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映画『ニーナのすべて』感想~悲愴なコメディアンの真実~

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 現在、Netflixで配信中の映画『ニーナのすべて』。日本では劇場未公開の作品なのですが、メアリー・エリザベス・ウィンステッドのファンなら必見!ネタバレありで、あらすじと感想を書いていきます。

 

 

 

 

映画『ニーナのすべて』基本データ

・原題:All About Nina

・公開日:2018年9月28日(アメリカ)、日本劇場未公開

・上映時間:97分

・監督・脚本:エヴァ・ヴィヴェス

・キャスト:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、コモン、チェイス・クロフォード

・予告編:

www.youtube.com

※映画『ニーナのすべて』は、現在Netflixで配信中。

 

映画『ニーナのすべた』あらすじ(ネタバレ)

 ニーナ・ゲルド(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は、過激な下ネタを得意とするスタンダップコメディアンだ。そのとき付き合っていた警官のジョー(チェイス・クロフォード)は、妻と4人の子供を持っていて、ニーナに対して暴力を振るうこともあった。ニーナは、そんなジョーから逃れ、また新たなコメディの舞台を求めて、ロサンゼルスに向かうことにする。

 

 そこで、ニーナはレイフ・ハインズ(コモン)と出会う。彼は、これまでニーナが出会ってきた男たちとは違い、すぐに彼女とセックスをしようとはしなかった。正直なレイフに対して、ニーナは初めて恋愛感情をいだく。だが、ニーナはこれまでの経験から、レイフに対してなかなか正直になれずにいた。

 

 ある日、ニーナはコメディ・プライムという劇場でのパフォーマンスを賭けたオーディションに参加する。オーディションに受かったニーナがコメディ・プライムでパフォーマンスをするときに、ジョーが劇場にやってきていた。ニーナは自分に正直になろうと決め、舞台上で過去のショッキングな出来事を語り始めるのだった。

 

 

 

映画『ニーナのすべて』感想(ネタバレ)

 私がこの映画を観ようと思ったのは、単にメアリー・エリザベス・ウィンステッドが出ているからという理由でした。人それぞれ、メアリーにハマる作品というのがあると思うのですが(人々はメアリーにハマるものだという前提に基づいています笑)、私の場合はドラマ『FARGO/ファーゴ』シーズン3でした。ここで、彼女が演じたニッキー・スワンゴというのが、めちゃくちゃカッコ良かったんです。個性的なキャラクターの多い『FARGO』の世界ですが、私の中ではニッキーは一番好きなキャラです。

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 メアリー・エリザベス・ウィンステッドといえば、『デス・プルーフ』『ダイ・ハード4.0』『スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団』『遊星からの物体X ファーストコンタクト』『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』などなど、出演作は多岐に渡ります。かつてはジャンル映画への出演が多かったようですが、近年はさらに活動の幅を広げています。

 

 そんなメアリーが今回演じたのは、パニック障害を持つスタンダップコメディアンのニーナです。ニーナは、激しい緊張や不安に襲われると吐いたり動悸がしてしまいます。その理由というのが、終盤で明らかになります。非常に悲劇的な(そんな言葉では片づけられませんが)体験であり、ニーナが後に男性と深い関係を築けなくなったのも、さもありなんと思わされます。

 

 さて、メアリーの演技なのですが、今回は特に素晴らしかったですね。役者としての真価が問われるような役だったのですが、見事にその期待に応えていました。主人公のニーナは、その過去が明らかにされないまま話が進むので、感情移入しにくいキャラクターです。それでも、最後の独白あたりからは一気にニーナの方に気持ちが寄っていきます。これは、メアリーの演技力に依るところも大きいんじゃないかと思っています。

 

 メアリーファンにとっては、メアリーがスタンダップコメディやモノマネをしているのが見られるので必見です。喋っていることは下ネタばかりで、私にはさほど面白く思えなかったのですが、オーディションでのモノマネは少し面白かった。

 

 ここでは、ビョーク、クリステン・スチュアート、『シャイニング』の女の人、ヴェルナー・ヘルツォークシャキーラのモノマネをしていましたね。似ているかどうかはともかく、メアリーが自分の少し年下で同業のクリステン・スチュアートのモノマネをするというのはウケる。『シャイニング』とヴェルナー・ヘルツォークのモノマネは似ているなと思ったけど、どっちも似せやすいからなぁ。

 

 そうそう、元カレのジョーを演じていたチェイス・クロフォードといえば、ドラマ『ザ・ボーイズ』のディープ役で知っている方もいるのではないでしょうか。かつては『ゴシップガール』でイケメン役だったんですけど、今はどこかパッとしない嫌な奴という役が連続している。なぜ……?

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 監督・脚本のエヴァ・ヴィヴェスは、今回が長編映画デビューだそう。まだまだ女性監督にとって(状況が改善されつつあるとは言え)ハリウッドは厳しい世界だと思いますが、ぜひこれからも頑張ってください。 

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