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もっと好きになりたいけどそこまで好きになれなかった海外ドラマ5本

 いくら海外ドラマが好きだとは言っても、すべての作品が好きなわけではありません。一般的な評価が高いとしても、個人的にはそんなに好きになれないものというのはどうしてもあります。ということで、私にとっても「もっと好きになりたいけどそこまで好きになれなかった海外ドラマ」5本について書いてみました。

 

 

 

『ブラック・ミラー』

 イギリスのドラマは比較的好きで、近未来SFも好みなのですが、なぜか『ブラック・ミラー』は好きになれません。アンソロジー形式なので「ホワイト・クリスマス」や「USSカリスター号」など面白いと感じたエピソードもありますが、「国歌」や「シロクマ」などは露悪的すぎてどうも気に入りません。しかも、ちょっと説教臭くも感じます。今さらSNSの悪いところを説かれてもなぁと思うのです。

 

『アトランタ』

 これも実質的なアンソロジーみたいなものなので、好きなエピソードはあります。4人組の日常をゆるく描いたエピソードはだいたい好きです。一方で、このドラマには独特の難解さがあります。人種差別問題を風刺した内容も多いのですが、かなりひねくれたストーリーになっていて、その真意を理解するのは容易ではありません。しかも、アメリカで最近起こったトラブルにインスパイアされたものもあり、そうなるとよっぽどアメリカの時事に詳しくなければ元ネタを知ることは難しいです。あくまでもアメリカのテレビドラマなので、そういう作風は全然ありだと思いますが、個人的にはハマれない原因になっています。

 

 

『ブレイキング・バッド』

 このドラマが非常に優れた作品であることに関しては全く異論はありません。でも、好きかと訊かれると、私は素直にイエスと答えることができません。一般的な『ブレイキング・バッド』の感想として「主人公がどんどん悪い奴になっていくけど応援せずにはいられない」ということが言われますが、私は最後までずっとウォルター・ホワイトのことを一度も応援したいとは思えませんでした。中年の危機みたいなものが自分にはまだ理解できないせいなのかなと理由を付けたりしていますが、実際の理由はよく分かりません。一方、スピンオフの『ベター・コール・ソウル』は純粋に大好きなドラマです。

 

『ボードウォーク・エンパイア』

 良いドラマなんだとは思います。マーティン・スコセッシが監督した第1話は特に素晴らしいですし、毎シーズンの終盤はギャングたちの抗争が盛り上がってとても見応えがあります。しかし、シーズンの前半は、どうしても退屈に感じてしまいます。シーズン終盤のための準備ではあるわけですが、それだけのモチベーションでは前半のエピソードを楽しく観ることはできませんでした。時代の雰囲気を楽しめるなら良かったかもしれませんが、あいにく歴史ものが好きなわけでもないので。

 

 

『DEVS/デヴス』

 量子力学を取り入れた作品があったら良いなと常々思っていました。『DEVS/デヴス』は、まさに量子コンピューターを主題に扱ったドラマで、しかもコペンハーゲン解釈と多世界解釈の違いにも触れています。どう考えても物理学専攻の私好みの作品のはずですが、実際に観てみるとそこまで好きな作品にはなりませんでした。量子力学の解釈問題は哲学的にも非常に面白いテーマなのに、このドラマの脚本家はあと一歩のところで理解するのを諦め、お茶を濁してしまった印象を受けます。それに、全8話のドラマにするには中身が薄すぎます。

関連記事:海外ドラマ『DEVS/デヴス』解説|多世界解釈と決定論をわかりやすく - 海外ドラマパンチ

 

まとめ

 そんなに好きになれなかった作品なんて言わない方が良かったのかもしれませんが、SNSのインフルエンサーとは違って、ブロガーにはそれなりの正直さが求められている気がするのであえて書いてみました。すでに述べたように、ここで挙げた作品は一般的には評価が高く、好きだという人も多いので、気になったものがあれば自分の目で観てみることをおすすめします。

 

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