海外ドラマ『レジデント・エイリアン』シーズン１全話ネタバレ感想

　NHK総合で2月26日より毎週日曜日午後11時に海外ドラマ『レジデント・エイリアン』が放送されています。本国での評判はとても良く、シーズン3の製作もすでに決まっている話題作です。

　この記事では、ドラマ『レジデント・エイリアン』シーズン1（全10話）のネタバレ感想をエピソードごとに、随時更新していきます。なお、放送終了後の最新エピソードは、NHKプラスに登録することで1週間限定で無料で視聴することができます。

レジデント・エイリアン -NHKプラス

＊4月9日と4月23日の放送は休止です。

基本データ
登場人物
第1話「ドクター殺人事件」
第2話「心の痛み」
第3話「新たな死体」
第4話「秘密の代償」
第5話「異星交遊」
第6話「極秘プロジェクト」
第7話「絶望と希望」
第8話「ハリーの災難」
第9話「宇宙人との遭遇」
第10話「英雄の決断」
今後について

基本データ

原題：Resident Alien
放送局：Syfy（アメリカ）
話数：10
原案：クリス・シェリダン（アニメ『ファミリー・ガイ』）
主演：アラン・テュディック
あらすじ：地球に墜落してしまったエイリアンのハリーは、人間の医者のフリをしてアメリカの田舎町で生活することになる。

予告編

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登場人物

ハリー・ヴァンダースピーグル：エイリアン

アスタ・トゥエルブトゥリーズ：看護師

マイク・トンプソン：保安官

リヴ・ベイカー：保安官代理

ダーシー・ブルーム：バーテンダー

ベン・ホーソン：町長

マックス・ホーソン：ハリーの正体を知る子ども

第1話「ドクター殺人事件」

あらすじ

　人間のフリをして過ごしているエイリアンのハリーは、町で起こった医者の殺人事件の検死のために呼び出された。ハリーは、看護師のアスタとともに1日を過ごす。捜査の結果、医者は誰かによって毒を盛られたために亡くなったことが判明する。その裏で、ハリーは人類抹殺計画を進めるため、墜落時になくしてしまった装置を探し続けている。

感想

　こういうシュール系のコメディは好きですよ。なかなか独特なユーモアのセンスがあるドラマだなと思います。主演のアラン・テュディックは、だいぶ顔芸が得意そうな顔をしています。今後、見せてくれる表情が楽しみですね。そして、保安官の“ビッグ・ブラック”さんですよ！ハジけてますねぇ。こちらも楽しみです。

第2話「心の痛み」

あらすじ

　ハリーは、サムの後任として診療を始める。一方で、ハリーが宇宙人であることをなぜか見抜いている子どものマックスを殺すための計画も練っていた。ハリーは、バーテンダーのダーシーとボウリングデートをする。看護師のアスタは、サムのことを懐かしんでいた。

感想

　エイリアン（alien）という単語は、「宇宙人」だけでなく「外国人」という意味もあります。主人公が外国を訪れて体験するカルチャーショックをコメディにした作品は、映画の『クロコダイル・ダンディー』とか色々あるわけですが、宇宙人が感じるカルチャーショックなんてものは考えたこともありませんでしたね。ホットドッグぐらいちゃんと食べられるように練習しておきましょう。

第3話「新たな死体」

あらすじ

　エイリアンのハリーが地球に来たときに殺した人間のハリーの死体の足が湖で発見される。警察は死体の残りの部分を捜索し始めるが、ハリーはそれよりも早く死体を見つけて隠してしまう必要があった。

感想

　ヒッチコックの映画『ハリーの災難』は、ハリーの死体をひたすらもてあそぶブラックコメディですが、このエピソードもそんなような話です。死体で遊んで、面白くならないブラックコメディはありません。女性陣の方も、しれっとシュールな笑いを追求している感じがします。独特なんだよなぁ。

第4話「秘密の代償」

あらすじ

　ハリーは、市長の家での夕食に招かれる。その翌日、看護師のアスタの母親の治療のため、ハリーはアスタの実家に向かう。そのとき、診療所によく出入りしていた高校生のジェイがアスタの娘であることが明らかになる。マックスとサハールは、ハリーの家に侵入していたが、謎の装置で気絶してしまう。家に帰ってきたハリーは、2人を処分する直前に、ハリーの妻だと名乗る女性の訪問を受ける。

感想

　ジェイの立ち位置は、ずっと不思議には思っていたんですよ。レギュラー登場人物とほとんど関わりがないのに、なぜか毎回出てきていました。アスタの娘ということなら納得です。気になるのは、おそらくエイリアンの仲間だと思われる2人組と、保安官助手がやたら注目しているドアノブ。この後、どうストーリーに関わってくるのでしょう。

