海外ドラマパンチ

海外ドラマ最新情報・紹介・感想

海外ドラマ『スタートアップ』シーズン2感想:ダークネットで世界を変えろ!

f:id:presbr:20210506001507j:plain

 ジェンコインを奪われた3人が次に挑むのはダークネット。3人それぞれが大きな喪失を経験しながらも、新たなステージに進む『STARTUP スタートアップ』第2シーズン。

 

↓シーズン1のあらすじ&感想

psbr.hatenablog.com

 

 

 

 

海外ドラマ『スタートアップ』シーズン2基本データ

・原題:Startup

・放送局:Crackle

・放送年:2017年

・話数:10

・予告編:

www.youtube.com

 

ダークネットとは?

 シーズン2で3人が取り組むのは、ダークネットです。ダークネットとは、普通のGoogleやYohoo!などからはアクセスできない、隠されたネットワークのことです。名前からは怪しい雰囲気ばかりがしますが、その存在自体が違法なわけではありません。ダークネットは、使用されていないIPアドレスのことを指す言葉としても使われているのですが、今回は特に関係ありません。

 

 ダークネットでは、プライバシーが厳重に守られています。Googleなどで検索していると、自分が過去に検索した履歴からおすすめ商品が広告に出てきたりすることからも分かるように、基本的に検索エンジンやWebサイトはユーザーの情報を取っています。また、NSA(アメリカ国家安全保障省)は世界中のインターネットを監視していることが明らかになっています。

 

 そのような状況の中、近年は個人情報がきちんと保護されるシステムが注目を集めています。例えば、ダークネットではないですが、ユーザーの情報を取らない検索エンジンのDuckDuckGoが人気を集めています。この検索エンジンのプライバシーポリシーは「ユーザーの個人情報の収集は一切しません」というもので、プライバシー保護を第一のモットーに掲げています。気になったら、覗いてみて下さい。

DuckDuckGo — Privacy, simplified.

 

 もちろん、ダークネットには利点ばかりがあるわけではありません。ダークネットは犯罪の温床です。捜査機関であってもダークネット上のやり取りを監視できないので、武器や麻薬の取引にも使われているとか。ドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』シーズン2前半でも、そんな話がありました。

 

 3人組がダークネットを始めたのも、そもそもはロニーがネット上で麻薬売買をしたかったからでした。そもそもはダークWeb程度のものを作ろうとしていたと思うのですが、イジーはネットワーク全体を構築してしまいます。やはりイジーのプログラマとしての腕は相当のものなのでしょう。

 

 

 

3人の大きな犠牲(ネタバレ)

①イジーの場合

 シーズン2に入り、3人はそれぞれ大きな犠牲を払うことになります。イジーの場合は姉です。イジーと姉は口喧嘩も多かったように見えますが、そこはあくまでも姉妹なので、心の中ではとても慕っていたのでしょう。姉を殺されたことの復讐として、イジーはアレックス及びアクシス社に攻撃を仕掛けていきます。

 

 まずは、アレックスに銃を突きつけます。しかし、自分の手で人を殺すことは出来ませんでした。次に、イジーはアクシス社にウイルスを侵入させます。この計画は一応上手くいったのですが、後にアクシスの連中に誘拐され、修復を命じられます。しまいには、殺されかけてしまうのですが、すんでのところでフィル・ラスク捜査官に救われます。

 

  そう、まさかのフィルだったんです。クズの中のクズで極悪人のフィルですよ。さすがにイジーを殺すのは不当だと思ったのでしょう。シーズン1でも一応、新人捜査官を最後まで殺さないように努力はしていた(結局は殺したけど)ので、殺人鬼というわけではななそうです。最低限のモラルは残っていたということか。

 

 辛くも脱出することの出来たイジーは、アラックネットの開発を続けます。その途中で、大学時代のパートナーのステラに会いに行っています。イジーは、ときどき本当に感情があるのかどうか疑わしくなります。シーズン1及びそれ以前は、ジェンコインのために全てを捧げていました。サーバー代のために彼氏と寝ていたとか、ジェンコインのためにニックとロニーを見捨ててまでアクシス社と契約したりしたほどです。

 

