに想いを寄せている。

 

バスター/トニー・ヘイル

 ブルース家の三男。30歳になっても、まだ母親離れができていない。大学では色々なことを勉強していたらしい。自己嫌悪に陥りがち。

 

ジョージ(父)/ジェフリー・タンバー

 一家の父親。第1話で会社絡みの違法行為で逮捕される。オスカーという双子の弟がいる。自分の子どもたちのことは結構どうでも良いと思っている。

 

ルシール/ジェシカ・ウォルター

 一家の母親。バスターをうとましく思いながらも、いつも一緒にいる。何か困ったことがあると、すぐにマイケルを呼ぶ。隣人のルシール・オステロが敵。

 

キャラ渋滞一家

 ひとまず『ブル~ス一家は大暴走!』(アレステッド・ディベロップメント)をシーズン3まで観ましたが、もう面白すぎて毎回爆笑していました。ブルース一家が全員面白い! お気に入りは、トバイアス。元精神科医なので、それなりに頭は良いはずですが、そんな素振りは微塵も見せない徹底したバカっぷりを発揮してくれます。

 

 ルシールとジョブは、いつも何かトラブルを持ち込んできてくれます。バスターは、そのトラブルをさらにかき回します。リンジーもなんだかんだ巻き込まれ、マイケルはそんな一家に振り回されっぱなしです。マイケルの息子のジョージ・マイケルは純真で可愛らしい。癒しです。

 

 ブルース一家だけで十分キャラが濃いので、シーズン2以降でもほとんど新キャラが登場しません。唯一、ジュリア・ルイス=ドレイファス演じる盲目の検事だけは、ブルース一家以上の存在感でドラマをかき回していきました。さすが、シットコム界のレジェンドです。

 

 そんな大暴走家族から一歩引いた立場で、ナレーターがツッコミを入れていきます。いわゆるお笑い芸人みたいな鋭い口調のツッコミではなくて、意外とゆるゆるとした口調でツッコんでいます。このナレーターを務めているのが、あのロンハワード。映画『ビューティフル・マインド』や『ダ・ヴィンチ・コード』など、ハリウッド映画を多数監督していますが、実はこんな仕事もしていました。

 

金持ち没落系ドラマ

 海外ドラマの大金持ちは、よく没落します。『ブル~ス一家は大暴走!』(アレステッド・ディベロップメント)のジョージ・ブルース(父)は、不正会計か何かの罪で逮捕され、一家は急にお金がなくなってしまいました。

 

 このドラマと非常によく似ているのが、2018年から始まったドラマ『メディア王~華麗なる一族~』(サクセッション)です。主要キャラクターの特徴をまとめてみると、こんな感じです。

 

マイケル(父)/ローガン:大企業の創業者だが、ほとんど違法な行為もしている

ジョブ/コナー:自由に暮らしているが、家族からバカにされがちな長男

マイケル/ケンダル:そこそこしっかり者で会社を経営する立場にあるが、そんなに上手くできない次男

リンジー/シヴ:家族の会社からは一歩引いた立場で政治活動を行っているが、政治信条を大事にしているわけではない長女

トバイアス/トム:長女の夫であるが妻からは愛想を尽かされ、ビジネスの才能もない

バスター/ローマン:お調子者の三男

 

 家族構成がまったく同じです。ちょっとドキュメンタリー風のカメラワークにしているところまで、2つのドラマはそっくりなのですが、それでもドラマのトーンは全く異なります。『アレステッド・ディベロップメント』は明るく楽しいコメディであるのに対し、『サクセッション』は風刺と皮肉たっぷりのブラックコメディになっています。

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 さらにもう1本『シッツ・クリーク』も『アレステッド・デベロップメント』とそっくりです。こちらは、大企業の創業者のジョニー・ローズが会計士にお金を盗まれてしまったことで、唯一残っていた資産である田舎の土地に妻と2人の子どもたちとともに移住することになるコメディドラマです。『シッツ・クリーク』では、もはや会社がなくなってしまっていますが、3作の中では最もハートウォーミングな内容になっています。

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 それでも『アレステッド・デベロップメント』ほど気兼ねなく大笑いできるドラマはありませんから、本当に笑えるドラマを求めている人にはとてもおすすめのドラマです。『ブル~ス一家は大暴走!』(アレステッド・デベロップメント)シーズン1~3はDisney+(ディズニープラス)で見放題配信中。

Disney+ (ディズニープラス)

 

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