
傑作海外ドラマ『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』の新シーズンの情報が徐々に入ってきました。『トゥルー・ディテクティブ』は、シーズンごとにキャストも内容もすっかり変わるアンソロジーシリーズの形式を取っているため、シーズン4もこれまでのシーズンとは独立したものになります。
この記事では、現時点で『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』シーズン4についてわかっているキャスト情報や製作スタッフ、内容などすべてをまとめて紹介します。情報は随時更新していく予定です。
<2023年4月13日更新>
シーズン4の予告編
ティーザー予告
2023年4月22日に、『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』のシーズン4となる True Detective: Night Country のティーザー予告が公開されました。公開日は未定のままですが、2023年中を予定しているということです。なお、日本ではU-NEXTで配信されることが決定しています。
シーズン4のキャスト
現時点でわかっているキャストは、主人公の刑事をジョディ・フォスターが演じることです! ジョディ・フォスターといえば、もう説明する必要もないくらいの大女優です。映画『羊たちの沈黙』と『告発の行方』で2度のアカデミー賞主演女優賞を受賞し、他にも『タクシー・ドライバー』『パニック・ルーム』『コンタクト』『フライトプラン』などなど、数多くの代表作があります。
ジョディ・フォスターは、1970年代に何本かのテレビドラマに出演していたことがありますが、それ以来はドラマに出演していませんでした。つまり、約40年ぶりのテレビドラマへの出演になります。
もう一人のメインの刑事を演じるのは、2021年に初出演した映画『Catch the Fair One』での演技が賞賛されている女優のカリ・レイス。現役のボクシング選手でもあります。
ちなみに『TRUE DETECTIVE』のこれまでのシーズンでは、アカデミー賞受賞経験のあるマシュー・マコノヒー、アハーシャラ・アリ、ノミネート経験のあるウディ・ハレルソン、レイチェル・マクアダムスなどが主演していました。シーズン4でも、ハリウッドを代表する超一流俳優のキャスティングに成功しました。つくづく凄いドラマだなと思います。
シーズン4の製作陣
これまでの『TRUE DETECTIVE』では、ニック・ピゾラットがクリエイターとして全話の脚本を手掛けてきたのですが、シーズン4では脚本に関わっていないと言われています。その代わりにシーズン4の脚本を手掛けているのは、メキシコ出身のイッサ・ロペス。監督もすると言われています。
現時点で日本に上陸しているイッサ・ロペス作品は、2017年の映画『ザ・マミー』のみ。トム・クルーズが出ている『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』ではありません。メキシコのホラー映画です。正直、自分にはイッサ・ロペスがどれほどの作家なのか全く未知数なのですが、世界各国の映画祭で賞を獲ったりもしているようです。
↓ ジョディ・フォスターが主演することが発表されたときのイッサ・ロペスのツイート
「発表されました。夢は実現する。悪夢も同じく…。私たちがどんな奇妙で凍えるようなミステリーを作っているのか、皆さんに観てもらうのが待ち遠しいです」
It's out. Dreams do come true. Nightmares too...
— Issa López (@IssitaLopez) May 26, 2022
I can't wait for you all to see what strange, cold mysteries we're cooking. https://t.co/f5dU2klRhl
他に、ドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』や『シャイニング・ガール』で数話分の脚本を書いたアラン・ペイジ・アリアガもシーズン4の脚本に携わっています。2人とも製作も兼任しています。
さらに、映画『ムーンライト』と『ビール・ストリートの恋人たち』を監督して絶賛されたバリー・ジェンキンスも製作に参加。それぞれの映画でも製作を務めたアデル・ロマンスキーとマーク・セリャクも、シーズン4の製作者に名を連ねています。現時点で、バリー・ジェンキンスが監督をするのかどうかは不明です。主演のジョディ・フォスターも製作に参加しています。
また、シーズン4はこれまでと同じく、映像制作会社のAnonymous Conntentが制作し、シーズン1で主演したマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソン、監督のキャリー・ジョージ・フクナガ、シーズン1~3で脚本を担当したニック・ピゾラットが製作に参加しています。ただし、シーズン1の3人はシーズン2と3でも同様に製作者としてクレジットされていましたが、実際の製作にはほとんど関わっていないと言われているため、シーズン4に関しても、基本的に名義貸しのようなものだと考えて良いと思います。
シーズン4の内容
シーズン4のサブタイトルは「Night Country」になるとされています。現時点でわかっているシーズン4の内容は、アメリカのVariety誌Web版のよると以下のようなものです。
あらすじ(Varietyより)
When the long winter night falls in Ennis, Alaska, the six men that operate the Tsalal Arctic Research Station vanish without a trace. To solve the case, Detectives Liz Danvers (Foster) and Evangeline Navarro will have to confront the darkness they carry in themselves, and dig into the haunted truths that lie buried under the eternal ice.
- Jodie Foster to Lead 'True Detective' Season 4 at HBO - Variety
翻訳
「アラスカ州エニスに長い冬の夜が訪れるとき、テサラル北極研究所に勤める6人の男たちが何の痕跡も残さずに消えた。この事件を解決するため、刑事のリズ・ダンヴァース(ジョディ・フォスター)とエヴァンジェリン・ナヴァロ(カリ・レイス)は、自分たち自身の闇に向き合い、永遠の氷の下の埋められた呪われた真実を掘り出さなければならない」
シーズン4の舞台はアラスカ。田舎町という点では、シーズン1と3と共通しています。主人公の2人の刑事が取り組むのは、北極研究所から6人が突如として消えた事件だそう。まだ殺人事件かどうかはわかりません。大人の男を6人も誘拐する動機が特に思いつかないので、殺されているような気がします。よくわかりませんが。
個人的注目ポイント
『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』シーズン4について最初に入ってきたニュースが、ニック・ピゾラットが今回は脚本を書かないということでした。これまでは、傑作のシーズン1を作ったのも、いまいちな評価を受けたシーズン2を作ったのも、評判を挽回したシーズン3を作ったのも、すべてニック・ピゾラットでした。
シーズン1はもちろん、いまいちと言われるシーズン2もそこそこ好きな自分としては、彼が作るならどんな『TRUE DETECTIVE』でも観たいと思っていました。そのニック・ピゾラットがいないのです! このことには、正直に言って不安もあります。
その代わりに、新たにドラマを手掛けることになったのがイッサ・ロペスなのですが、ごめんなさい。この人のこと、全くわかりません。何もわからないので、がっかりもしませんが、喜ぶこともできません。
でも、製作者の名前を聞いたときには、期待値がグッと上がってきました。バリー・ジェンキンスです。映画『ムーンライト』は未見ですが、ドラマ『地下鉄道』は観たことがあって、ドラマであれほど美しい映像は初めて見たかもしれないというぐらい映像美には圧倒されました。現時点で、バリー・ジェンキンスがシーズン4の監督をするかどうかは不明ですが、ぜひとも監督してほしい。絶対に!
そして、主演の名前を聞いたときには、さらに期待値が爆上がりしました。ジョディ・フォスターですよ! これは、凄いことになってきました。ジョディ・フォスターがドラマに出るなんて思わないじゃないですか。でも『TRUE DETECTIVE』なら納得です。凄いシリーズですもの。作品の質もさることながら、ハリウッドの一流俳優を集められるのが凄い。にしても、ジョディ・フォスターですよ。最高過ぎる!
いつシーズン4が公開されるのかはわかりませんが、撮影開始が2022年後半だとすれば、早ければ2023年末には観ることができるかもしれません。それでも、まだしばらく先ではあるので、それまではシーズン1~3を繰り返し観ていましょう。
