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映画版が作られた海外ドラマまとめ

 長く見続けてきたドラマが最終回を迎えるのは、寂しいものです。そんな視聴者の声に応えて、ドラマの劇場版が製作されることがあります。2021年には、往年の名作ドラマ『ザ・ソプラノズ』の前日譚となる映画『ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち』がアメリカで劇場公開されました。

関連記事:映画版『ソプラノズ』を観る前に知っておきたいこと - 海外ドラマパンチ

 

 今後も『ピーキー・ブラインダーズ』『刑事ジョン・ルーサー』の劇場版が製作される予定です。今回は、近年にわかに盛り上がりを見せる、海外ドラマの劇場版を旧作と新作をあわせて紹介していきます。

 

 

 

ドラマ劇場版のハードルは高い

 日本では、テレビドラマの劇場版が多く作られています。それと比べると、映画大国アメリカで、それほど多くのドラマ劇場版が作られてきたわけではありません。映画版の企画自体はよく湧いてくるのですが、ハリウッドスタジオで実際に企画を通すのは難しいようです。

 

 オリジナルのドラマ版から時代を超えて、キャストを一新したリメイクという形では、『スパイ大作戦』が『ミッション:インポッシブル』になったり、『0011ナポレオン・ソロ』が『コードネームU.N.C.L.E』になったり、これまでもしばしば作られてきました。

 

 しかし、テレビドラマの劇場版となると、キャストを再集結させる必要があります。その際には、スケジュール調整やギャラ交渉で苦労することもしばしば。加えて、テレビドラマのときは、予めスポンサー企業からお金をもらって作っているので、視聴者数と収入は必ずしも比例関係にはありませんでした。一方、映画の場合は、収入が観客数に比例します。

 

 劇場版を見に来るのは、主にドラマを見たことがある人たちなので、観客数は予め限られてしまいます。興行収入でしっかり製作費を回収するには、元のドラマが最終シーズンまで十分な人気を保っている必要があります。そんな事情もあってか、アメリカではドラマの劇場版が積極的に作られてきたわけではありません。

 

 近年は、ストリーミングサービスの普及のおかげで、旧作のドラマであっても視聴しやすい環境になっています。2021年10月にアメリカで公開された映画版『ソプラノズ』は、興行収入は振るわなかったものの、HBO Maxで配信されているドラマ版『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』が再生回数が記録的なものになったことが話題になりました。今後は、従来より多くのドラマの映画版が制作されるようになるかもしれません。

 

映画化された海外ドラマまとめ

 アメリカまたはイギリスのテレビドラマが映画化された、またはこれから映画化される予定の作品を紹介していきます。なお、『プリズン・ブレイク』や『バーン・ノーティス』のように、本編ドラマの一部となっていたり、番外編的な位置付けのテレビ映画は多く作られていますが、これらは扱っていません。

 

アメリカ

『セックス・アンド・ザ・シティ』2008

『セックス・アンド・ザ・シティ2』2010年

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 ニューヨークの女性たちの日常を赤裸々に描いて世界中で人気を博したHBOのヒットドラマは、その後に劇場版が2作公開されています。いずれも世界的にヒットし、ロメコメ映画としては最も成功した映画の一つになっています。

配信:U-Next, Hulu, Netflix, dTV

 

『ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー』2009年

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 マイリー・サイラスがブレイクするきっかけとなったディズニー・チャンネルの人気作の劇場版。アメリカのティーンたちから絶大な支持を得ている番組の劇場版ということで、全米興行収入では初週1位を獲得しています。

配信:Disney+

 

『ヴェロニカ・マーズ[ザ・ムービー]』2014年

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 女子高校生探偵ヴェロニカが主人公のミステリードラマの劇場版。ちょっと特殊な経緯で劇場版の制作に至ったことで有名な作品です。ドラマ版はシーズン3で打ち切られ、制作スタジオからも映画版の制作はないと決定されていました。しかし、根強いファンのクラウドファンディングにより制作費を集められ、映画版が制作されました。ファン強し。

