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ゼンデイヤ主演ドラマ『ユーフォリア』~A24×HBOの青春ドラマ~

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Every time I feel good, I think it'll last forever, but it doesn't.

- Rue in Euphoria season 1


 今や大人気の女優ゼンデイヤが主演するHBOドラマ『ユーフォリア』。彼女がこれまでのイメージをガラッと変えて臨む、現代のティーンエイジャー像には衝撃を受けます。

 

 

 

 

 『ユーフォリア』シーズン1基本データ

・原題:Euphoria

・放送局:HBO

・放送日:2019年6月16日~8月4日

・話数:8

・一話あたりの長さ:54~61分

・主演:ゼンデイヤ

・あらすじ:

 高校生のルーは、ドラッグの過剰摂取により入院した経験があった。その後、リハビリ施設に行ったものの、まだドラッグをやめられてはいない。そんな折、彼女はジュールズに出会い、瞬く間に親友になる。

・予告編:

www.youtube.com

 

ゼンデイヤ×ドレイク×A24×HBO

 『ユーフォリア』の主演は、現在大注目の女優ゼンデイヤです。ディズニー・チャンネルの『シェキラ!』や『ティーン・スパイK.C.』のときからアメリカでは人気でしたが、近年は映画『グレイテスト・ショーマン』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に出演し、『デューン』にも出演予定など、ますます活躍の幅を広げています。

 

 『ユーフォリア』には、世界一のラッパーことドレイクが制作総指揮として参加しています。ドラマの中では、彼自身の曲を含めて数多くのヒップホップが効果的に使用されています。

 

 また、A24という製作会社が携わっているのにも注目です。設立は2012年と歴史は短いながらも、『ムーンライト』『レディ・バード』『ミッドサマー』といった質の高い映画を多く製作している新進気鋭の製作会社です。

 

 そして、このサイトでは半ばお馴染みになっているHBOが、今回も製作しています。HBOは基本的に大人向けの作品が多いので、実は『ユーフォリア』が初めてティーンエイジャーが主人公のHBOドラマになります。ただし、そこはHBO。軽めの青春ドラマにするわけがありません。

 
 
 
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『ユーフォリア』感想(ネタバレなし)

 『ユーフォリア』では全体的にあまり大きな話は展開していきません。ルー及び友人たちを巡る群像劇といった感じで、彼女たちの青春のワンシーンが描かれていきます。登場人物が意外と多いのですが、毎話冒頭で登場人物の紹介みたいなことをしているので、最終的には全員がわかるようになります。

 

 大きな話がないと言いましたが、話がないわけではありません。8話かけてじっくりと彼女らの状況を描写し、最終話にもっていく展開はHBOらしく、今回も上手い。登場人物たちに共感するのは難しいかもしれませんが、彼女らの決断には何かしら感じるものがあると思います。

 

 そういったストーリーや展開はHBOの色が濃いのですが、映像はA24製作らしいものになっています。青春映画でも定評のあるA24なのですが、『ユーフォリア』は中でも『スプリング・ブレイカーズ』の雰囲気に近いと言えるかもしれません。ただ、映像表現はもっと洗練され、キャラクターにも深みがあります。実は自分は『スプリング・ブレイカーズ』が嫌いなのですが、『ユーフォリア』では同様のテーマを扱っていても、より魅惑的な表現がなされています。

 

 『ユーフォリア』では、性の問題も正面から扱われます。「100%ストレートな人や100%ゲイの人なんかいない」という台詞があるのですが、これが一つのメッセージになります。特に、ルーの親友のジュールズはすでに性転換をしてはいますが、どちらの性が好きなのかがわからず、もやもやした気持ちを持っていたりします。他にもゲイの登場人物がいたりと、多様な性のあり方を示しているといえるでしょう。

 

 『ユーフォリア』には、ユーモアな部分も多少はあります。第3話のチ〇コの撮り方講座なんかは、下ネタの極みみたいなものですね(モザイクが掛かっているとはいえ、チ〇コの形がわかるくらいには映っちゃってます)。もちろん、もうちょっとちゃんと笑えるネタもあります。

 

  ちなみに、第6話でルーがリハビリ施設で一緒だった犯罪者の名前としてオマールやストリンガーといった名前を挙げていますが、これらは同じくHBOでかつて放送されていた『THE WIRE/ザ・ワイヤー』に登場する麻薬組織のメンバーの名前です。これもネタの一種なのかもしれませんが、日本の視聴者にはマニアックすぎてわかりにくいかも。

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『ユーフォリア』感想まとめ

 以上、ゼンデイヤ主演のドラマ『ユーフォリア』の紹介をしてきました。『ユーフォリア』は、簡単に言えば展開はHBO、映像はA24といった感じで、両方の良いところが合わさった作品に仕上がっています。ゼンデイヤ及び共演者の皆さんの演技はいずれも素晴らしく、ドラッグ系青春もの(?)の中では非常に完成度が高いドラマと言えるでしょう。

 

 ただ、そもそもこういったジャンルが得手か不得手かで『ユーフォリア』が好きになれるかは決まってきそうです。とにかくティーンエイジャーがドラッグやセックスに溺れ、映像や音楽もドラッギーな雰囲気を出しています。そういった演出やきつめの性的描写が苦手な方にはおすすめしません。

 

 なお、『ユーフォリア』はすでにシーズン2の制作が発表されています。

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