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ドラマ『コブラ会』がベタなのに新感覚で面白い!

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Lesson not just karate only. Lesson for whole life. Whole life have a balance. Everything be better.

- Mr. Miyagi in The Karate Kid

 

 2018年からYouTube Premiumで配信されていたドラマ『コブラ会』ですが、今年からNetflixで配信されました。すると、瞬く間に世界中で人気爆発。レビューサイトのIMDbでは10点満点中の8.7を記録し、Rotten Tomatoesではシーズン1が100%フレッシュを獲得するなど、批評面でも評価の高いこのドラマ。何がそれほど人々を惹きつけるのか?『コブラ会』の魅力に迫ります。ネタバレなし。

 

  

 

 

ドラマ『コブラ会』基本データ

・原題:Cobra Kai

・配信元:YouTube Premium(2018年~)、Netflix(2020年~)

・シーズン数:2(すでにシーズン4まで製作されることが決定)

・話数:各10話

・キャスト:ウィリアム・ザブカ、ラルフ・マッチオ、メアリー・モーサ

・あらすじ:

 かつて、コブラ会の看板を背負った空手大会でダニエル・ラルーソーに負けたジョニー・ロレンスは、無職の落ちぶれた大人になっていた。一方でダニエルは高級自動車販売店のオーナーになっていた。一念発起したジョニーは、コブラ会を復活させることを決意する。

・予告編:

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『コブラ会』シーズン1~2は、Netflix及びYouTube Premiumで視聴可能。YouTubeでは、Premium会員でなくても、無料でシーズン1の第1話と第2話、シーズン2の第1話を観ることができます。

 

↓この動画は、『コブラ会』シーズン1第1話本編です。字幕を「日本語」に設定することで、日本語字幕を付けられます。

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映画『ベスト・キッド』とは?

 ドラマ『コブラ会』は、1984年の映画『ベスト・キッド』(ジャッキー・チェンの方ではない)の34年後を描く後日譚です。映画版を観ていることを前提にしてはいますが、映画の方のストーリーは単純なので、ここでネタバレありで説明してしまいます。

 

 映画『ベスト・キッド』の主人公は、カリフォルニアに引っ越してきたばかりの高校生ダニエル・ラルーソー。ダニエルはアリという女子高生と付き合うのですが、このことでアリの元カレのジョニー・ロレンスを怒らせてしまいます。それから、ダニエルはジョニーから執拗なイジメを受けるのですが、あるとき日本人の宮城成義がダニエルを喧嘩から救います。実は、ミヤギは空手の達人であることが明らかになり、ダニエルは彼のもとで空手の修行に励みます。

 

 空手選手権の決勝でダニエルは、コブラ会に所属し前回大会の優勝者である因縁のジョニーと対決します。予選でのコブラ会の門下生による反則のせいで、負傷していたダニエルでしたが、鶴の型からの強烈なキックがジョニーの顔に直撃し、ダニエルはジョニーに勝利します。

 

 とまあ、こんな感じです。ストーリーはそれほど複雑ではありません。むしろ、ミヤギ先生の独特な訓練の方が面白いと言っても良いと思うのですが、気になる方はぜひ映画をご覧ください。

 

 『コブラ会』には、ダニエル役のラルフ・マッチオとジョニー役のウィリアム・ザブカなどが、映画と同じ役で出演しています。宮城道雄を演じたパット・モリタは残念ながら2005年に亡くなってしまったのですが、過去の映像の中で登場しています。

 

『ベスト・キッド』リスペクトが清々しい

 正直、近年は昔のヒット映画の続編・リメイク・リブート作品が山ほど作られています。というか、今やハリウッド大作のほとんどはそういった作品ですよね。自分の好きな作品の続編が作られるのは嬉しいことではありますが、それが必ずしも期待に沿うものとは限りません。むしろ、ガッカリさせられることの方が多いかもしれません。

 

 しかし、『コブラ会』に関しては全くそんな心配はいりません。『ベスト・キッド』で感じた興奮が、さらにパワーアップして帰ってきました。『ベスト・キッド』を観て誰もが感じたであろう「自分も空手をやってみたい!」という気持ちを、『コブラ会』でも感じることが出来ます。

 

 それだけではありません。『コブラ会』には、『ベスト・キッド』オマージュが満載です。コブラ会の教えである「Strike Fast. Strike Hard. No Mercy.」の再考や、ミヤギの教えを受け継ぐラルーソーの存在など、端々から映画版に対するリスペクトが伺えます。映画版の「正統な続編」に相応しく、設定だけでなく、その精神をも受け継いだ快作になっています。

 

 

 

悪役がいない!? 

 『コブラ会』のメインストーリーは、映画版とそれほど変わらず、ベタとも言えます。学校で”イケてない”男子のミゲルは、イジメてきた男子を見返してやろうとジョニーに空手を教わります。ミゲルは、稽古を重ねるうちにどんどん強くなり、彼女も出来ます。ミゲルのストーリーはそんな感じで、それほど目新しいものではないかもしれません。

 

 興味深いのは、もう一人の主人公であるジョニー・ロレンスの物語です。彼は、『ベスト・キッド』でダニエル・ラルーソーをイジメる嫌な奴で、いわば”悪役”でした。『コブラ会』が面白いのが、このジョニー視点でも物語が展開していくところです。

 

 普通に考えれば、前作の主人公やその弟子が主人公となりそうなものです。しかし『コブラ会』は、前作の悪役が主人公なのです。『ベスト・キッド』では、徹底的に嫌な奴だったジョニーですが、『コブラ会』を通して、実はジョニーもそれほど悪い奴ではなかったことが明らかになっていきます。悪かったのはそのときのコブラ会の先生であり、少年であったジョニーが悪かったのではないという解釈なのです。

 

 これ、私は凄く好きなんですよね。 青春映画だと誰かが悪役になってしまいがちなのですが、それってそもそも残酷なラベル付けだとは思いませんか?大人ならともかく、ティーンエイジャーの段階で絶対的な悪役になる人はそんなにいませんよ。

 

 以前だったら、映画を観ててもそんなことは気にしていなかったのですが、私も『ブックスマート』という映画を観て考えを改めました。嫌な奴に見えても、その人にだって物語があるはずなのです。特に、高校生ともあれば、何かしら悩みもあるはずです。『コブラ会』では、『ベスト・キッド』の”悪役”であり、後に”敗者”となった者の視点がメインにあるのが、新しくて面白い!

 

熱い!どこまでも熱い! 

 『ベスト・キッド』へのリスペクトに溢れた『コブラ会』の最たる魅力はと言えば、その熱量です。いつの時代だって、負け犬たちが強くなっていく姿には元気をもらえます。しかも、今回は先生の物語も熱い!ドラマの尺があるからこそ、個々の登場人物の物語が掘り下げられ、より皆を応援したくなります。もちろん空手シーンだって見応え十分。

 

 とここまで色々書いてきましたが、正直全部忘れても良いです。だって『コブラ会』を観れば必ず盛り上がります。どのエピソードは、最高に盛り上がったタイミングで、デデーンとコブラ会の紋章が出てきて終わります。その度に「ウォーーーッ!!!!」とアガるので、とにかく楽しいんです!ごちゃごちゃ言わずに、一回観てみましょう。道場はいつでもあなたを待っています。

 
 
 
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