観たいと思った映画やドラマが、必ずしも日本にあるとは限りません。世界中で数多くの映画やドラマが作られる現代、日本に上陸するのはごく一部。でも、だからといって諦める必要はありません。海外からDVDやBlu-rayを輸入すれば観ることが出来ます。
ただし、海外からDVDやBlu-rayなどを購入するときは気を付けたいことがいくつかあります。今回は、海外ソフトを買うときに注意したい点や便利に探す方法を紹介します。
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リージョンと再生方式
DVDで一番気を付けたいのは、リージョンとPAL/NTSC方式です。日本のDVDはリージョン2のNTSC方式です。このどちらかが違うと、日本の一般的なDVDプレーヤーでは再生できません。アメリカはリージョン1なので、基本的には不可です。ヨーロッパ諸国は日本と同じくリージョン2ですが、PAL方式なので、やはり不可です。
リージョンは基本的に地球マークに数字とともに書かれています。NTSC/PAL方式については書いていない場合がほとんどです。
ただし、PCやPS4であれば、PAL方式のDVDであっても再生が可能です。また、PCのリージョンを変えるソフトを用いれば、リージョンが異なっていても再生が可能です。あるいは、リージョンフリーのDVDプレーヤーを使えば、もちろん問題ありません。
Blu-rayについては、リージョンだけを気にすれば良く、PAL/NTSC方式というものはありません。日本や北米はリージョンA、ヨーロッパ諸国はリージョンBになっています。つまり、アメリカのBlu-rayであれば日本のBlu-rayプレーヤーでも再生が可能です。リージョンフリーであれば、何の問題もありません。
| 日本 | 北米 | ヨーロッパ | |
|---|---|---|---|
|
DVD リージョン |
2 | 1 | 2 |
|
DVD 再生方式 |
NTSC | NTSC | PAL |
|
Blu-ray リージョン |
A | A | B |
アメリカDVD→リージョンフリー再生機器またはソフトが必要
ヨーロッパDVD→PC, PS4等で再生可能
アメリカBluray→Blu-ray再生機器で再生可能
ヨーロッパBlu-ray→リージョンフリー再生機器またはソフトが必要
ただし、例外もあるようです。最新のBlu-rayプレーヤーの中には、PAL方式のヨーロッパDVDを再生できるものがあると聞きます。逆に、リージョンと再生方式の条件を満たしているにも関わらず、再生ができないケースがあるとも聞きます。あくまでも日本向けの製品ではないので、リスクが付き物だということは考慮しておくと良いでしょう。
なお、輸入盤は日本の通販サイトで買った場合よりも、梱包はやや雑なことがあります。新品であっても、紙製ケースの端が折れていたりすることはしょっちゅうです。そういうものだと思っておきましょう。
Amazonだけじゃない
海外版DVD/Blu-rayを購入することが出来る通販サイトといえば、まずAmazonが思い浮かぶかもしれません。日本のAmazonでも、海外のDVD/Blu-rayは扱われており、購入することが出来ます。Amazonプライム会員の場合、Prime対象商品は送料が無料になります。
他には、Zavviという通販サイトもあります。Zavviはイギリスの企業ですが、2021年から日本語版サイトをオープンし、日本からも注文しやすくなっています。海外企業ということで、品揃えはかなり充実しています。値引きされている商品も多いので、自分が海外DVDを買うときは基本的にZavviを使っています。
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年齢制限マーク
アメリカやイギリスのDVD/Blu-rayには、ほぼ必ず赤色や青色の丸の中に数字が書かれたマークがあります。これらは、要は年齢制限のマークなので、購入するときや再生するときには全く関係ありません。でも、ちょっと気になったので調べてみました。
丸や三角のマークは、全英映像等級審査機構（British Board of Film Classificasion, BBFC）によるもの。画像の上側が以前のマークで、下側が2020年4月から使われている新マークです。
Uは全年齢対象（日本のGにあたる）、PGは保護者の指導のもとでの視聴が推奨されるという意味です。数字が書いてあるものは、その年齢未満の者の視聴が推奨されないもの、R18は18歳未満の視聴が禁止されていることを意味します。
青色の八角形のマークは、Irish Film Classification Office（IFCO）によるもの。2008年以前は、組織の名称がIrish Film Censor's Officeだったため、マークにもFilm Censor's Officeと書かれています。こちらは、日本と同じくGが全年齢対象で、その他の表記はBBFCと同じです。
2つのマークはほとんど同じ意味を持ちますが、審査している組織が違うので、たまに書いてある数字（年齢制限）が異なる場合もあります。また、映像審査機関はこの2つの他にもあるため、これら以外のマークも存在します。
手持ちのソフトの中では、海外ドラマ『Entourage』シーズン1のDISC2で年齢制限が異なっていました。BBFCによると15歳未満非推奨、IFCOによると18歳未満非推奨となっています。
日本では観られないおすすめ海外ドラマ
ここからは、完全に自分の趣味です。日本では観られないけど、海外DVDを輸入してでも観る価値があると思っているドラマを2本紹介します。
『Skins-スキンズ』Skins
全7シーズン 約40分×61話 20枚
パーティー、ドラッグ、セックスに溺れる高校生たちを描く青春ドラマ。イギリスで、若者を中心に大ヒットしました。こんなめちゃくちゃな青春を送ることはなかなかありませんが、観ているうちに個性豊かな彼らのことがどんどん好きになって抜け出せなくなります。
『ハイっ、こちらIT課！』The IT Crowd
全4シーズン＋スペシャル 約23分×25話 5枚
普通の会社のIT課で巻き起こる、普通じゃない出来事を描くイギリスのシットコム。国際エミー賞受賞。とてつもなくバカバカしいし、ナンセンスなネタも多いですが、それがイギリスのコメディらしいところ。ツボにハマると観ている間ずーーーっと笑えます。
まとめ
以上、海外のDVD/Blu-rayを購入するときに気を付けたいことやその他諸々をまとめました。気を付けるべきは2点。リージョンとNTSC/PAL方式です。ただし、例外もあるということ、また海外から発送される場合は新品でも傷が付きやすいことは想定しておくと良いでしょう。
