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英国ドラマ『Cleaning Up』感想~清掃員のブレイキングバッド~

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 金融詐欺って、結局金持ちがやっている印象があります。合法にしろ違法にしろ、大金を稼ぐには元手が必要になるので、金持ちにしか出来ないのかもしれません。でも、お金がない人だってお金を稼ぎたい。清掃員がインサイダー取引をしたって良いではありませんか?

 

海外ドラマ『Cleaning Up』基本データ

・原題:Cleaning Up

・放送局:ITV

・放送日:2019年1月9日~2月13日

・話数:6

・あらすじ:

 ギャンブル依存症で2人の娘の母親であるサムは、清掃員の仕事をしている最中に違法なインサイダー取引の話をしている株式ブローカーの会話を耳にする。お金に困っていたサムは、このチャンスを利用してお金を稼ごうと考える。

※現在、海外ドラマ『Cleaning Up」はHuluで見放題配信中。

 

 

 

海外ドラマ『Cleaning Up』感想

 『ブレイキング・バッド』以降、一般人が悪の道に堕ちていく過程を描くドラマが増えてきたように思います。一般人がてんやわんやで巨大な犯罪に巻き込まれてしまう『FARGO/ファーゴ』だったり、普通のビジネスマンが麻薬組織の資金洗浄に手を染める『オザークへようこそ』だったり。

 

 英国ドラマ『Cleaning Up』も、そんな『ブレイキング・バッド』タイプのドラマです。主人公は、清掃員の仕事をしているサム。何か特別な点があるわけではありませんが、ひょんなことからインサイダー取引に関わることになります。そこから、ずぶずぶと犯罪に手を染めるようになり、娘や友人にも危険が及ぶ状況にもなってしまいます。

 

 最初は500ポンド程度の投資だったものの、徐々に金額が増え、最終的には5万ドルの空売りを引き受けるまでになっています。ギャンブル依存症であることを認めないというような強情さも含めて、サムには『ブレイキング・バッド』のウォルター・ホワイトと似ているところがあります。

 

 とは言っても、このドラマが『ブレイキング・バッド』ほどの名作だと言うつもりありません。中でも、サムの友人がいささか優しすぎないか?という疑問はかなり気になります。友人たちは、ギャンブル中毒のサムにお金を貸し、それを返されなくてもまた貸してあげます。利益が上がったときも、サムを含めて等分にします。出資分で配分するんじゃなくて。自分だったら絶対に無理だなぁ…。

 

 『Cleaning Up』というドラマ自体は、最初はあまりノレないところがあります。序盤は、ギャンブル依存症の描写がとても多く、ややげんなりしてしまいました。しかし、3話あたりから面白くなってきます。ギャンブル依存症、2人の娘と別居中の夫、借金の取り立て屋、インサイダー取引の仲間などなど、サムに襲い掛かる困難はかなりたくさん。それらを、最終的にどのように乗り越えていくのかが、このドラマのミソです。

 

 特に面白いのは、インサイダー取引の仲間たちとやり合うシーン。サムが、必死に嘘がバレないようにしているところは冷や冷やさせられます。最終話では、無事に問題を解決し、サムたちは今度は清掃会社兼インサイダー情報の収集会社を始めます。もしシーズン2を製作するのであれば、この会社の話になるのかな?これはこれで、面白くなりそう。

 

 ちなみに、取り立て屋のウォーレンがやたらと不気味ではありませんでしたか?あの人は、ドラマ『ユートピア』でも不気味な殺し屋を演じていて、自分の中ではそのときの印象がとても強いのです。そのせいもあって、普通の取り立て屋なのにサイコパス感があります。

 

 なんなら、サムの夫の再婚相手を演じている人も、『このサイテーな世界の終わり』シーズン2でサイコパス役を演じているんですけどね。

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