 最初にステラに会いに行ったときも、その夜にはステラと寝ています。果たして、これが腕の良い暗号製作者が必要だという実利上の目的からしたことなのか、それとも本当にステラに対する想いが復活したからなのか、はっきりしません。後に、実際にステラとよりを戻しているのですが、最初の段階からそうだったのかは未だにわかりません。

 

 色々ありながらも、アラックネットは成功を収めるのですが、そこでアクシス社からジェンコインと提携しないかと提案されます。イジーは、アクシス社に利益をもたらすような契約は断固として嫌だと言い、結局は会社を離れてしまいます。

 

 しかし、最後に彼女はやってくれます。アクシス社のガイザーから得た情報をFBIに流し、犯罪者の一斉逮捕に繋げます。これが原因で、ガイザーの信頼性は皆無になり、同時にジェンコインの価値も大幅に下落します。これにて、イジーはアクシス社への復讐を完了しました。

 

②ロニーの場合

 ロニーも、シーズン2では大きな犠牲を払うことになります。そもそもアラックネットの始まりとなったのは、ロニーの息子の提案からでした。これからは、麻薬を路上で売るのではなく、オンラインで取引すれば良いんじゃないかと。その目論見は大成功し、ロニー率いるLH(リトルハイチ)7は大きな利益を上げます。

 

 ただし、LH7の力が大きくなったわけではなさそうです。あくまでもLH7はギャングなので、力を見せつけてなんぼです。オンライン闇取引だけでは、利益を得ることはできても、力を誇示することはできません。そのせいで、ロニーはリーダーとしても徐々に信用を失ってしまいます。

 

 そのことは最悪の悲劇に繋がってしまいます。ロニーの息子が敵側の子供に唆されて喧嘩になり、ついに撃たれて亡くなってしまったのです。ロニーは失意の底に陥ってしまいます。妻との関係も悪化。

 

 ロニーは、しばしイジーたちのボディガードとしての役目に注力します。瀕死の重傷を負いながらも(第9話は本気で死んだと思ったよ)、何とかイジーたちを守り抜いていました。

 

 妻との関係も修復。そこで、妻から「アラックネットは、そもそも息子と始めたものだ」ということを思い起こされます。一時は退職すると宣言していたものの、それを翻し、息子の遺志を継ぐという思いもあって、アラックネットの共同CEOとして引き続きビジネスに携わっていくことになりました。

 

③ニックの場合

 ニックの犠牲はシーズン1同様、やはり他の2人より小さいように見えます。それでも、彼も1人失っています。父親です。そもそも犯罪をしていたのが父親で、ニックとは疎遠でもあったようなので、ダメージはさほどではなかったようではありますが。

 

 シーズン2でのニックの役割と言えば、ウェスという力強い協力者を得たこと。ウェスは、元々ニックの父親と仕事をしていたため、その道の経験は豊富。アラックネットの売り込み方もさすがといった感じでした。「Googleなんかを信用しているのかい?本当に安心しているのかい?」と大手への不安を煽り、まだまだシェアの小さい自社の強みを押し出していきます。ニックとウェスの娘のマーラは、あまり宣伝が上手くないかな。

 

 そこそこ順調に見えるニックでしたが、最後に衝撃の事実が明らかになります。父親を殺したのは、ウェスだというのです。ウェスにそのことを聞いたところ、あっさり肯定します。仕方なかったんだと。そういうときもあるんだと。そういうものなのか……。そういうものなのか!?ニックは意外とすんなり受け入れていたようです。

 

 

 

まとめ

 『スタートアップ』シーズン2、面白かったですね。3人に、それぞれ危機が訪れ、それに立ち向かっていく様子などが良かった。アラックネットの開発に関しては、ご都合主義なところがありますが(素性の分からない企業のネットワークが、そこまで普及するとは思えない)、そこは他のスリルに免じて多めに見ましょう。

 

 シーズン2は、アレックスも面白かった。ちょんまげのアレックスです。シーズン1では、普通に髪を下ろしたイケイケのIT長者といった感じでしたが、シーズン2では髪を結って、やたら情緒不安定になっています。結局は、アレックスもITオタクなんですよ。その点では、イジーと変わりません。だからこそ、最後にはイジーの計画にも賛成できたのかなと思います。

 

 さて、次のシーズン3が一応ファイナルシーズンということになるのかな。確か。このまま行っちゃいましょう!

psbr.hatenablog.com

psbr.hatenablog.com