配信:U-Next

 

『アントラージュ★オレたちのハリウッド:ザ・ムービー』2015年

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 若手ハリウッドスターとその取り巻きたちの日常を描き、HBOで8シーズンに渡って人気を博したドラマ『アントラージュ★オレたちのハリウッド』の劇場版。ドラマ最終回の時点で映画版が制作されることが決定していたため、最終回のエンドクレジット後に映画版のストーリーに繋がるシーンが挿入されています。

配信:U-Next

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『エル・カミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』2019年

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 批評家と視聴者から圧倒的な支持を得る名作ドラマ『ブレイキング・バッド』のその後を描く。ドラマの最終回は非常に評価が高く、とても綺麗に完結していますが、さらにその先があったのです。ドラマのファンならば、必ずや楽しめる映画になっています。

配信:Netflix

 

『デッドウッド~決戦のワイルドタウン~』2019年

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 HBOで、2004~06年に3シーズンが放送された後に打ち切られたドラマ『デッドウッド~銃とSEXとワイルドタウン』のテレビ映画版。ドラマの終了から13年が経っているにも関わらず、オリジナルのキャストのほとんどが続投しました。

配信:Amazonプライムビデオ(有料)

 

『ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち』2021年

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 HBOで、1999~2007年にかけて6シーズンが放送され絶大な人気を得た名作ドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』の映画版。ドラマの前日譚なので、オリジナルのキャストは出演していませんが、脚本家は同じです。また、映画版でトニー・ソプラノを演じるマイケル・ガンドルフィーニは、ドラマで同役を演じたジェームズ・ガンドルフィーニの実の息子です。

配信:未定(2021年12月21日よりDVDレンタル開始、2022年4月13日よりデジタル配信開始)

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イギリス

『ビーン』1997年

『Mr.ビーン カンヌで大迷惑⁈』2007年

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 ローワン・アトキンソンが主人公のMr.ビーンを演じ、世界中で人気を集めたイギリスのシットコムの劇場版。今では、むしろ映画版でMr.ビーンを知った人の方が多いかもしれません。

配信:Amazonプライムビデオ, U-Next

 

『インビトゥウィーナーズ/思春期まっただ中』2008年

『The Inbetweeners 2』2014年

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 イギリスの高校生たちの日常を描きヒットしたコメディドラマの劇場版。2作目は日本未上陸。

配信:U-Next

 

『デイビッド・ブレント:ライフ・オン・ザ・ロード』2016年

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 2001~03年にイギリスBBCで放送され、社会現象にもなったコメディドラマ『ジ・オフィス』の主人公のその後を描くNetflix映画。ドラマ版からは、主演と脚本・監督を務めたリッキー・ジャーベイスのみが続投しています。

配信:Netflix

 

『ダウントン・アビー』2019年

『Downton Abbey: A New Era』2022年

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 20世紀初頭の貴族とその使用人たちを描いたイギリスの大ヒットドラマは、2019年に復活。2022年には、劇場版第2作が公開される予定です。

配信:Netflix

 

『刑事ジョン・ルーサー』制作中

 イドリス・エルバが主人公の刑事を演じるBBCのドラマの劇場版が、Netflixオリジナル映画として制作されることが決定しました。

 

『ピーキー・ブラインダーズ』制作中

 キリアン・マーフィー主演の英国ドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』は、2022年にシーズン6が放送された後、映画版が制作され、完結することが既に決まっています。

 

 

まとめ

 海外ドラマの映画版が制作されることは、それほど多いわけではありません。また、日本で劇場公開されることもほとんどありません。それでも、ドラマのファンにとっては、ドラマから数年ぶりの映画版は楽しいものです。今後も『ダウントン・アビー』劇場版第2作、『刑事ジョン・ルーサー』映画版など、いくつものドラマ劇場版を目にすることが出来る予定です。楽しみに待ちましょう。

 

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