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刑事ドラマの決定版『BOSCH/ボッシュ』が面白い!その魅力を徹底解剖

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I don't believe there's a better world than this one. I think this is the only one we got.

- Harry Bosch, Bosch

 

 刑事ドラマの一つや二つはご覧になったことがありますよね。これを書いている筆者は、一つや二つどころではなくて、ほとんど刑事ドラマ中毒の状態です。

 

 これまで観てきた数ある刑事ドラマの中でも、まさに決定版と言えるような一作があります。それが、Amazonオリジナルドラマ『BOSCH/ボッシュ』。今回は、このドラマの魅力をネタバレなしで紹介します。

 

 

 

 

『BOSCH/ボッシュ』基本データ

・原題:BOSCH

・原作:マイクル・コナリー

・配信元:Amazonプライムビデオ

・製作時期:2014~2021年

・シーズン数:7

・話数:68

・テーマ曲:Can’t Let Go -Caught a Ghost 

・キャスト:タイタス・ウェリバー、ジェイミー・ヘクター、ランス・レディック、マディソン・リンツ

・あらすじ:

 ロサンゼルス市警ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュが、相棒のエドガーらとともに殺人事件に挑む。

・予告編:

www.youtube.com

 

夢破れる街ハリウッド

 『BOSCH/ボッシュ』のメインの舞台はハリウッド。ハリウッドと言えば、映画の都として有名ですが、『ボッシュ』で描かれるハリウッドはちょっと違います。事件に映画関係者が絡んでいることもありますが、その要素が前面に押し出されることはあまりありません。

 

 端的に言うと、他の作品で描かれるハリウッドは「夢の街」であるのに対し、『ボッシュ』のハリウッドは「夢に破れる街」といったところでしょうか。ハリウッドには夢を追ってやってくる人が多くいる一方で、実際に夢を掴めるのはごくわずか。映画業界に入れなかった人や、そういった人間を食い物にする人たちもたくさんいます。

 

  ハリウッドを舞台にした刑事ドラマというと『刑事コロンボ』もあります。このドラマの場合は、犯人が成功者である場合が多く、そこで描かれるハリウッドはあくまでも夢の街です。

 

 一方『ボッシュ』では、富める者から貧しい者まで、様々な地位の人が犯罪に関わっています。そのことで、物語に一定のリアリティがもたらされ、ハリウッドの街を多面的に描くことにも成功しています。

 

 ハリウッドを描くと言うことに関しては、街並みの描き方もとても上手い。この街には様々な犯罪者やその被害者がいるのですが、まるでそんな人々は存在しないかのように、景色は残酷なまでに美しいのです。ハリーの自宅は高台にあるため、ハリウッドの夜景を一望できるのですが、これが惚れ惚れするほど綺麗。毎晩、こんな夜景が見られるのは羨ましすぎる!

 

安定の人間関係

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 ハリーには離婚経験があり、元妻との間に娘が一人います。完全に典型的な刑事ドラマの主人公です。でも、娘との仲はとても良いんです。元妻との関係も良好で、娘に会いに来た時などには快く迎えてくれます。

 

 署内での人間関係も、とてもクリア。相棒のジェリー・エドガーとはバッチリの相性で、同僚たちとも冗談を言い合いながら上手くやっています。ボスとの関係も良し。たまに外部要因によって人間関係に苦労することはありますが、ジェリーや同僚たちとの関係がそこまで険悪になることはありません。

 

 同僚との関係があまり深入りしすぎていないのが良いのかもしれません。他のドラマだと、職場恋愛が必ずと言って良いほど出てきますし、相棒との距離がもの凄く近い。そのため、事件とは関係ないことで人間関係がギスギスする展開がよくあるのですが、『ボッシュ』に関してはそこまでありません。

 

 職場恋愛も一応あるにはあるんですが、部署が違うからまぁ良いかなと思ってます。ハリー周りの人間関係は、職場でもプライベートでも距離感が適切なので、観ているこちらも居心地が良いんです。

 

アクションも充実

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 刑事ドラマにアクションは欠かせませんが、『ボッシュ』もその点は抜かりありません。ハリウッドが舞台ではあるのですが、アクションは派手なハリウッド映画のようではなく、むしろリアリティ重視。地に足が付いた銃撃戦は、まさに求めていたアクションそのものです。

 

 主人公のハリー・ボッシュを演じるタイタス・ウェリバーが銃を構える姿も様になっています。このドラマにおいて、タイタス・ウェリバーの魅力の貢献度は半端ありません。こんなに刑事役がハマっている俳優が他にいるでしょうか。この渋さが放つカッコ良さ。いや~、たまらない。

 

余談ー『THE WIRE』と『BOSCH』ー

 『BOSCH/ボッシュ』と非常によく似た顔ぶれが見られるドラマに『THE WIRE/ザ・ワイヤー』があります。『THE WIRE/ザ・ワイヤー』は、2002~08年にアメリカのHBOで放送された名作クライムドラマです。ジェイミー・ヘクター(ジェリー役)やランス・レディック(チーフ役)はこのドラマで主要キャストだったのですが、他にも共通するキャストが何人もいます。

 

 ボッシュを製作しているEric Ellis Overmyerは、ザ・ワイヤーでも何話か脚本を書いていて、ザ・ワイヤーを製作したデヴィッド・サイモンと仕事をしていることが多いので、その縁があるからなのでしょう。ドラマ自体も、BGMをあまり使わないところなどは共通しています。

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まとめ

 『BOSCH/ボッシュ』は地味と言えば、確かに地味なんです。ほとんどの人物設定や事件展開は、どこかで観たことがあるようなものです。でも、もしも刑事ドラマの面白い部分だけ凝縮したら、どうなると思います? めちゃくちゃ面白くなるんです。『ボッシュ』は、刑事ドラマの面白い部分をすべて取り入れ、すべてをハイクオリティで実現しています。まさに刑事ドラマの決定版。おすすめです。

 

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