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物理学科生が『ビッグバン・セオリー』シーズン9第23話を斬る

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  現役物理学科大学生が『ビッグバン・セオリー』を科学・海外カルチャーの両面から斬る連載第5弾です。今回は、『ビッグバン・セオリー』シーズン9エピソード23「割り込みの法則」を扱います。

 

  

 

 

 あらすじ

 いつもの男4人は、『アベンジャーズ』のイベントのために行列に並ぶ。シェルドンは、行列に並ぶためにスチュアートを雇ってエイミーとの買い物の約束を果たそうとする。しかしエイミーはそんなことを許すはずもなく、スチュアートを雇ってシェルダンに怒りをぶつける。ペニーはレナードの母ベバリーを迎えにいくが、やはり2人の間は上手くいかない。

 

カーダシアン

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https://www.eonline.com/news/916203/kim-kardashian-to-compete-on-family-feud-against-kris-jenner-and-sisters

↑左側からケンダル・ジェンナー、キム・カーダシアン、クリス・ジェンナー、コートニー・カーダシアン、クロエ・カーダシアン、カイリー・ジェンナー

 

 アメリカの映画やドラマなどでやたらと言及されるのカーダシアン姉妹なので、すでにご存じの方も多いでしょう。初めて聞いたという方も、ここで知っておいて、、良いでしょう。

 

 カーダシアン姉妹は、アメリカの大人気リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ(原題:Keeping Up with the Kardashians)』で有名になったキム、コートニー、クロエの3姉妹のことです。異父妹のケンダル&カイリー・ジェンナーも有名ですね。

 

 『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』はそんなカーダシアン家の日常を撮ったリアリティ番組で、アメリカではとんでもなく人気があります。2007年から放送が開始されたこの番組は、現在まで18シーズンが放送されています。海外ドラマなどの字幕で「リアリティ番組」となっているときは、だいたい『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』のことを言っていると思って良いでしょう。

 

 ただ、人気がある=みんなが好きor評価が高いというわけではありません。アメリカの人でも、この番組が嫌いな人も多いようですし、番組としての評価もさほど高いわけではありません。それでも、アメリカで最も人気のあるテレビ番組の一つです。

 

 シェルドンは、カーダシアン3姉妹を「キムっぽいのがキム、キムに似ているのがコートニー、似てないのがクロエ」という風に覚えています。これで、あなたもカーダシアン姉妹をしっかり覚えられましたね。

 

ビル・ナイ

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 ビル・ナイは、アメリカのコメディアン兼科学教育者です。『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズへの出演で知られるイギリスの俳優のビル・ナイとは違います。蝶ネクタイを付けている方ですね。

 

 ビル・ナイは、1980年代後半に放送されていたコント番組「Almost Live!」にコメディアンとして出演していました。その中のコーナーに「Bill Nye the Science Guy」というものがあり、彼はこのコーナーで数々の科学実験などを紹介していました。「Bill Nye the Science Guy」は、「Almost Live!」終了後も単独番組としても継続し、多くの人に親しまれる番組となりました。

 

 ビル・ナイは、本人役で『ビッグバン・セオリー』シーズン7第7話とシーズン12第1話に出演しています。今回のエピソードでペニーがビル・ナイのことを「Creepy old dude from Dancing with the Stars.」と言っています(字幕では「蝶ネクタイのおじさん」になってるけど)。「Dancing with the Stars」は、有名人が本気でペアダンスを披露するという番組で、ビル・ナイはこの番組に3回出演しています。

 

ローザ・パークス

  ローザ・パークスは、主に1950~60年代に活躍した公民権運動家です。彼女は特に1955年のバス・ボイコット騒動でよく知られています。当時のアメリカにはジム・クロウ法というものがあり、様々な場所で慣例的に人種差別が行われていました。その中で、バスで白人が立っていたら、黒人は席を譲るべきだというものがありました。

 

 1955年12月1日にローザ・パークスもそのような場面に遭遇することになります。しかし、彼女は席を立ちませんでした。立っていた白人に尋ねられても断固として立つことはしませんでした。彼女のこの勇敢な行動は、公民権運動がさらに拡大していくきっかけとなりました。

 

  シェルドンは今回のエピソードの中で、行列に割り込んだ男性に抗議しない人々に対して「ローザ・パークスを見習え!」と呼びかけます。しかし、それと今回のケースはあまりにも意味が違いすぎるため、ローザ・パークスを侮辱しているとも取れる表現になっているのですね。

 

 『ビッグバン・セオリー』では、過去にもシェルドンが黒人の人事担当者にドラマ『ルーツ』のDVDを贈るというネタもありました。なかなかブラックなネタ(黒人だからとかじゃなくてブラックジョークという意味でのブラック)も入れてきますね。

 

 

 

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