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HBO『ゲーム・オブ・スローンズ』感想~史上最強のエンターテインメント~

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 言わずと知れたHBOの大ヒット作『ゲーム・オブ・スローンズ』。実は、HBOというカテゴリーまであるこのサイトですが、恥ずかしながら自分はまだ観たことがありませんでした。ですが、コロナによる突然の長期休暇でせっかくの機会なので、いざ観てみることにしました。

 

 すると面白すぎて、結局7日間で全シーズン観てしまいました。今回は、この史上最強のエンターテインメント『ゲーム・オブ・スローンズ』の感想を書いていきます。すでに『ゲーム・オブ・スローンズ』の解説は書籍にもなるぐらいたくさんあるので、そういった内容は省略させてもらいます。

 

 なお、この記事では最終章(第8シーズン)の内容には触れません。まだ観てない人も多いかもしれませんし、何より自分もいくつか言いたいことがあるので、別の記事にまとめて書きました。

psbr.hatenablog.com

 

 

 

 

『ゲーム・オブ・スローンズ』基本データ

・原題:Game of Thrones

・放送局:HBO

・放送日:2011年4月17日~2019年5月19日

・原作:ジョージ・R・R・マーティン『氷と炎の歌』シリーズ

・シーズン数:8

・話数:73

・一話あたりの長さ:50~82分

・あらすじ:

 七王国を統治する「鉄の玉座」を巡って、壮大なバトルが繰り広げられる。

・オープニング(シーズン1):

www.youtube.com

 

感想(ネタバレなし)

 軽い気持ちで見始めた第1話。これまでの経験から「HBOのドラマが最初から面白いとは限らない」ということは分かっていました。これは、HBOを貶めているわけではありません。HBOドラマは、シーズン1後半からぐいぐい面白くなっていくものなのです。なんなら、シーズン3くらいからが本当に面白くなってきます。

 

 そんな気持ちで見始めたわけですが、なんだこれは!第1話からバカ面白い!まず、世界観に圧倒され、さらにその過激な描写に惹かれていきます。そして、衝撃のラスト。思わず声が出ました。堪らず第2話を再生したら、もう止まりません。結局、その後一週間は、ほぼGoTだけの生活になりました。

 

 これは確実に言えるのですが、『ゲーム・オブ・スローンズ』は史上最強のエンターテインメントです。戦いの迫力だけでなく、巧妙なストーリー、衝撃の展開など、エンターテインメントに求めるすべての要素が詰まっています。登場人物の数も多いため、その中には必ず応援したくなる人物もいます。実は、ゾンビ映画やスパイ映画の要素もあったりして、この世のすべてのエンタメが集約されています。 

 

 

 

このエピソードが好き!(ネタバレあり)

シーズン1第9話「ベラ―」

 あえて戦闘シーンを映さなかったりと、後のシーズンに比べるとやや地味なシーズン1ですが、それでも他のドラマの比べれば圧倒的な面白さを誇っています。第9話ラストで「まさか、それはないだろう!」と思っていたことが実行され、思わず声が出るほど驚いてしまいました。ジョフリーはおバカさんなのかな(笑)

 

シーズン2第9話「ブラックウォーター」

 戦闘シーンが出てくるのは、実はこのエピソードが最初ではないでしょうか。テレビドラマとは思えないほどのスケールで展開する海上での戦いに度肝を抜かれました。

 

シーズン3第9話「キャスタミアの雨」

 第9話はどのシーズンも非常にクオリティが高い。シーズン3第9話は、スターク家がエドミュア公の結婚式で裏切りに遭う回です。登場人物がよく死ぬとは聞いていましたが、まさかロブ・スタークが死ぬとは思っていませんでした(おかあちゃんも巻き添えになってるし)!王座争いに最後まで絡んできそうだったのに。

 

シーズン4第2話「獅子と薔薇」

 ジョフリー王とマージェリーの婚姻の儀が行われます。ついにジョフリーにも最期のときがやってきて、スッキリ。でも、サーセイが母親として悲しんでいるのを見ると、少し可哀そうにも思ってしまいます。

 

シーズン4第10話「世継ぎたち」

 シーズン4は、ティリオンの哀愁が印象的で、彼の思いが爆発するのがシーズン4最終話。父親や姉から嫌われ続け、愛する人も突き放さなければならなかったティリオンに捧げるシーズンです。

 

シーズン5第8話「堅牢な家」

 これは凄い。ジョン・スノウら冥夜の守人と野人たちがホワイト・ウォーカーに襲われるのですが、この圧巻の映像が素晴らしい。カットを割りすぎず、大胆な動きを見せるカメラさばきに感服するしかありません。

 

シーズン5第9話「竜の舞踏」

 やっとドラゴンが戦闘に参加してきます。闘技場でデナーリスたちがハーピーの息子たちに襲われたときに、ドラゴンが救いにきます。カッコいい!

