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海外ドラマファンが選ぶ「もう一度見たいドラマ」3選

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今週のお題「もう一度見たいドラマ」

  

 白状すると、私自身は海外ドラマ歴がさほど長いわけではありません。それでも、すでに100本以上は観ているので、もう一度見たいドラマがいくつかあります。今回はその中でも特に3つを紹介していきます。有名なものもあれば、そうでもないものもありますが、いずれも名作であることには違いありません。

 

1.『ブレイキング・バッド』

 海外ドラマに興味がある方なら説明の必要もないくらいの有名な作品かもしれません。『ブレイキング・バッド』は、末期がんの宣告を受けた高校の化学教師が、麻薬精製に手を染める話です。

 

 まず、設定がぶっ飛んでますよね。主人公ののウォルターは、最初の頃は本当にしがないおじさんです。でも、話が進んでいくに連れて、彼は大きく変わっていきます。最終シーズンの頃にはすっかり悪の帝王の風格を纏っていて、一見しただけでは同一人物だとわからないぐらいです。

 

 このドラマの凄いところが、そんなぶっ飛んだ話であるにも関わらず、展開がとてもスムーズなのです。ウォルターは、いきなり悪の帝王になるのではなく、徐々に彼の中の悪を開花させていくのです。その描き方があまりにも鮮やかであり、ウォルターの変貌も、さもありなんと思わされてしまうのです。

 

 『マッド・マックス』シリーズで知られる映画監督のジョージ・ミラーも、「映画学校に行くぐらいなら、『ブレイキング・バッド』を10回見た方が良い」と言っているぐらい。これは、なんとしてもあと9回見なければいけませんね。

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2.『シックス・フィート・アンダー』

 こちらも傑作です。葬儀屋一家を主人公とするドラマ『シックス・フィート・アンダー』は、絶対にもう一度見たい。というか、私の人生の中で定期的に観ていきたい作品です。

 

 葬儀屋が舞台ということで、このドラマのテーマはずばり「生と死」です。『シックス・フィート・アンダー』は、生きていることの意味や人が死ななければならない理由といった問いに、真正面から挑んだ意欲作です。

 

 私が思うに、このドラマのもう一つのテーマが「思い通りにいかない人生のもどかしさ」だと思っています。これまで生きてきている人ならば、一度ならず思い通りにならないことがあったことでしょう。むしろ、そんなことばかりと言った方が良いかもしれません。

 

 『シックス・フィート・アンダー』の登場人物たちも、不遇な出来事に何度も遭遇します。葬儀屋に来る人たちだって、予期しないときに親しい人を亡くしてしまった人たちばかりです。そして、誰だっていずれは死ななければいけません。そのことが、ある意味では人生の最ももどかしいところでもあります。

 

 そんな人生を私たちはどう生きていくべきなのか?『シックス・フィート・アンダー』は、最終回でその答えを明かします。「海外ドラマ史上最高のエピソード」と言われる最終回は、深い余韻を残します。冗談でなく、人生が変わる可能性だってあると思います。

 

 一回観ただけでは到底消化しきれないほど、多くの印象的なメッセージを残す『シックス・フィート・アンダー』は、一生観ていきたい作品の一つです。

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3.『THE WIRE/ザ・ワイヤー』

 『THE WIRE/ザ・ワイヤー』ほど再視聴したいと思うドラマは、なかなかありません。日本では非常に知名度の低いドラマなのですが、海外では史上最高のドラマの一本にも数えられる名作です。

 

 舞台は、アメリカの中でも特に犯罪の多い都市ボルティモア。麻薬組織と警察の攻防を描く、というのがざっくりとしたあらすじなのかもしれませんが、これはあまりにも不適切な要約でしょう。

 

 このドラマには、絶対的な正義や悪が存在しません。麻薬組織の中にも善良な心を持つ者がいて、警察にもあまり好ましく思えない者がいます。なぜ、ボルティモアで育った子供たちは麻薬売人になってしまうのか。なぜ、警察は不正をするのか。なぜ、黒人貧困層は解消されないのか。善悪できっぱり分けることの出来ない複雑な社会問題の構造を『THE WIRE/ザ・ワイヤー』は明らかにします。

 

 ただ、「もう一度見たい!」と強く思う理由は別にあります。それは、愛すべきキャラクター達です。このドラマには、絶対的なヒーローや悪役が存在しないので、すべてのキャラクターが実在の人間のようなリアリティをもって感じられます。ドラマを完走した暁には、すっかり彼らへの愛着が湧いてしまい、また会いたくなってしまうのです。

 

 もう一つの理由が、周到に練られた脚本の上手さです。『THE WIRE/ザ・ワイヤー』は全5シーズン60話で完結するのですが、最初から最後まで首尾一貫したテーマでもって展開します。シーズンをまたぐ伏線も数多くあり、何度再視聴をしても新たな発見があることでしょう。会話の一つ一つにまで反映されたボルティモアの空気感も忘れ難いです。

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まとめ

 以上、『ブレイキング・バッド』『シックス・フィート・アンダー』『THE WIRE/ザ・ワイヤー』の3本の海外ドラマについて紹介してきました。この3本の共通点として、いずれも最終回が素晴らしいということがあります。特に『シックス・フィート・アンダー』の最終回は伝説的なのですが、『ブレイキング・バッド』と『THE WIRE/ザ・ワイヤー』のフィナーレも非常に巧みです。

 

 海外ドラマというと、無駄に引き延ばして、だんだん盛り下がっていくという印象を持っている人も多いようですが、この3本に関しては全くそんなことはありません。むしろ、終盤の方が圧倒的に面白いです。エンディングまで見据えて作られるドラマは、他の作品と比べても格段に面白く、何度も観たくなってしまうのです。

 

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