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Apple TV+ドラマ『インベージョン』レビュー|もしも現代の地球に本当にエイリアンが襲撃してきたら

 Apple TV+で独占配信中のドラマ『インベージョン』は、言ってみれば現代版の『宇宙戦争』。もしも、現代の地球にエイリアンが襲来してきたら、人々はどんな行動を取るかをリアル路線で描いています。

 

 このドラマでは、世界各地が舞台になっていますが、その中でも最も重要な場所の一つが日本になっています。キャストも日本人で話される言葉も日本語なので、いわゆる「ハリウッドジャパン」とは違って、本物の日本です。

 

 しかも、シーズン1だけで200万ドルの予算が掛けられているといいます。今回は、そんな壮大なSFドラマ『インベージョン』シーズン1のレビューをしていきます。

 

 ドラマ『インベージョン』はApple TV+で独占配信中。Apple TV+は初回7日間無料、その後は月額900円(税込)です。Apple TV+で配信されている作品は、すべてここでしか観ることができない独占配信作品です。

Apple TV+

 

基本データ

  • 原題:Invasion
  • 配信:Apple TV+
  • 公開年:2021年~
  • 話数:10
  • 原案:サイモン・キンバーグ、デヴィッド・ワイル

予告編

youtu.be

 

世界規模ドラマ

 ドラマ『インベージョン』のコンセプトはシンプルで、もしも現代社会に本当にエイリアンが訪れたらどうなるだろうか、というものです。ストーリーは4つに分かれています。1つ目は、アメリカで逃げまどう家族の話。2つ目は、中東に派遣されていたアメリカ軍の兵士の話。3つ目は、イギリスの中学生たちの話。そして、4つ目が日本の宇宙開発機関の話です。サム・ニールが演じる保安官の話も第1話でのみ扱われます。

 

 このように世界各地(とは言っても英米に偏っていますが)での出来事を描くことで、地球規模での危機を描こうという試みです。話される言語はちゃんとそれぞれの現地語で、中東の人はアラビア語を話し、日本の人は日本語を話しています。

 

 近年は著しくグローバル化が進んでいるので、世界規模での物語を描くのも、とても有意義だと感じます。実際、気候変動の議論は世界規模でやらなければいけないわけですし。意欲的な試みは評価します。

 

 ただ、そのせいで話の進みがとても遅くなってしまったのは事実です。4つの物語が同時進行するので、単純に考えて、それぞれのストーリーには1話当たり15分しか割くことができません。これでは、ストーリーが早く進むわけもありません。

 

危機の中の人間たち

 しかも、序盤はかなり個人的な問題が取り扱われています。アメリカでは夫の不倫の話ばかりしていますし、日本では音信不通になってしまった宇宙飛行士の彼女のことを嘆いてばかりいます。

 

 正直、こんなにとんでもない出来事が起こっているのだから、不倫でブツブツ言っている場合ではないと思います。他方、宇宙飛行士の彼女のことを嘆く気持ちはわかりますが、そんなに延々と描写しなくても良かったかなとは感じます。イギリスの子どもたちのいじめの話も然り。

 

 まぁ、わかるんです。危機的状況の中で、普通の人間たちがどのように振る舞うかを描きたいんだろうなということは。宇宙人侵略ものの映画は無数にあるので、それとは違った視点でやりたいのでしょう。そういうコンセプトは、確かに面白そうですし、私も大いに興味があります。だから、Appleも巨額の予算を付けたんだと思います。

 

 でも、実際に作ってみたら、そんなに面白くなかった。やっぱり人間同士の言い争いよりエイリアンとの対決を見たくなってしまいました。普通にエイリアンと闘う第6話とかエイリアンを一時的に撃退する第9話は、他の人間ドラマ中心のエピソードより楽しかったです。

 

 

微妙な違和感のある日本描写

 日本パートは、従来のハリウッド映画の中で描かれてきた日本描写に比べれば遥かにリアルに描かれていました。だから、日本人以外の人に見せるなら十分通用すると思います。しかし、日本人には通用しません。

 

 特に、主人公とその相棒の演技はずっと気になりました。あまりにも一本調子で、話し方も不自然です。最初は、日本人は他の国の人と比べると感情表現に乏しい傾向があるからそのせいだと思い込もうとしましたが、それにしても感情がワンパターンです。

 

 話し方、というか台詞にも、微妙な違和感を感じます。例えば、日本人だったら敬語が染み付いているので、主人公みたいにちょっと変わった人物でも、上司にはせめて「ですます調」ぐらいは使うと思います。「ですます調」を使わないとしたら、上司に隠れて悪態を吐くとか、強い主張をするとか、何かしらの意味合いがあるはずです。

 

 日本人が脚本を書いていないからそういった不自然さがあるのかなと勘ぐったりしますが、日本語としてはすべてちゃんと成立しているので、よくわからないですね。

 

詰めの甘さ

 リアル志向であると最初の方で書きましたが、その割には奇妙な展開も少なくありません。第9話のラストシーンで、日本パートの主人公が電波望遠鏡の上に寝っ転がっているのには爆笑してしまいました。そんなことをして望遠鏡が歪んだらどうするんだ。他にいくらでも寝そべるところはあるだろッ!

 

 だから、色々とキツい。話の進みが遅いのも、日本パートに微妙な違和感があるのも、詰めが甘いのも、気になります。世界規模の危機の中での人間ドラマを描きたいという志には共感できるだけに、余計苦しいのです。面白くあってほしいのに、頑張っても面白いとは言い難いから。

 

 ドラマ『インベージョン』は、2023年8月からシーズン2の配信が始まりました。シーズン1で設定の話は済んだので、シーズン2はもう少しスピーディーに話が進むかなと期待しています。

 

 ドラマ『インベージョン』はApple TV+で独占配信中。Apple TV+は初回7日間無料、その後は月額900円(税込)です。Apple TV+で配信されている作品は、すべてここでしか観ることができない独占配信作品です。

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