第5話「異星交遊」

あらすじ

　ハリーは、自宅に侵入していたマックスとサハールを自宅に帰す。マックスをどうにかして追い払いたいハリーは、マックスをテラフォビア（怪物恐怖症）だと診断し、特別学校への入学を勧める。だが、その後、ハリーと2人の子どもは停戦協定を結ぶ。人間のハリーの妻と中身がエイリアンのハリーは、なんだかんだ元さやに納まった。

感想

　ハリー、というかハリーの種族には、恋愛という概念があるのでしょうか。恋愛は、生殖活動に繋がる行動なので、生物種によって考え方がだいぶ違うと思います。だから、ハリーが離婚調停中だった妻と自発的にキスをし、さらにセックスにまで発展したのが意外でならないのです。それもこれも、すべて『LAW & ORDER／ロー＆オーダー』で学んだのでしょうか？

第6話「極秘プロジェクト」

あらすじ

　サムの後任の医者として、ハンサムなイーサンが町にやってくる。みんなにちやほやされるイーサンを見て、ハリーはマウントを取りたくて仕方がなかった。保安官と保安官代理は、診療所から処方箋を盗んだ人物を探している。ハリーは、妻を薬で寝かせている間に、宇宙船の最後のパーツを見つけた。しかし、宇宙船は、すでに軍に見つかっていた。

感想

　イーサンとかいう医者が登場しましたが、私はまだハリーの方が好きですね。患者の気持ちとか考えずに、正直に色々言ってくれそうなので。そんなハリーは、軍に捕まってしまって万事休す。腕相撲のときにみせてくれた怪力を使ってバサバサ倒してくれたりするのかな？

第7話「絶望と希望」

あらすじ

　ハリーは妻と別れ、酒とドラッグにハマる。保安官と保安官代理は、診療所から処方箋を盗み、高校にドラッグを流通していた犯人を逮捕する。特別な学校に送られそうになっていたマックスは、再びハリーと契約を交わして、事なきを得た。ハリーは、マックスの助けを借りて、探し続けていた装置をついに見つけ出す。

感想

　今回は、サブキャラが良かったですね。ヘタレ市長は、いつも以上にヘタレっぷりを発揮しています。保安官のマイクにいびられ続けていた保安官代理は、ついに反旗を翻し、ぐちゃぐちゃのハンバーガーを1人で食べます。派手ではないし、特に好きなキャラでもありませんが、こういうサブキャラがいると、ドラマの世界観が広がって楽しいです。

第8話「ハリーの災難」

あらすじ

　氷河の狭間（クレバス）に落ちてしまったハリー、アスタ、ダーシー。ハリーは怪我をしてしまい、宇宙人であることがアスタにバレてしまう、アスタは懸命にハリーの手当てをした。市長は、自己主張をしようと頑張る。

感想

　ついにバレてしまいましたねー。アスタは、最初こそショックを受けていたものの、意外とすんなり受け入れてくれました。メンタル強いですね。ついでに、アスタの父にも正体がバレてしまいました。こうなると、あと2話でどこまで正体がバレるのか気になります。ダーシーだったらハリーの正体を知っても「エイリアンならフラれても仕方ないよなぁ、というかむしろ良かったわ！」と振り切ることができそう。

第9話「宇宙人との遭遇」

あらすじ

　通信用の無線機が壊れていることに気づいたハリーは、エイリアン遭遇者を探すためにエイリアンコンベンションに向かう。そこで、ハリーはエイリアンハンターに見つかってしまい、万事休すの事態になる。ダーシーは、ハリーの家の地下室に隠されていた死体を見つける。

感想

　本物のエイリアンがエイリアンコンベンションに行くのは面白いですね。モノマネ番組の本人登場みたいな感じで。ちなみに、宇宙人について語っていたパネラーの一人は、実際にナショナルジオグラフィックの『古代の宇宙人』という番組に出演している人です。『古代の宇宙人』は、完全にオカルト番組なのに、なぜか10年以上も続いている人気番組で、Huluなどでも配信されています。

第10話「英雄の決断」

あらすじ

　シーズンフィナーレ。ハリーは、ついに全人類抹殺を実行しようとするが、躊躇していた。マックスの家には政府の秘密組織が押しかけてきた。組織の2人組は、ハリーの後任の医者を誤逮捕してしまい、結局、ハリーを見つけることはできなかった。ハリーは、地球から脱出するために宇宙船に乗るが、アスタに説得されて、人類抹殺を辞める。地球から飛び立ったハリーの宇宙船には、マックスが乗り込んでいた。

感想

　ダーシー、絶不調の回です。ハリーの死体を目撃したという証言は妄言だと一蹴され、なぜか市長にキスしてしまいます。一方、マックスは、前回は隠しカメラで秘密組織のエージェントの存在に気づき、今回もハリーの居場所を隠し通すなど、ファインプレーが続きます。シーズン最終回だけあって、終盤はハリーの宇宙人フォームと宇宙船の全貌が明らかになります。ハリーは、人間フォームの方がまだイケメンですね。そんな状況でも、最後まで、ハリーがピザのことを気にし続けるのが、このドラマらしい。