I came here on a spaceship, not the wings of angels. I'm able to appreciate the difference.
- The Expanse season 3 episode 7
本格SFドラマ『エクスパンス～巨獣めざめる～』もついにシーズン３まで来ました。いまだ面白さは衰えないどころかさらに面白くなっていき、高いクオリティを維持しているのには感嘆させられます。psbr.hatenablog.com
『エクスパンス～巨獣めざめる～』シーズン３基本データ
・原題：The Expanse
・放送局：SyFy
・放送日：2018年4月11日～6月27日
・話数：13
・一話あたりの長さ：43分
・あらすじ：
国連事務長官アーリン・ライトの陰謀により、地球と火星は全面戦争の危機の陥る。
・予告編：
前半感想（ネタバレあり）
『エクスパンス』シーズン３のストーリーは、第1~6話と第7~13話の二つにわけられます。前半の第1~6話は、地球と火星の全面戦争の危機の話が展開していきます。地球と火星はそれまでずっと冷戦状態にあったわけですが、アーリン・ライトの先制攻撃によりついに戦争状態に入ってしまいます。手に汗握る展開が続くわけですが、アーリン・ライトのいかにも悪役感のあるあの動画が公開されることで全面戦争は回避されました。
同時に、前半ではプラッグスの娘を救出しに行く話も展開します。プラッグスは、シーズン２後半から登場してきたのですが、この人はいつも父親らしい優しい顔をしているんですよね。これまで、『エクスパンス』にはそういった優しい人がいなかったので、彼がこのドラマの癒しだと思っています。娘さんとの再会シーンは、とても感動的でした。
そんなプラッグスのおかげで、エイモスにも変化が訪れます。エイモスは、良い奴のくせに凄く怖いなあとずっと思っていたのですが、プラッグスを親友として守ろうとする姿は熱いですね！自分は、シーズン３でやっとエイモスのことも好きになれました。
後半感想（ネタバレあり）
『エクスパンス』シーズン３第7~13話は、うって変わって天王星付近に突如現れたリングの話になります。前半の戦争がアーリン・ライトの陰謀だったことが明らかにあり、地球と火星は停戦状態になります。そして、地球、火星、OPA、加えてホールデンらのロシナンテ号もリングへ向かいます。
これまで『エクスパンス』では、プロト分子を兵器にしようとする人たちと地球と火星の冷戦の話が展開してきましたが、ここからはついに地球外生命体とのファースト・コンタクトの話になります。リングには、どうやら速度制限というものがあり、その速度を超えると急に停止させられてしまいます。そうなると、第7話のあのパイロットみたいに、かなりグロいことになります。
ジェームズ・ホールデンは、リングの中心にあるステーションであるヴィジョンを見るのですが、これはどういった意味を持つのでしょうか？まだまだ、ファースト・コンタクトは始まったばかりだという感じで、シーズン４に期待したいところです。
キャラクターについて
ここまで、シーズン１、２の感想も書いてきたのですが、あえてキャラクターについては触れてきませんでした。というのも、『エクスパンス』のキャラクターは全体的にあまり印象に残りづらいと思うのです。特に、主人公格のジェームズ・ホールデンには、いまだに親近感も愛着もあまり湧いてきません。シーズン２までのエイモスも、ずっと怖い人でした。料理上手なアレックスは好きなので、もっと活躍してほしいなとは思っています。
でも、アヴァサララはずっと存在感が強かったです。とにかく強いですからね。シーズン３序盤では、ただのうるさいオババみたいに見えるシーンもあったのですが、国連に戻ってからは再び指導力を発揮しています。
シーズン３からは自分も愛着の湧くキャラクターが登場してきました。それは、プラッグス。彼は、シーズン２の後半から登場していましたが、父親らしい優しさが溢れているのが良いんですよね。娘との再会シーンは本当に良かった。彼のおかげで、エイモスが少しだけ優しくなっているのも嬉しかったです。
『エクスパンス』シーズン３まとめ
以上、『エクスパンス～巨獣めざめる～』シーズン３の感想を書いてきました。地球と火星の全面戦争や系外生命体とのファースト・コンタクトの話など、まずますスケールが大きくなって面白くなってきました。これは、シーズン４も期待。
ちなみに、『エクスパンス～巨獣めざめる～』はシーズン３でSyFyにより一度打ち切られたのですが、Amazonが買い取ったことにより、シーズン４以降はAmazon Studioの制作になります。なぜか、シーズン３の各話の冒頭でもAmazon Studioのロゴが出てくるのですが、この理由は不明です。
