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海外ドラマ『スーパーマン&ロイス』シーズン1全話ネタバレ感想

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 スーパーマンの映像化はもう何度目でしょうか。数えきれないほどの映画やドラマで描かれてきた元祖ヒーローです。ただし、今回のドラマ『スーパーマン&ロイス』は、ちょっと切り口が違います。単なるスーパーヒーロードラマではありません。タイトルにある通り、妻のロイス・レインも主人公になり、そこで描かれるのはケント&レイン家の物語です。

 

 この記事では、NHK総合で放送されている海外ドラマ『スーパーマン&ロイス』(全15話)の簡単なあらすじとネタバレ感想をエピソードごとに書いていきます。放送に合わせて、随時書き足していく予定です。なお、スーパーマンの設定などのネタバレを含まない情報は以下の記事にまとめてあります。

【解説】『スーパーマン&ロイス』の基礎知識|スーパーマンとは何者か?アローバースなのか? - 海外ドラマパンチ

 

 

 

登場人物

クラーク・ケント:スーパーマン。

ロイス・レイン:デイリー・プラネットの敏腕記者。

ジョナサン・ケント:高校1年生。スポーツが得意。

ジョーダン・ケント:高校1年生。ゲーム好き。

ラナ・ラング・クッシング:銀行家。クラークの元同級生。

カイル・クッシング:消防士。ラナの夫。

サラ・クッシング:ラナの娘。高校1年生。

サム・レイン将軍:ロイスの父親。

モーガン・エッジ:資産家。

レズリー・ラー:エッジの秘書。

クリッシー・ベッポ:スモールビルの記者。

キャプテン・ルーサー:スーパーマンの敵。

 

第1話「パワーの目覚め」

あらすじ

 クラークの養母のマーサが亡くなったので、ケント家の4人はスモールビルに行く。ジョナサンとジョーダンは納屋で事故に遭うが、奇跡的に助かった。2人は納屋を探索して、エイリアンの宇宙船があることを発見。クラークとロイスは子供たちにスーパーマンの正体を明かす。サラに恋をしてしまったジョーダンはキスをするが、サラに彼氏がいることが分かり喧嘩に発展。そのとき、ジョーダンは目からビームを出す能力を発揮した。街では、原発を狙ってキャプテン・ルーサーが暴れていた。

 

感想

 スーパーヒーロードラマというより、ほとんど家族ドラマですね。キャプテン・ルーサーは一旦黙っててくれ!って思ってしまいましたもの。敵がいないとヒーローの意味がないのに。ロイスの「世界はスーパーマンを必要としているけれど、家族の方があなたを必要としている」という考えは極端すぎる気もしますが、どうなんでしょう。多少家族を疎かにしてしまっても世界を救ってほしいと思ってしまいます。でも、現実の医者に対しては、たとえ多くの患者を救ってくれるとしても、そんなことは言えないですよね。

 

第2話「引き継いだもの」

あらすじ

 クラークは、息子のジョーダンを北極の要塞へ連れていく。そこで、ジョーダンにはそれほどスーパーパワーを持っていないのではないかと言われる。ジョナサンは、アメフト部で嫌がらせを受けていた。ロイスは、スモールビルの町に投資をしようとしているモーガン・エッジの取材を続けていた。エッジはデイリー・プラネット社のオーナーでもあるため、批判的な記事を書いたロイスは自ら新聞社を辞めた。

 

感想

 キャプテン・ルーサーは、レックス・ルーサーとは別人のようです。スーパーマンの宿敵として有名なレックス・ルーサーは人間ですから。キャプテン・ルーサーは、クリプトン星を滅ぼしたのはスーパーマン(カル=エル)だと主張しています。実際、彼の回想の中で、スーパーマンが目からビームで人々を焼き尽くす様子は恐怖絵図です。本当にそんなことが起こったのか?

