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スケボーで青春を駆ける!海外ドラマ『ベティ/スケート・キッチン』が面白い

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 2021年のオリンピックの影響で、スケボーに興味を持った人も多いのではないでしょうか。U-Nextで独占配信中のドラマ『ベティ/スケート・キッチン』は、まさにピッタリの作品です。今回は、スケボーの精神と楽しさを見事に伝えるドラマ『ベティ』のネタバレなし紹介です。

 

 

 

ドラマ『ベティ/スケート・キッチン』基本データ

・原題:Betty

・製作:HBO

・放送期間:2020~2021年

・話数:全2シーズン各6話

・監督:クリスタル・モーゼル

・予告編:

www.youtube.com

海外ドラマ『ベティ/スケート・キッチン』は、U-Nextで独占配信中。

 

映画『スケート・キッチン』との関連

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映画『スケート・キッチン』のポスター

 

 ドラマ『ベティ』は、2018年の映画『スケート・キッチン』のスピンオフのような作品です。映画版はサンダンス映画祭で初公開され、批評家から好意的な評価を受けました。

 

 映画もドラマも、大まかな内容は同じです。現代のニューヨークを舞台に、スケボーを通して交流をしていく少女たちの姿を描いていきます。

 

 映画版もドラマ版も、監督はクリスタル・モーゼルが務め、主要キャストも同じです。しかし、キャストが演じる役は映画版とドラマ版では異なります。すなわち、どちらも同じ人が出ているのですが、登場人物としては違う人たちになります。

 

 映画版とドラマ版で、話の繋がりがあるわけではなく、登場人物も共通していません。一応、スピンオフという位置づけにはなるでしょうか。キャストが同じなので、映画を観てからドラマを観始めると、名前や人間関係が違うことに混乱するのですが、つまりはそういうことです。映画を見ずにドラマを見始めても、全く問題ありません。

 

スケボーが結ぶ絆

 東京オリンピックで初めて行われたスケートボート競技が、当時とても注目を集めたことは、覚えている人も多いでしょう。競技解説とは思えないほど自由な実況解説とともに、勝敗にこだわらず、選手同士が互いに称え合う姿勢は、清々しいものでした。

 

 映画『スケート・キッチン』およびドラマ『ベティ』は、そんなスケボーの魅力を最大限に見ることが出来ます。まず、オリンピック競技にもなったスポーツを題材にしていながら、大会の話は全く出てきません。あくまでも、ニューヨークでスケボーを楽しむスケーターたちの話なので、競技性は全く関係ないのです。

 

 この物語において、スケボーは人間関係のきっかけであり、接着剤です。スケボーを通して繋がった仲間との絆は強く、街のパークが自分たちの居場所になります。互いの技を褒め、共有し合い、新しくスケボーを始める人には喜んで教えます。

 

 このようなスケボーの理念だけでなく、もちろんパフォーマンスも見事です。何しろ、彼女たちは本当に日常的にスケボーをしているのですから!さらにおすすめなのは、The Skate Kitchenや出演者たちのインスタグラムをフォローすることです。ドラマとは関係なく、実際にスケボーをしている動画が数多く挙がっています。

 

↓ The Skate Kitchenの2021年12月4日の投稿。活動内容は、映画やドラマで描かれていた通り。本当にニューヨークでやっているんです!

 
 
 
 
 
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出演者のインスタグラムアカウントを一通り紹介しておきます。

Rachelle Vinberg(カミール役)

https://www.instagram.com/rachellevinberg/

Kabrina Adams(ハニーベア役)

https://www.instagram.com/moonbeardiedhere/

Nina Moran(カート役)

https://www.instagram.com/ninamoninamoninamo/

Dede Lovelace(ジャネイ役)

https://www.instagram.com/dedelovelace/

Ajani Russell(インディゴ役)

https://www.instagram.com/ajvni/

 

Z世代の新常識

 ドラマのメインストーリーは青春物語なので、スケーター・ガールズの悩みや困難が描かれています。中でも、現代のティーンエイジャーが直面する課題を扱っているのは、興味深いです。

 

 例えば、スケーター・ガールの一人であるジャネイは、友達の男子のドナルドとともにYouTuberとしても活動しています。あるとき、YouTubeの動画にドナルドをセクハラで告発するコメントが書かれます。ドナルドは、自分はそんなことはしていないが、#MeToo運動の影響で炎上しやすくなっているだけだと主張します。

 

 とても現代的な題材です。MeToo運動でハリウッドの有名人が告発されているのはよくニュースになっていますが、海外では日常レベルでも運動は浸透してきています。ジャネイが、この問題にどのように向き合うのかには、注目してみてほしいです。

 

 シーズン2では、COVD-19パンデミック下でのニューヨークが舞台になります。ロックダウンは解除されていますが、まだまだマスクをしなければいけません。2020年以降の映画・ドラマ作品は、いずれもコロナ禍をどう扱うかに苦慮していますが、『ベティ』の場合はそのまま描きます。それが、実際にニューヨークの人々が経験したことだからです。

 

 Z世代の価値観を取り入れた内容は、同じくHBOのドラマ『EUPHORIA ユーフォリア』に近いものがあります。『ユーフォリア』の方が1時間ドラマであることもあって、よりディープにZ世代のテーマを扱えてはいます。それでも、30分コメディドラマとしては、『ベティ』も十分にZ世代の感性を捉えています。

 

まとめ

 映画『スケート・キッチン』および海外ドラマ『ベティ』は、U-Nextで見放題配信中です。ドラマはシーズン2で終わってしまいましたが、彼女たちは今もニューヨークでスケボーをしています。そう思うと、ちょっと嬉しくなってきます。

 

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