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英国ドラマ『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』感想~幽霊だって笑いたい~

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 今月に入って、BBCの新作ドラマが告知なしでAmazonプライムで配信が始まっていました。その名も『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』。タイトルやあらすじから想像するに、これは完全にホラー……かと思いきや⁉

 

 今回は、イギリスで昨年放送され話題を呼んだホラーコメディドラマ『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』の紹介をしていきたいと思います。すでにアメリカでリメイクされることも決まっている、抱腹絶倒の幽霊屋敷譚を覗いてみましょう!

※この記事はネタバレを含みません。

 

 

 

 

英国ドラマ『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』基本データ

・原題:Ghosts

・放送局:BBC One

・放送日:2019年4月15日~5月20日

・話数:6

・一話あたりの長さ:30分

・あらすじ:

 ひょんなことから豪邸を相続することになったアリソンとマイクの夫婦は最初こそ喜んだものの、その屋敷はボロボロで問題だらけだった。しかも、古いお屋敷には付き物の幽霊もたくさん住んでいるのだった。

・予告編(UK版):

www.youtube.com

※『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』シーズン1は、現在Amazon Prime Video(アマプラ)で字幕版が配信中。

  

『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』はどんなドラマ?

 『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』は、昨年イギリスBBCで放送されたドラマです。タイトルやあらすじを読んだだけでは、いかにもなホラー設定なので、興味が湧かない人もいるかもしれません。でも、実際の内容は真逆です。このドラマを観ると、怖くなるどころか、ずっと笑っていることになります。

 

 つまり、『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』は実際にはコメディなのです。たま~に怖がらせにくることもありますが、基本は全部コメディです。偶然にも幽霊屋敷を相続することになってしまった若い夫婦と、屋敷に住む幽霊たちのおかしな日常を描いた物語になっています。

 

 主人公のアリソンを演じるのは、イギリスの大人気ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ』シーズン4~7にも出演したシャーロット・リッチーです。他に、『セックス・エデュケーション』のジム・ハウィックや、『秘密情報部トーチウッド』S3に出演したケイティ・ウィックスなどが出演しています。

 

 『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』は、昨年BBC Oneで放送されたばかりですが、すでにシーズン3まで製作されることが決まっています。さらには、アメリカのCBSでリメイクされることも決まっており、こちらの主演は『iゾンビ』のローズ・マグワイヤーが務める予定です。

 

 

 

『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』感想

 このように本国イギリスではかなり話題になった『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』が、今月に入って告知なしに突如アマプラに登場したので早速観てみました。自分も最初はホラー要素もあるのかなと思っていたのですが、そんなことは全くなかったですね。もうずっと笑っていました。ジャンルは違うけど、『アップロード~デジタルなあの世へようこそ~』を観たときのような感じで、明るく笑える作品でした。以下に、『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』のポイントを3つほどまとめてみます。

 

①若い夫婦を襲う2つの困難

 ボタン・ハウスという屋敷に住むことになったアリソンとマイクはいくつもの困難に直面します。一つは、屋敷の過去の住人たちの幽霊です。彼らはアリソンたちが屋敷にやってきたことを快く思わず、何とか追い出そうと様々な策を弄します。幽霊なので怖がらせれば良いのですが、彼らは普通の人間には見えず、現実の物体に触れることもできないため、それがなかなか上手くいきません。

 

 アリソンたちを襲う問題はそれだけではありません。このお屋敷は物凄く古いので、あちこちにガタが来てしまっているのです。そのため、普通に生活するのもままならないのです。ここらへんのネタは、1986年のトム・ハンクス主演のコメディ映画『マネー・ピット』のような感じでしたね。とにかく家が壊れまくって、彼女たちは苦労させられることになるのです。

 

②個性豊かな幽霊たち

 ボタン・ハウスの幽霊たちは、過去の様々な時代にボタン・ハウスで亡くなった者たちなので、非常に個性豊かなメンツが揃っています。18世紀の貴族だった人や、ランボーをライバル視していた詩人、30年ぐらい前に亡くなったばかりの男など、時代も職業もバラバラ。

 

 幽霊たちは服装もバラバラなのですが、これには訳があります。幽霊は、死んだときの恰好のままの姿でいなければならないのです。そのため、かつて国会議員をしていたらしいジュリアンは、常に上半身はスーツで下半身は裸のままです。他にも、パットの首は矢が刺さったままです。彼らがどうやって死んだのかを考えるのも楽しそうです。

 

③絶対に良い話で終わらせない

 『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』には、何度か良い話になりそうな展開が出てきます。なり”そうな”展開がね。でも、このドラマはそこを絶対に良い話で終わらせないんですよね。絶対に笑って終わります。

 

 あんまり具体的に言うとネタバレになってしまうので、とりあえずは3話ぐらい観てみてください。なんとなく「こういう感じで締めてくるかなぁ」と思っているところを見事に裏切ってきます。そのくらい笑いに徹していて、カラッと観ていけるところも良いですね。

 

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https://www.imdb.com/title/tt8594324/?ref_=ttmi_tt

 あと、これはもう完全に自分の主観なんですけど、主演のシャーロット・リッチーさんが美人なんですよ。個人的にイギリス系の美人さんには特に弱いというのもあって、めっちゃタイプでした。綺麗なだけじゃなくて、コメディに全振りした演技も面白かったので、そういうところも含めて好きになっちゃいますね(笑)

 

  一つ気づいたことを言っておくと、あるエピソードの中でドラマ『フレンズ』ネタが出てきます。『フレンズ』の本編は観たことがなくても、『フレンズ』のオープニングがどういうものかを少し知っておくと+αで楽しめるかもしれません。

 

 

 

まとめ

 自分はアメリカのコメディよりイギリスのコメディの方が好きかもしれないな、なんてことも思いました。ちょっとシュールだったり、ブラックだったり、ときには皮肉が効いたイギリス式ジョークの方が自分には合っているのかもしれません。そういった人にとっては、『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』は思う存分笑わせてくれる快作です。

 

 もちろん、イギリスのコメディドラマをそんなに観たことがないという人でも、このドラマで笑ってしまうことは間違いないでしょう。とりあえず深いことは考えずに笑いたいときなどにおすすめです。 

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