 

第3話「人気者であることの特権」

あらすじ

 ジョーダンは、ジョナサンが得意としていたアメフト部に入り大活躍する。ロイスは、資産家モーガン・エッジの周辺を調査するうちに、関係者が失踪していると聞く。そして、エッジにはスーパーパワーを持つ仲間がいることを知る。ラナの娘のサラは、1年前に薬の過剰摂取で自殺未遂をしており、現在もセラピーに通っていた。サラは、付き合っていた彼氏と別れ、チアリーディング部も辞める。クラークはアメフト部のアシスタントコーチになり、サラとジョーダンの関係は徐々に親密になっていた。

 

感想

 スーパーマンは、中国も守備範囲に入っているんですね。ということは、ほぼ全地球をカバーしているということになりますが、それでよくあんなにのんびり暮らしていられるなと思ってしまいます。どんなときも地球上のどこかでは誰かが事故に遭っているので、クラークにはすべての悲鳴が聞こえるはずです。とりあえず、それらの事故はスーパーマンではなくスーパーガールが担当しているということにしておきましょう。今はヒーローも分業の時代です。

 

第4話「波乱の幕開け」

あらすじ

 ロイスはモーガン・エッジの独占開発計画を批判していたが、それもむなしく計画は議会を通ってしまう。クラークは、護送中に逃げ出した囚人と対決する。高校のアメフト部では、ギプスをはめた少年の腕が超高速振動をしていた。そこにスーパーマンが助けに来て、少年は政府の管理下に置かれる。エッジの秘書は超能力を持っていた。エッジが町を開発するのは、町に埋まっているクリプトナイトを採掘するためだった。

 

感想

 超高速振動をしていた少年のその後が気になりますね。ロイス将軍いわく、スーパーパワーを持つ子供たちの学校のようなものがあるらしいです。『X-MEN』みたいな学校でしょうか。政府の管理下というと全然楽しそうではありませんけど。あるいは、モーガン・エッジが「私には才能のある人を見抜く能力がある」とか言っていましたから、実はエッジが学校を運営していて、そこから人材を引き抜いているのかもしれません。勝手な推測ですが。

 

 

第5話「スモールビルの良心」

あらすじ

 失踪していたデレク・パウエルが、スモールビルに帰ってきた。しかし、彼はモーガン・エッジの組織によりスーパーパワーを獲得していた。デレクとスーパーマンが空中で戦っていたところ、デレクはキャプテン・ルーサーのミサイルによって死亡する。ジョナサンは、メトロポリスにいた彼女にフラれてやさぐれる。

 

感想

 クラークの子供時代が描かれていました。育ての母はとても優しい人だったようです。ドラマ『ヤング・スーパーマン』では、このあたりの話がたくさん観られたりするのでしょうか。一方で、気になってくるのはキャプテン・ルーサーの正体です。最後のシーンで、彼は別の世界でロイスと結婚していたとか何とか言っていました。一体どういうこと?

 

第6話「パワーの代償」

あらすじ

 超高速で動く少年のタグに襲われたジョーダンは、大きな音で耳鳴りがするようになる。その影響で、アメフトの試合では目からビームを出し、夜にはムカついた相手を殴ろうとして兄のジョナサンを骨折させてしまう。タグはサラを誘拐して、自分が変異したのはジョーダンのせいではないかと告げる。ロイスは、ジャーナリスト志望の男とともに洞窟を探検する。そこで、2人はモーガン・エッジの目的がクリプトナイトであることを見つける。

 

感想

 ここ数年、スーパーヒーローを扱った映画・ドラマが大量に作られているので、今さら王道のスーパーマンのドラマをやってどうするんだという気持ちが最初はありました。ごめんなさい。めちゃくちゃ面白いです。ヒーロードラマではなく、完全に家族ドラマにシフトしているのが良いですよね。最大の敵はモーガン・エッジという資産家なので、ただスーパーヒーローが殴るだけでなく、ロイスのジャーナリストとしての力も引き出されているのが良い。スーパーマン自身も、単なる善人ではなく、実弾で撃たれれば怒るという人間的な側面があります。面白い。

 

第7話「鋼鉄の男」

あらすじ

 キャプテン・ルーサーは、他の時空ではロイスと結婚しており、その世界ではスーパーマンが地球を破壊していた。彼がこの時空のスモールビルにやってきたのは、こっちのスーパーマンを倒すためだった。ジョーダンは、スーパー聴力を覚醒させていた。

 

感想

 現在公開中の映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でも話題のパラレルワールドが出てきました。あっちの地球では、スーパーマンが闇落ちして破壊神になっているそうです。なんだかAmazonプライムビデオのドラマ『ザ・ボーイズ』みたいな世界です。こちらのシーズン3は、まもなく6月3日(金)より配信開始。

関連記事 ドラマ『ザ・ボーイズ』シーズン2ネタバレ感想~フハハハハ~ - 海外ドラマパンチ

 

