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Disney+でアニメ『ピクルスとピーナッツ』を久しぶりに観てみた~Dlife回顧録②~

 かつて、Dlifeという海外ドラマファンにはお馴染みのBS放送局がありました。2020年に閉局してしまいましたが、2010年代に学生時代を過ごした自分にとって、Dlifeで放送されていた作品は今でも忘れられないものばかりです。

 

 当時、Dlifeで放送されていた作品の多くは、今ではDisney+(ディズニープラス)で配信されています。ということで、今改めてDlifeで観ていたディズニーチャンネル関連の作品を少し観てみることにしました。第二回は、インターネットミームとなるべくして作られた奇天烈アニメ『ピクルスとピーナッツ』です。

 

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Disney+ (ディズニープラス)

 

概要

  • 原題:Pickle and Peanut
  • 放送局:ディズニーXD
  • 放送期間:2015~2018年
  • シーズン数:2
  • 話数:42

 

あらすじ

 行動派のピーナッツとおっとりした性格のピクルスは親友同士。今しかない若さを謳歌するべく、様々なトラブルに一緒に巻き込まれるのだった。

 

第1話全編(ディズニー公式YouTubeチャンネルより)

youtu.be

 

感想

 子どものときに観て、内容は何も覚えていないのに強烈な印象を残した作品というものがあります。私にとって『ピクルスとピーナッツ』は、そんな作品の一つです。当時からヤバいアニメだとは思っていましたが、今回見直してみて、さらにヤバさを実感するに至りました。

 

 アニメ『ピクルスとピーナッツ』の主人公は、もちろんピクルスとピーナッツです。他の登場人物は基本的に人間ですが、主人公だけはピクルスとピーナッツです。しかも、彼らはアニメではなく本物のピクルスとピーナッツの画像を使って描かれています。

 

 この2つの食べ物が、さも当然であるかのように話をして、人間たちと交流を繰り広げていきます。そうそう、ピクルスとピーナッツは、どちらも人間と同じくらいの大きさがあります。

 

 この程度でひるんではいけません。ピクルスとピーナッツ以外にも、ときどき実写の映像が差し挟まれます。シリアルをこぼす場面とかぐちゃぐちゃと咀嚼をする場面などです。おばあちゃんは、アニメの場合と実写の場合があります。

 

 第1話は、ピクルスのニキビ「グレッグ」を他人にあげてしまったのを後悔して、2人が取り戻そうとする話です。ニキビは巨大化し、足が顔の人間が登場します。当然のことながら、ニキビも感情を持っています。

 

 2ちゃんねるのMAD動画ならわかりますが、これはディズニーの子ども向け放送局で流れていました。MAD動画師が深夜テンションで作ったような映像が延々と続くので、かつて観ていたときにも、こんなアニメを観ていて自分は大丈夫だろうかと心配になっていました。

 

 でも、そこはディズニーのアニメなので、一応テーマ性みたいなものはあります。ピクルスとピーナッツは、たぶん20代前半くらいの若者で、今はスーパーマーケットでバイトをして生活しています。でも、音楽かいつか成功してやろうと思っているので楽観的ですし、若さは今しかないものだということをよくわかっています。若いうちにしかできないバカを全部やってしまおうという精神で生きています。

 

 色々なトラブルが起こりますが、ピクルスとピーナッツは常に親友同士。どんなバカでも一緒にやってくれます。と同時に、さすがにやり過ぎだ感じたら、もう一人を止めるストッパーにもなっています。

 

 友達が大事だというテーマはディズニー作品あるあるですが、若いうちにやりたいことを全部やろうと声高に主張する作品は『ピクルスとピーナッツ』ぐらいのものです。意外に、そういうところは大人っぽい。

 

 ただ、冷静に観てみると、正直そこまで面白くはありません。MAD動画のようではありますが、MAD動画と比較するとテンポが悪くて、ネタの密度が低い。しかも、ネタがシュールすぎるので笑うこともできないので、救いようがなくなっています。

 

 『ピクルスとピーナッツ』は、MAD動画を引き延ばしてダラダラさせたようなものです。まぁ、MAD動画はそもそも刺激ジャンキー向けの動画みたいなところはありますから、子ども向けにするならこのくらい穏やかな方が良いのかもしれません。子ども向けのMADが必要かどうかは、また別の話ですが。

 

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