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ドラマ『ザ・ソプラノズ』シーズン5感想~マフィアのボスとして~

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 以前までAmazonプライムビデオで配信されていた海外ドラマ『ザ・ソプラノズ』でしたが、今はU-Nextで見放題配信されています。ということで、続きのシーズン5から再開しました。

 

これまでのシーズンの感想

ドラマ『ザ・ソプラノズ』シーズン1感想~マフィア素人が見るソプラノズ~

ドラマ『ザ・ソプラノズ』シーズン2感想~信頼できる部下は貴重だよ~

ドラマ『ザ・ソプラノズ』シーズン3感想~マフィアに唄えば~

ドラマ『ザ・ソプラノズ』シーズン4感想~マフィアの人生設計~

 

 

 

 

ドラマ『ザ・ソプラノズ』シーズン5基本データ

・原題:The Sopranos

・放送局:HBO

・放送期間:2005年4月1日~7月8日

・話数:13

・あらすじ:

 トニーは、家族と同居を始めた。そんな折、刑務所に入っていたかつてのファミリーが、一斉に出所してくることに。その中には、トニーの従兄弟のトニーBもいた。一方、エイドリアーナは引き続きFBIに協力をしている。

 

感想(ネタバレあり)

①トニーの家族

 シーズン4のラストで、家を出てしまったトニー。以前からトニーの浮気に関してはカメーラも諦めていた部分がありましたが、自分がフリオと仲良くしているだけで、あれほど激昂されてしまっては、やっていられません。カメーラにすれば、あんたにだけは言われたくないよという気持ちで、それはそうでしょう。フリオと実際に何かあったわけでもないんだから。

 

 シーズン5は2人が別居状態のところから始まります。完全に絶交しているわけではなく、ときどきは会っているよう。カメーラが自分の収入源を持っていないので、お金の面ではトニーに頼らなければいけないから、というのが一つありますね。トニーはニュージャージーの優秀な弁護士全員と話をしてしまって、カメーラが離婚相談を出来ないようにしていることからも、トニーの方が圧倒的に力を持ってしまっていることがわかります。

 

 そのことでカメーラが折れた……わけではないようですが、2人は不思議なほど順調に関係を修復していきます。なんなんでしょうね。夫婦って。自分には、まだまだわからないことだらけです。

 

②ボスとして

 シーズン5の大きな出来事と言えば、1986年に一斉逮捕されたファミリーの面々が一斉に出所してきたことです。花の2003年組といったところか。ラマーナ・フィーチやトニーBらが出てきたことで、トニーは自分の立場を再考することになります。

 

 1986年当時は、トニーは他のファミリーと同じ階級であったにも関わらず、今はファミリーのボスです。しかし、03年組は以前と同じように接してきて、好き勝手やったりしているため、ボスとしての威厳を保つのが難しくなっています。

 

 特にトニーBはトニーとかなり近い親戚なので、トニーも無下に接することが出来ないところがあります。俺がボスなんだよと少し話をして、一旦は解決し、トニーBはマッサージ店を始めようとします。しかし、元マフィアであることから抜け切れず、暴力を振るってしまったため、計画は頓挫します。以前、シルヴィオがよくモノマネをして言っていた「足を洗おうとしても、また引き戻される~」とは、まさにこのこと。

 

 ファミリーに戻ったトニーBですが、そこで自分勝手な行動を始めます。ジョニー・サック側の人間を殺し、ジョニーから怒りを買います。やはりトニーBは、トニーから命令されることに違和感をずっと感じていて、自分の意思で行動しておきたいと思ったのでしょう。

 

 トニーは頑張って庇おうとするのですが、そうすると今度はファミリー内部から不満が出てきます。トニーは、自分の身内ばかり贔屓する奴だと。またしても、ボスとしての立場の危機です。

 

 この状態はさすがにマズいので、トニーは自らの手でトニーBを殺害します。弁解の余地を与えず、すぐに殺していました。すでに心は完全に決まっていたのでしょう。あの場面でトニーBと話などしていたら、決心が揺らぎかねませんから、スパッと殺してしまうのが吉と判断したのかな。たぶん、それは正しい。

 

③迫り来るFBIの手

 組織犯罪捜査は時間が掛かるのか、FBIはまだ本格的な捜査に踏み切っていません。これまでは、エイドリアーナを情報源としてずっと使っていました。シーズン3からだったかな。いつまで情報を流し続けるんだと思わずにはいられません。良い加減にしないと、エイドリアーナも精神面でやられてしまいます。

 

 シーズン5では、エイドリアーナは腹を下してしまいます。ストレス性と言っていましたが、常に腹を出しているような服装をしているので、それが原因だったりするんじゃない?腹の調子が悪い時も、そんな服装をしていますから。それでは、体調が悪化しても仕方ない。

 

 エイドリアーナは苦境に立たされてしまい、ついにクリスに打ち明ける時が来たのですが、残念。ここで、彼女の運命は終わってしまいました。クリスはエイドリアーナよりもファミリーを取ったため、内通者としてエイドリアーナは殺されます。可哀そうだったなぁ。FBIもどうかと思うぞ。情報屋をもっと丁寧に扱った方が良い。

 

シーズン5のMVP

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 このシーズンは、完全にトニーBの優勝です。まず、ブシェミだから。『ザ・ソプラノズ』には、自分の知っている役者がなかなか出てこないんです。たぶん、自分がマフィア映画に全く詳しくないからなんですけど。それでも、さすがにスティーヴ・ブシェミは知っていて、彼の姿を見ると、ちょっとした安心感みたいなものがありました。

 

 トニーBのキャラクターも好きですね。最初は、足を洗ってマッサージ屋をやろうとしているわけじゃないですか。頑張っている人は応援したくなります。でも、結局は犯罪の世界に戻ってしまうので、そこが憎めない人間らしさだったりします。殺されてしまうのも仕方ないのかなと思いますが。良い奴でした。

 

 

 

まとめ

 知っている役者がほとんど出ないと言いましたが、このシーズンに関しては、もう一人、知っている人が出てきました。第11話のアネット・ベニングです。偶然にも、その前日に映画『アメリカン・ビューティー』を観ていたので、わかりやすかった。11話での出演は、実質本人役みたいなものですよね。トニーが「あなた、アネット・ベニングだね?」と言っいたので。

 

 この11話は、とてもユニークなエピソードでした。後半はほとんどトニーの夢の話で、訳の分からない場面が次々と映しだされていきます。ラルフやアーティとともにドライブをしたり、トニーが馬に乗って家の中にいたり、昔のアメフトのコーチに「準備が足りん」と言われたりしています。『ツイン・ピークス』みたい。自分には、あまり理解出来たとは言えないのですが、トニーの複雑な心情を見せてくれる興味深い話でした。

 

 さて、ここまで5シーズン観続けてきた『ザ・ソプラノズ』。次のシーズン6が最後となります。幸運と言って良いのか、今の時代に日本語で『ザ・ソプラノズ』のことを書いている人がほぼ皆無なので、まったくネタバレをされずに来ています。最終回のことも全く知らないので、楽しみです。

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