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海外ドラマ『ROME/ローマ』感想~古代ローマ版フォレスト・ガンプ~

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I daresay your work today will earn you immortality.  

- Cicero in Rome

 

 謀略、暗殺、裏切り……という映画のような出来事が実際に展開した時代がありました。それが、古代ローマ。HBOとBBCが共同制作した歴史大河ドラマ『ROME/ローマ』は、大胆不敵な描写で、古代ローマの世界をスクリーンに鮮やかに蘇らせます。

 

 

 

海外ドラマ『ROME/ローマ』基本データ

 ・原題:Rome

・放送局:HBO, BBC

・クリエイター:ブルーノ・ヘラー(『メンタリスト』『GOTHAM』)

・キャスト:ケヴィン・マクキッド、レイ・スティーヴンソン、ポリー・ウォーカー

・あらすじ:

 時は、紀元前1世紀。ガリア戦争で活躍していたカエサルに対して、ローマにいたポンペイウスはある策略を巡らせる。

・予告編:

www.youtube.com

 

『ROME/ローマ』感想(ネタバレあり)

 何となく『ROME』は、大規模な戦闘が見られるドラマなのかなと思っていたのですが、そうではありませんでした。むしろ、戦闘シーンは頑なに映そうとしないと言っても良いぐらいに戦いません。

 

 このドラマの主眼は、ローマ帝国の政治の動乱を描くことにあるのでしょう。時代としては、第一次三頭政治の崩壊から第二次三頭政治の崩壊まで。ドラマを観ていれば、カエサルがガリアからローマに進軍したことで、第一次三頭政治は崩壊し、アントニウスとオクタヴィアヌスの不和が第二次三頭政治の崩壊を招いたことを知ることが出来ます。世界史を履修した人にとっては、どれも常識なのかもしれませんが、理系の私にとっては新鮮で面白い話でした。

 

 こういった大スケールのエログロあり政治劇と言われると、他に思い当たる作品が一つあります。それは、他ならぬ『ゲーム・オブ・スローンズ』です。特に『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン1,2は、大規模な戦闘シーンもなく、ほぼ全編が政治劇になっています。主要登場人物の意外な死もあり、『ROME』と『ゲーム・オブ・スローンズ』S1,2のテイストは、ほとんど同じと言って良いでしょう。

 

 ところで、このドラマの主人公であるルキウス・ヴォレヌスとティトゥス・プッロは実在しないのではないかと、勝手に思っていたんですよ。でも、どうやら第13軍団のルキウス・ヴォレヌスとティトィス・プッロは、実際に古代ローマを生きていたようです。『ガリア戦記』の中に登場するとか。もちろん、ドラマのような波乱の人生を送っていたわけではないですが、それでも実在したというのは意外でした。

 

 『ROME/ローマ』において、ルキウス・ヴォレヌスは、歴史上の重要な多くの出来事に立ち会っています。ガリア戦争を最初とし、遭難した後にポンペイウスを見つけたり、カエサルを暗殺させてしまったり、アントニウスの自死をほう助したり。映画『フォレスト・ガンプ』の主人公も、知らず知らずのうちにいくつもの歴史上の出来事に立ち会っていました。だから、ルキウスはもはやフォレスト・ガンプ状態なんです。

 

 そんなルキウスは、家庭でも多くの問題を抱え、特に子供たちとは上手くやっていくことが出来ません。しかし、彼にはティトゥス・プッロという友がいます。この友情は非常に熱く、2人の間にどんな出来事あったとしても、やがて友情は復活します。友情のおかげで、最後にはルキウスも子供たちの元に帰ることが出来たのですから。

 

まとめ

 大作ドラマ『ROME/ローマ』は、残念ながらシーズン2をもって打ち切られています。非常に高い評価を受けており、人気もあるようだったのですが、いかんせん製作費が高すぎたようです。

 

 それでも、このときの成功は確実に『ゲーム・オブ・スローンズ』に繋がったでしょう。テレビドラマとしては例を見ないほどのエログロ描写や、複雑な政治劇であっても、視聴者は付いてきてくれることが『ROME』で分かったのですから。『ROME』なくして『ゲーム・オブ・スローンズ』なしだったのです。

 

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