第8話「無力な自分」

あらすじ

 ロイスは、キャプテン・ルーサーの車の中で、別の世界の自分が彼と結婚しておりナタリーという名前の娘がいることを知った。こちらの世界では、ナタリーはロイスが流産した娘に付けるはずの名前だった。軍に捕らえられたキャプテン・ルーサーを連れていた超能力を持つ軍人は、スーパーマンをクリプトナイトの武器がある部屋におびき出して殺そうとしたが、ルーサーが邪魔して失敗。ルーサーもスーパーマンを殺そうとしたが、ロイスに説得されて諦めた。彼は、元軍人のジョンとして生きていく決心をする。

 

感想

 全15話の『スーパーマン&ロイス』は折り返しを迎えました。キャプテン・ルーサーの話は、ここで一旦の決着が付いたようです。スーパーマンの力ではなくロイスの説得によって解決が為されたのが印象的です。ところで、最近、モーガン・エッジの秘書のレズリーのことが気になってきています。サバサバとしていて、平気で嘘を吐き、ときには怪力を発揮するタイプの悪女。こっちを応援してしまうかもしれない。

 

 

第9話「忠実なるサブジェクト」

あらすじ

 スーパーマンとジョナサンは、先日のクリプトナイト研究所の戦いの影響で、病気にかかっていた。ロイスは、知り合いにも協力してもらって、モーガン・エッジの情報を集める。そして、スモールビルはクリプトン星から落ちてきた隕石の影響で特殊能力を持った人が多いことが明らかになった。スーパーマンがエッジに直接会いに行ったところ、彼もスーパーマンと同じ能力を持つ”兄弟”だと告げられた。

 

感想

 タイトルの「忠実なるサブジェクト」の意味が最初はよくわからなかったのですが、これは忠実な被験者、つまりエッジの治療を受けて彼の言いなりになった人々のことを言うのですね。ところで、ジョーダンはこのところサラと良い仲になっていて、今回のエピソードの序盤ではジョナサンはティーガンを口説いていました。デートに誘うのに成功していたら、ティーガン&サラ(カナダの双子デュオ)を結成できたのに。

 

第10話「母との再会」

あらすじ

 モーガン・エッジは、タル=ローという名のクリプトン人で、カル=エルことスーパーマンとは異父兄弟の関係にあった。彼は、スーパーマンと同じように子供のときに地球に送られてきたが、そこで政府に捕らえられ長らく閉じこめられていた。タル=ローは、クリプトン人の意識をスモールビルの人々に移植していた。スーパーマンは、母親の意識をラナに移植し、自分はタル=ローおよびその仲間たちと戦った。結果、スモールビルの人々の意識は元通りになった。

 

感想

 このドラマは、ヒーロードラマというより家族ドラマの色が強いとすでに何回か書いていますが、その観点からしてもこの悪役は納得です。スーパーマンの血縁上の本当の家族が悪役なんですから。おまけに母親まで復活しました。元カノの体に母親の意識が移植されるというのは、これはまた独特なコンプレックスを生みそうな気がしましたけど。

 

第11話「つかの間の追憶」

あらすじ

 クラークは、タル=ローの機械でこれまでの記憶を振り返る。その後、タル=ローによってぶちのめされ、服従することを約束する。タル=ローは、砂漠の基地にある父親のゼータ=ローのホログラムのもとにカル=エルを連れていく。

↓スーパーマンの経歴については以下の記事で

【解説】『スーパーマン&ロイス』の基礎知識|スーパーマンとは何者か?アローバースなのか? - 海外ドラマパンチ

 

感想

 今回は、スーパーマンの過去を回想するエピソードでした。スーパーマンが、テレビ番組のセットに座って真面目にインタビューに答えているところは、なんだか笑えてきちゃうんですよね。怪力で何でもできるのに、ロイスの鋭い言葉攻めは素直に受けなければいけないのがシュールで面白い。

 

第12話「たとえ死の谷を歩むとも」

あらすじ

 スーパーマンは、ゾッド将軍(スーパーマンの宿敵)の意識を移植される。別世界からやってきたジョンは、レイン将軍の協力のもと、アーマースーツを着てスーパーマンを倒そうとする。スーパーマンは倒される直前に自らの意識を取り戻し、ジョンとともにタル=ローを追いかけて確保した。

 

