ガブリエル・アプリンというイギリスのシンガーソングライターの曲を最近よく聞いています。一度聞けば、その理由はわかるでしょう。さらに、彼女は18歳のときに自分でレコードを立ち上げるなど、かなり行動的なところがあります。今回は、そんなガブリエル・アプリンのプロフィールや代表曲などを紹介していきます。
ガブリエル・アプリンのプロフィール
ガブリエル・アプリン（本名 Gabrielle Ann Aplin）は、1992年10月10日にイギリス・イングランドのウィルトシャー州の田舎で生まれ育ちました。11歳のときの両親がギターを買ってもらい、これが彼女の音楽のきっかけになっています。ガブリエルは、レナード・コーエンやボブ・ディラン、ロックバンドのザ・ナショナルのファンだと語っています。
音楽活動をいつから始めたかは定かではありませんが、2008年からカバー曲をメインに歌唱動画をYouTubeにアップしています。最初に投稿したのは、イギリスのロックバンドYou Me At Sixの「The Liar and the Lighter」のカバーでした。
2010年に、ガブリエル・アプリンはNever Fade Recordsというレコード会社を自ら立ち上げ、同年にEP「Acoustic」、翌年にEP「Never Fade」をリリースしています。2013年には、ワーナー・レコードから初のアルバム「English Rain」をリリース。このアルバムは、イギリスで初登場2位を獲得し、イギリスを中心にヒットを記録しました。
ファースト・アルバム「English Rain」が全体的にフォークの印象が強かったのに対し、2015年のセカンド・アルバム「Light Up the Dark」はフォークにロックを取り入れたようなものになっています。2019年のサード・アルバム「Dear Happy」は、ファースト・アルバムに近く、伸びやかな歌声を聴かせています。
ガブリエル・アプリンの代表曲
Never Fade 2011年
自らが設立したNever Fade Recordsの由来にもなった初期の曲です。初々しさもありながら、自分の曲を歌いあげています。
The Power of Love 2012年
イギリスのバンドFrankie Goes To Hollywoodの曲をカバーしたものです。この曲は、ホリー・ジョンソンやダルトン・ハリスによってもカバーされています。
Home 2013年
MVは、砂漠の中でヤンキーたちに襲われて車を奪われたために、一人で歩き始めるという過酷シチュエーションから始まります。その後も、帰りの費用を稼ぐためにダイナーでアルバイトをしたりしています。4分しかないのに予想外の展開が多くて内容に頭が追い付かない。曲自体は、とても感動的で素晴らしいです。
Start Again 2013年
この曲は、イギリスのテレビドラマ『Skins-スキンズ』のために書き下ろされた曲です。アルバムやシングルとしてはリリースされておらず、Spotifyなどのサブスクにもありません。ドラマも、日本では現在、視聴することができません。そのため、実質的にStart Againが聴けるのは、このSkins公式動画だけです。
『Skins-スキンズ』といえば、当時のイギリスでは若者から絶大な人気を得ていた青春ドラマです。ガブリエル・アプリンの「Start Again」は、ファイナルシーズンの第2部「Pure」のテーマ曲になっています。
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Sweet Nothing 2015年
I feel alone.という歌詞とは裏腹に、ポップで最高に楽しい曲です。このMVは全編ワンカットで撮影されており、とても楽しいものになっています。
Miss You 2016年
Miss Youというタイトルの通り、別れた後に恋人に会いたくないけど会いたい気持ちを歌っています。このMVの2分48秒のところには、日本語で「ここに翻訳を挿入する」という字幕が付いています。歌詞とは関係なく、日本語字幕もここしか出てこないので、なんだかよくわからない文言です。
My Mistake 2018年
2018年のMy Mistakeはサード・アルバム「Dear Happy」に収録されています。
ガブリエル・アプリンの左腕のタトゥー
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ガブリエル・アプリンの左腕には、次の文章がタトゥーで書かれています。
Our dried voices when we whisper together are quiet and meaningless.
みんなで一緒にささやいた乾いた声は、静かで意味がない（意訳）
これは、イギリスの詩人T.S.エリオットの詩「空ろな人間」The Hollow Menの一節です。ガブリエル・アプリンは、この一節を次のように解釈しています。
It means lots to different people, but for me, it was about not following the crowd because people will notice one person saying one thing that's outrageously different, than a group of people shouting the same thing over and over.
この詩は、人によって様々な解釈がある。私にとっては、この詩は人々に従わないことを言っている。人々は、誰かが普通と全く違うことを言っていることを知ると、一塊になって同じことを何度も主張するのだから（意訳）
まさに、現代のSNS社会を指しています。有名なミュージシャンであれば、心無い誹謗中傷を受けることも少なくないと思いますが、そんなものは全く気にしないという意思表明のようです。そもそもガブリエル・アプリンは、自分のレーベルを立ち上げるほどの独立志向があるので、自分のやりたいことはなんとしてでもやっていきたいという強い思いがあるのでしょう。
ガブリエル・アプリンのインスタグラム画像
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H&M×ガブリエル・アプリン
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ガブリエル・アプリンのまとめ
イギリスのシンガーソングライターのガブリエル・アプリンの紹介をしてきました。初期の優しいフォーク調から、セカンド・アルバムでは新たなリズムと取り入れるなどしており、周りの評判ではなく自分の道を突き進むようなところがあります。10代のときに自分のレコードを立ち上げるほどのチャレンジ精神を持っていますから、今後も新たなことに挑んでいってくれるのではないかと今後も期待しています。
