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Netflixドラマ『マインドハンター』シーズン1紹介&感想~理解不能を理解する~

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Butchering people is hard work. Physically, and mentally.

- Edmund Kemper in Mindhunter season 1

 

 今月からNetflixに入ってみて、今回観たのがNetflixオリジナルドラマ『マインドハンター』。クライムドラマが好きな自分としては、どストライクなドラマでした。この記事では、『マインドハンター』をネタバレなしで紹介と感想を書いていきます。

 

 

 

 

『マインドハンター』シーズン1基本データ

・原題:Mindhunter

・製作:Netflix

・配信日:2017年10月13日

・話数:10

・あらすじ:

 FBI捜査官のホールデン・フォードとビル・テンチは、近年の犯罪は動機が理解できないものが多くなったことに気づき、犯罪の心理的な面を探ることで事件捜査に役立てられるのではないかと考える。そのために、刑務所にいる凶悪犯罪者にインタビューしてデータを集めていく。

・予告編:

www.youtube.com

 

『マインドハンター』シーズン1感想(ネタバレなし)

 私は、クライムドラマやサスペンス映画をよく観るのですが、その度に思うのが「なぜ、同じ人間がこのような凶悪犯罪を犯すのか?」という疑問です。

 

 「それは、彼らが異常者だからだ」と結論づけてしまえば良いのかもしれませんが、それは疑問に答えているようで全く答えていないと思うのです。たとえ犯罪者であっても、何のきっかけもなく犯罪を犯すとは、私にはどうしても考えにくいのです。彼らも彼らなりの論理に基づいてそのような行動に及んだのではないか、と常々思っていました。その論理自体は、私たちには理解できないものでも良いのです。

 

 自分は最近、この疑問をさらにこじらせていて、もっと日常的な事柄にも同様の疑問を持っています。生きていて誰かと関わっていく以上、自分にはどうしても理解できない考えを持っている人に出会うことがありますよね。別に連続殺人を犯しているとかじゃなくて、もっと些細なことで。それは、逆に言えば、自分も他人には全く理解できないような思考をしている可能性を示唆しています。でも、基本的には自分の行動は何かしらの理由に基づいています。

 

 つまり、どちらも各々の理由に基づいて行動しているのに、理解し合えない状況がしばしば生じるのです。これ、なんか不思議じゃないですか?(あんまり『マインドハンター』の本筋とは関係ないけど)

 

 こういった疑問にズバリ取り組んでいてくれているのがNetflixの『マインドハンター』。ストーリー展開としては、2人の捜査官が凶悪犯罪者をインタビューして、たまに実際の事件捜査に協力したいするぐらいで、かなり地味です。それでも、地道ながら着実に犯罪者の心理を探っていく過程が、とても面白いです。

 

 主人公はFBIの若手捜査官のホールデン・フォードで、彼をサポートするのが先輩捜査官のビル・テンチなのですが、このコンビが私には別の刑事コンビを強く思わせるのです。それは、『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』シーズン1のラスト・コールとマーティン・ハートのコンビ。ラスト・コールも尋問のプロで、警察のやり方から外れることも多い刑事なんです。マーティン・ハートは、もう少し社交性があって、ラストをサポートしていく感じです。この2組からは同じ雰囲気を感じます。

 

 『マインドハンター』全体のテイストとしては、デヴィッド・フィンチャーが監督していることもあり、映画『セブン』が一番近いように感じました。特にオープニング(イントロ)。静かなテーマ曲と録音テープの映像の中に、遺体の画像がサブリミナル的に挿入されています。とても不愉快。おぞましい画像というのは、直視するよりも、このような見せ方をされる方がよっぽど不快感を誘ってきますね。劇中の言葉を引用するなら、まさしく観ている側の”心をファックしてくる”ようなオープニングでした。

↓『マインドハンター』のオープニング。閲覧注意。

www.youtube.com

 

 ぜひ、『マインドハンター』を気に入った方は『TRUE DETECTIVE』をおすすめします。『マインドハンター』の中で扱われた理論の応用編として、ちょうど良いと思います。逆に、『TRUE DETECTIVE』を観たことがある方も、『マインドハンター』を観ることで少しもやもやしていたところが解消されるのではないでしょうか。もちろん、FBI行動分析課の創設時の物語なので『クリミナル・マインド』ファンの方にも、おすすめしたい一作です。

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