 

シーズン6第5話「扉」

 ホーダーの最終回。ホーダーの謎が気持ちよく回収されて良かったし、彼の最期はとても感動しました。

 

シーズン6第9話「庶子たちの戦い」

 スターク家 vs. ボルトン家の全面対決。ラムジー・ボルトンがリコン・スタークを一旦逃がしてから殺したことで、ラムジーのクソ野郎っぷりを再確認させられた後、ついに戦闘開始です。ぼろぼろになってボルトン軍に囲まれても、なお戦い続けるスターク軍勢は、まさに漢。圧倒的なスケールやカメラさばきも見事で、テレビドラマ史に残る名エピソードと言って良いでしょう。

 

シーズン6第10話「冬の疾風」

 自分は一気見をしたので、前話の余韻さめやらぬ中でしたが、このエピソードでは序盤でかなり衝撃的なことが起きました。聖堂大爆破というスケールは途方もない。聖雀下(ハイスパロー)のことは嫌いだったので、彼が気持ちよく吹っ飛んだのは最高!でも、やっぱりこの計画を実行したサーセイは、相当ヤバい奴だ。

 

シーズン7第4話「戦利品」

 ドラゴンは出てくるだけでも気分が上がるものですが、いざ戦いに参戦するとなると、ちょっとチートな雰囲気すら出てきてしまいます。それをわかってなのか、ドラゴンが実際の戦闘に登場することはここまであまりないのですが、このエピソードではドスラギ勢とともにラニスター軍とともに戦うことになります。ドラゴンが真の力を発揮する様は、やはりカッコ良い。

 

シーズン7第7話「ドラゴンと狼」

 デナーリス勢とサーセイが会談を行うことになるのですが、このシーンはかなり緊張感がありました。サンサがついにリトル・フィンガーを処刑してくれたことが気持ち良すぎた。

 

 
 
 
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↑改めて比較すると、ジェイミー・ラミスターの変化も激しかった(4枚目) 

 

勝手にGoTアワード

ベストエピソード:シーズン6第9話「庶子たちの戦い

主演男優賞:ピーター・ディンクレイジ(ティリオン・ラニスター役)

主演女優賞:レナ・ヘディ(サーセイ・ラニスター役)

助演男優賞:イアン・グレン(ジョラー・モーモント役)

助演女優賞:メイジー・ウィリアムズ(アリア・スターク役)

一番好きなキャラ:ティリオン・ラニスター

一番嫌いなキャラ:ラムジー・ボルトン 次点:ハイ・スパロー

良いキャラしてるじゃん:イグリット 次点:ブロン

好きなカップル:ジェイミー・ラニスター&ブライエニー・タース

もっと生きてほしかった:マージョリー・タイレル

最高な死:ヴィセ―リス・ターガリエンの黄金の王冠の死

最悪な死:シリーン・バラシオンの光の王の生贄としての死

イケメン:ダイアウルフのスノー

名言:You know nothing, Jon Snow.

 

  やっぱり自分はティリオン・ラニスターが好き。ブレーンとして様々なところで活躍する一方、父親にも姉にも嫌われている彼の哀愁漂う姿が良い。兄のジェイミー・ラニスターとの絆も熱いんです。

 

 自分は、マージョリー・タイレルも好きでした。レンリー・バラシオン、ジョフリー・バラシオン、トメン・バラシオンらと次々と政略結婚をし、特に後者の二人が自分にぞっこんになるように振舞うなど、貪欲に権力を狙っていく姿勢が素晴らしいです。民衆から嫌われたサーセイに対し、マージョリーは民衆の支持も重要だと考えて貧困層の人々の支援をしていく姿勢も賢い。

 

 アリアのことは、どうせ皆好きでしょ笑。自分は一週間で一気見をしたので、シーズン8のアリアちゃんがだいぶ大人になっていて、少しショックを受けてしまったけれども。イグリットとブロンは、その気さくな態度が良い。特に、イグリットがジョン・スノウの物まねをしているところは全部好き。

 

 GoTにはたくさんのカップルが登場しますが、一番推したいのはジェイミーとブライエニーのカップル。特に、二人で逃避行を繰り広げているときが、友人以上恋人未満という感じで良いですよね。

 

 GoTでは登場人物の死が一つのメインテーマのようですらありますが、その中で一番印象的だったのは、シーズン1でのヴィセーリス・ターガリエンの死。覚えてますか?ヴィセーリスはデナーリスの兄で、妹をドロゴに売り飛ばすような奴でした。そんな彼にドロゴが溶けた金をかけ殺すシーンです。『007 ゴールドフィンガー』を思い出したりなんかして。

 

 たとえ子供の登場人物であろう殺されてしまうのがGoTの容赦ないところで、シリーン・バラシオン(スタニス・バラシオンの娘)が光の王の生贄に捧げられるシーンは本当に辛い。今でも可哀そうだと思っています。リコン・スタークがラムジー・ボルトンに殺されたシーンも辛かった。

 

 一番カッコ良かったのは、ジョン・スノウでもドラカリスでもなく、ダイアウルフのスノーでした。スノーはブランが育ててきたダイアウルフなのですが、ブランの目や足となって動いたり、最期まで忠実に仕える様はとてもカッコ良い。

 

 

 

『ゲーム・オブ・スローンズ』感想まとめ

 いやー、凄かったですね。9年間のドラマを1週間で体験するという暴挙に及んでしまったのですが、非常に濃密でした。これほどエキサイティングな作品は、しばらくは出てこないんじゃないかと思ってしまうほどです。

 

 2022年には、『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となる『ハウス・オブ・ドラゴン』が放送される予定です。こちらも楽しみです。

関連記事:『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章について(ネタバレあり)~GoTにしか出来ない背負い投げ~ - 海外ドラマパンチ

 

 ちなみにHBOでは昨年、大作ファンタジードラマ『ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤』シーズン1が放送されました。シーズン1の原作は映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』と同じですが、ストーリーはより厚みのあるものになっています。すでにシーズン2へ更新されたので、今後の展開にも注目したいです。

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