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Amazon映画『シンデレラ』感想:カミラ・カベロ版シンデレラは一味違う!

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 もう何度目なのかわかりませんが、世界一有名と言っても良い童話『シンデレラ』の映画化です。でも、今回はちょっと違います。楽しいミュージカルになっただけではありません。一体何が新しくなったのでしょう?

 

 

 

 

映画『シンデレラ』基本データ

・原題:Cinderella

・配給:Amazon Studios

・公開日:2021年9月3日

・上映時間:112分

・監督-脚本:ケイ・キャノン(映画『ピッチ・パーフェクト』ドラマ『30ROCK』脚本)

・主演:カミラ・カベロ

・ 予告編:

www.youtube.com

映画『シンデレラ』(2021)は、Amazonプライムビデオで独占配信中。 

 

登場人物・キャスト

シンデレラ/カミラ・カベロ

継母/イディナ・メンゼル

ロバート王子/ニコラス・ガリツィン

ローワン王/ピアース・ブロスナン

ビアトリス王妃/ミニー・ドライバー

グウェン王女/タルーラ・グリーヴ

妖精ファブG/ビリー・ポーター

3匹のネズミ/ジェームズ・コーデン、ジェームズ・エイキャスター、ロメシュ・ランガナタン

 

 

 

現代風ミュージカル

 今回の『シンデレラ』では、現代のヒット曲が数多く使われています。その一部を挙げると、こんな感じです。

 

Rhythm Nation /Janet Jackson

You're Gonna Know My Name /Whatt White

Somebody to Love /Queen

Material Girl /Madonna

That's Just How I Feel /Noah Dillon

Shining Star /Earth, Wind & Fire 

Whatta Man /Salt-N-Pepa

Perfect /Ed Sheeran 

Let’s Get Loud /Jennifer Lopez

 

 序盤から、カミラ・カベロは歌いまくります。皆さんご存じだと思いますが、カミラ・カベロと言えば、現代の歌姫と言われることも多いくらいですから。歌うことに関してはお手の物です。映画への出演は今回が初めてです。

 

 ミュージカルに関しては、シンデレラの義母役のイディナ・メンゼルが圧倒してきます。『アナと雪の女王』でLet It Goを歌っていたので、どこかで聞いたことがあると思います。その力強い歌声を今回も発揮し、さすがの聴き応えがあります。

 

 王子役のニコラス・ガリツィンと王女役のタルーラ・グリーヴも、なかなか良かったと思います。舞踏会のシーンでカミラとニコラスがデュエットでエド・シーランを歌うシーンは、良かったんじゃないでしょうか。

 

 ピアース・ブロスナンは、ほとんど歌わなかったのですが、これは正解かもしれませんね。映画『マンマ・ミーア』でも相当な言われようでしたから。自分の音痴は本人も自覚しているのか、今回は終盤で王妃に対してネタ的に歌うだけにとどまっています。

 

自分らしく生きる

 
 
 
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 シンデレラという物語は、別に何も珍しいものではありません。リメイク映画ばかり作るディズニーはともかく他の製作会社ならば、それなりの理由がないと作るわけがありません。

 

 その理由の一つは、主演のカミラ・カベロなのですが、もう一つが現代的にアップデートされた内容です。元々のシンデレラの物語は、もちろん知っていますよね。足を削ったとかいう、“本当は怖い童話”とかじゃなくて、一般的なシンデレラです。

 

 シンデレラは、最も典型的なプリンセス・ストーリーの一つですが、それはもはや古いものです。要約すれば、主人公の女性が、金持ちで権力を持った男性に選ばれて、結婚することで幸せになるという話ですから。現代的価値観からは掛け離れています。

 

 今回の新シンデレラのテーマが「自分らしく生きる」ということです。それは、特にシンデレラ以外のキャラクターで顕著に表れます。シンデレラの継母は、かつてピアノの学校に通ったものの、そのせいで夫に捨てられてしまいました。

 

 王妃は、王に面と向かって反対することができません。王子は、自分の運命が定められていると感じています。王女は、政治に対して意見を持っているのですが、これも王は聞き入れる耳を持ちません。

 

 これまで記号的に描かれてきたキャラクターが、自分の意志を持って描かれているのは、面白いところです。最終的に、王子は王にならず、王女が女王になったのも、新しいところですね。誰もが知っている物語を改めて映像化するにあたり、興味深いアプローチです。

 

 ただ、厳しく言うなら、最終的には継母と王妃の問題は何も解決していません。継母については、悩みが語られたのみ。王妃は、最後にパーティーをやろうと言っただけです。そもそも、王が意外と理解の良い人だったので、王妃が直談判をすると比較的すんなり納得してしまいます。あまり問題提起にはなっていないんですよね。

 

 それでも、今回の『シンデレラ』が、楽しめるミュージカルに仕上がっていることは間違いないでしょう。また、旧来の物語を新解釈する試みは(いくつか気になる点はあるにしても)面白いものでした。

 

 妖精(Fab G)の姿をしたビリー・ポーターから「楽しんでおいで」と言われたら、こちらも楽しくなってしまいますよね。 

 

 
 
 
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王女役のタルーラ・グリーヴが可愛い!

 『シンデレラ』のレビューはこのくらいなんですけど、映画を観ているときに、どうしても気になってしまったことがありまして。政治的な意見を言う賢いグウェン王女がいましたよね。めちゃくちゃ可愛くないですか?

 

 タルーラ・グリーヴ(Tallulah Greive)というオーストラリア出身の23歳の女優です。Millie Inbetweenというイギリスの子供向けドラマに出ていたりするのですが、大作はこれが初めてになるのでしょう。

 

 2019年に製作されたタルーラ・グリーヴが主演する映画『アワ・レディーズ』Our Ladiesは、2021年11月1日よりNetflixで配信予定。

 

 
 
 
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 今後、ブレイクすると思うので、ぜひタルーラ・グリーヴという名前を覚えておいてください。

 

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