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この海外ドラマが気になる<2023年4月編>とHBO Maxの話

 新年度が始まりました。人生における新シーズンみたいなものですね。皆さんの人生のシーズンが更新されたことをお祝いします。というわけで、毎月恒例のあれやこれやです。

 

2023年4月の気になるドラマ

『レジデント・エイリアン』シーズン1 毎週日曜 NHK総合

『メディア王~華麗なる一族~』シーズン4 毎週月曜 U-NEXT

『シタデル』シーズン1 4月28日 Amazon

 

 『レジデント・エイリアン』と『メディア王~華麗なる一族~』は先月から引き続きということで。どちらもとても面白いです。Amazonの『シタデル』は、期待よりも不安の方が大きいのですが、とりあえず6話しかないということなので観てみます。いくら金がかかったスパイスリラーでも、ストーリーが面白くなかったら意味がないですから。

 

 Apple TV+で配信される『テッド・ラッソ』シーズン3や『シュミガドーン!』シーズン2も気になってはいます。ですが、それよりもU-NEXTです。3月になって急にHBO・HBO Max作品がどさっと配信され始めました。中には、長い間、日本で観ることのできなかった『LEFTOVERS/残された世界』『DEUCE/ポルノストリート in NY』なども含まれています。

関連記事:U-NEXTで2023年4月から配信される海外ドラマ(HBO・HBO Max作品一覧) - 海外ドラマパンチ

 

 日本でのHBO作品の処遇は紆余曲折を経てきており、今後もU-NEXTで落ち着くのかどうかは不明ですが、詳しいことは次の章で書きます。

 

HBO Maxの話

 日本の海外ドラマファンの中には、一刻も早いHBO Maxの日本展開を望んでいる人も少なくないと感じます。かくいう私もその1人だったからです。ところが、HBO Maxはアメリカでのサービス開始からそろそろ3年が経とうとしていますが、日本に上陸する気配は全くありません。ここで一旦、HBO Maxと日本の関係を振り返っておきたいと思います。

 

 米放送局のHBOやワーナー・ブラザースなどを傘下に持つワーナーメディアが運営するHBO Maxは、2020年5月にアメリカでのサービスを開始しました。現時点では、アメリカ以外にラテンアメリカおよび東欧諸国でもサービスを展開しています。イギリスなど他のヨーロッパ諸国ではSkyが、日本を除くアジア諸国ではHBO AsiaがHBO作品の配給を行っているようです。

 

https://hbowatch.com/which-countries-is-hbo-available-in/

 上の世界地図では、青色の国が何かしらの形でHBOが観られる国で、灰色の国が観られない国です。今ではヨーロッパの灰色の国々でもHBO Maxが観られるようになったので、現在でもHBOが観られないのは日本とアフリカと西アジアの国々ぐらいになるでしょう。

 

 2022年8月に、ワーナーの代表は2024年中頃を目途にアジア太平洋地域7ヵ国でHBO Maxを始めたいと述べています。正直、7ヵ国というのはあまり多くないですし、この中に日本は含まれないような気がします。アジアで7ヵ国だけ選ぶなら、国内作品が強すぎる日本ではなく、東南アジアあたりから攻めるのが自然でしょう。

参照記事:Why HBO Max May Already Have Lost the International Streaming Race - Variety

 

 日本では、2016年~2017年はHulu、2018年~2020年はAmazonプライムビデオ、2021年以降はU-NEXTで、多くのHBO作品が独占見放題配信されてきました。2020年以前は、最新作に関してはスターチャンネルで放送およびスターチャンネルEXで独占配信されていましたが、現在は最新作もU-NEXTで配信されるようになっています。

 

 U-NEXTは先日、HBOとのパートナーシップ契約を強化することを発表しました。そのおかげで、数か月前に配信が終了していた『ボードウォーク・エンパイア』や『ザ・ソプラノズ』などのHBO作品群が復活。さらに『GIRLS/ガールズ』『トゥルーブラッド』など、Hulu・Amazon時代に配信されていたHBOの旧作群が配信されるようになりました。今後も『バリー』や『TRUE DETECTIVE』の新シーズンなど、新作も随時配信していく予定だといいます。

 

 従来のU-NEXTのHBOライブラリーは作品数が豊富だとは言えなかったのですが、これでやっと十分な量が揃うような気がします。とはいえ『Oz/オズ』や『Hacks』がないのは不満点ではあります。それに、U-NEXTはHBOの最近のドキュメンタリーは几帳面にほぼ全部配信していますが、2020年以前のドキュメンタリーは1本も配信していません。『The Jinx』も『The Inventor』も『MacMillions』も。

 

 もし、HBO Maxが日本に上陸したら、これらの作品もすべて配信されるかもしれません。だから、海外ドラマファンはU-NEXTではなくHBO Max自体の日本上陸を望んできたわけですが、昨年末からちょっと事情が変わってきました。アメリカのHBO Maxが『ウエストワールド』を含めたHBOオリジナル作品のいくつかの配信をやめてしまったのです。

 

 これは、ワーナーのコストカット戦略の一つだとされています。こうなると、HBO Maxがもし日本に来たとしても『ウエストワールド』など、いくつかのHBO作品が観られないという事態が十分起こりえます。U-NEXTならば『Oz/オズ』や『Hacks』が観られず、HBO Maxなら『ウエストワールド』や『きみがぼくを見つけた日』が観られないというわけです。

 

 要するに、現時点でHBO Maxが日本に上陸したところで、U-NEXTよりも良いHBOライブラリーが提供されるかというと、それは怪しい状況になっています。HBO Maxが今後、日本に来るかどうかはわかりません。U-NEXTとHBOがこの3月に提携強化したことを見ると、まだ数年はHBO Maxが日本に来ることはないように感じます。だとしても、現状のU-NEXTはなかなか良いラインナップを揃えてくれているので、私は契約し続けるかなと思います。