感想

 この記事でも書いている通り、ドラマ『スーパーマン&ロイス』は「アローバース」と呼ばれる作品群の一つです。本作はアローバースの中でも独立性の高いドラマなので、他作品を観ていなくても全く問題ないのですが、このエピソードには他のドラマの登場人物が出てきています。レイン将軍とともに作戦と指揮していた軍人のディグは、『ARROW/アロー』のメインキャラクターの一人です。こういうちょっとしたクロスオーバーでも、ファンにとっては嬉しいですね。

 

第13話「非常手段」

あらすじ

 クラークは、クリプトン人を倒す究極の兵器「7734」を軍が廃棄しないように進言する。自分が、また暴走してしまったときに、人間がそれを止める武器が必要だと考えたからだった。軍に捕らえられていたタル=ローは、脱出して太陽からエネルギーを吸収する。

 

感想

 今回は、これまでの戦闘の後処理を主にやっている箸休め的なエピソードでした。モーガン・エッジの秘書のレズリー・ラーがあっさりスーパーマンに捕まっちゃったのは残念。もっと執念深く戦ってくれるのを期待してたのに!

 

第14話「エラディケイター」

あらすじ

 エラディケイターとは、クリプトン人の意識を詰め込み、他人に移植することができる装置のこと。覚醒したタル=ローは、レズリー・ラーとともにニューヨークで暴れ始める。スーパーマンとジョンは強力して戦う。ジョーダンは、タル=ローによって連れ去られ、父親のゼータ=ローの意識を移植する。

 

感想

 レズリー・ラーはやはりあれだけで引き下がるわけがありませんでしたね。空を飛び回り、ロイスにレーザー攻撃を食らわす直前までいきます。しかし、そこをマイティ・ソー並みにハンマーを器用に使うジョンが邪魔してしまいました。レズリー・ラーが人をボコボコに殴るところも一回見てみたいんですけどね。そうでもないか。

 

第15話(最終回)

あらすじ

 タル=ローは、兵士たちにクリプトン人の意識を移植してスモールビルの町で大暴れしていた。ゼータ=ローの意識を移植されたジョーダンは、母親のロイスと意識を接続し、兄のジョナサンの助けもあり、無事に自分の意識を取り戻すことができた。スーパーマンは、タル=ローを倒す。町には平和が戻り、ロイスはクリッシー・ベッポの新聞社を半分購入してともに運営していくことになる。最後に、ジョンの別世界での娘が宇宙船に乗ってやってきた。

 

感想

 めちゃくちゃスケールのデカい戦いをサラっとやってますね。スモールビルの町は、どうやらタル=ローによってめちゃくちゃにされていたっぽいですが、どうなっているかはよくわからず、とにかくスーパーマンが解決してくれました。最後にジョンの娘さんがやってきて、別世界ではジョンの妻だったロイスを見て「お母さん?」と声を掛けてシーズン1は終了します。ロイスは、しばらく人間関係に苦労することになりそうです。

 

シーズンレビュー

 シーズン1の放送が終わったので、総括としてレビューを簡単に残しておきます。スーパーヒーロー作品が渋滞している現代において、最も典型的なスーパーヒーローを主人公にした『スーパーマン&ロイス』は、ヒーローとともに生きる家族の姿を映し出しています。ロイスは、決してスーパーマンを支えるだけの存在ではなく、自らジャーナリストとして積極的に活動しています。

 

 クラークとロイスは、2人の子を持つ親でもあります。1人は特殊能力を持っており、もう1人は持っていません。この設定は上手い。ジョナサンは、最初の頃は不満も抱いていましたが、後半は信じられないほどに良い奴です。ジョーダンも良い兄弟を持ったものです。そんな調子で、あり得ないほどの善人が何人かいますが、むしろ最近のヒーローものは悪人ばかり出てくるので、このくらい清々しくても良いかもしれません。

 

 映像のクオリティも大したものです。アローバース作品の中でも、これほど作りこまれた映像はないんじゃないでしょうか。映画レベルですよね。凄い時代になったものです。毎週、楽しみに観ることができました。NHKには、ぜひともシーズン2の放送もしていただきたいです。

 

 ドラマ『スーパーマン&ロイス』は、アメリカではすでにシーズン2の放送が終わり、シーズン3の製作が決まっています。日本でのシーズン2の放送予定は未定。シーズン1のBlu-ray & DVDは9月7日より販売・レンタル開始です。

 

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