海外ドラマ好きの方なら、アンドリュー・スコットの顔に馴染みがあるかもしれません。そんな彼が主演を務める海外ドラマ『リプリー』の最新情報をお伝えします。
映画『太陽がいっぱい』とは
海外ドラマ『リプリー』は、1960年に公開されたフランス・イタリア映画『太陽がいっぱい』のリメイクとして企画されているものです。映画史に残る名作として知られる『太陽がいっぱい』とは、どんな作品だったのでしょうか。
監督は、フランスの名匠ルネ・クレマン。他の代表作に、『禁じられた遊び』(1952年)、『パリは燃えているか』(1966年)などがあります。主演は、その美貌で一世を風靡したアラン・ドロン。映画音楽の巨匠ニーノ・ロータが手掛けた主題曲もヒットしました。
原作はパトリシア・ハイスミスの同名小説。パトリシア・ハイスミスは、この小説以外にも同じくトム・リプリーを主人公にした小説を4冊残しています。
『太陽がいっぱい』の主人公は、貧しい青年トム・リプリー。リプリーは、大富豪の息子フィリップを連れ戻すように彼の父親から頼まれ、ナポリにやってきます。しかし、奔放な生活を送るフィリップに怒りを覚えたリプリーは、フィリップを殺して彼に成りすまそうと計画します。
イタリアの青く澄みきった空の下で、人間の闇の部分が描かれた『太陽がいっぱい』は、今でも犯罪映画の名作として語り継がれています。ラストは、映画独自のもので原作とは異なります。しかし、このシーンが『太陽がいっぱい』をさらに名作たらしめているのではないでしょうか。
1999年には、マット・デイモン主演でリメイクした『リプリー』が公開されました。こちらは、より原作に忠実なストーリーになっています。
注目俳優アンドリュー・スコット
今回、そんな『太陽がいっぱい』のリメイクドラマを制作するにあたり、主役に抜擢されたのはアイルランドの俳優アンドリュー・スコット。
アンドリュー・スコットがブレイクするきっかけとなったのは、BBC放送の海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』(2010年~)。名探偵シャーロック・ホームズの物語を現代に移したこのドラマは、イギリスだけでなく世界中でヒットしました。
アンドリュー・スコットが『SHERLOCK/シャーロック』で演じたのは、ホームズの宿敵ジム・モリアーティ。犯罪の天才として、ベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロック・ホームズに負けない魅力があります。
2015年には、映画『007 スペクター』に、Cことマックス・デンビー役で出演しています。モリアーティは、007の世界でも悪事を働いていたのかと感心したものです(笑)
近年は、Amazonオリジナルドラマ『Fleabag フリーバッグ』シーズン2のイケメン神父様で再び注目を集めています。それまで、悪役が多いイメージだったアンドリュー・スコットでしたが、このドラマでコメディ寄りの演技もできることを証明し、演技の幅を見せつけています。
海外ドラマ『リプリー』最新情報
今回、『太陽がいっぱい』のリメイクドラマ『リプリー』を制作するのは、アメリカの有料ケーブルテレビ局のShowtime。Showtimeは、過去に『デクスター』や『Lの世界』といったドラマを世に出しています。
Showtimeは、昨年10月に『リプリー』の主演がアンドリュー・スコットであることを発表しました。また、先月にはイギリスの俳優・ミュージシャンのジョニー・フリンもレギュラー出演することが発表されました。ジョニー・フリンは、現在制作中のデヴィッド・ボウイの伝記映画『Stardust』で、主人公のデヴィッド・ボウイを演じることになっています。
ドラマ『リプリー』のストーリーは、基本的には原作に忠実なものになるそうです。もし、シーズン1で『太陽がいっぱい』のストーリーをやるのであれば、シーズン2以降はまだ映像化されていないパトリシア・ハイスイスの他のリプリーシリーズをやる可能性もあるのでしょうか?乞うご期待。
『リプリー』最新情報まとめ
米Showtimeが制作する『リプリー』の最新情報についてまとめました。個人的には、主演のアンドリュー・スコットに非常に期待しています。悪役も演じながらも、イケメンを演じることもできる実力派俳優のアンドリュー・スコット。リプリーを、アンドリュー・スコットが演じるというのはまさに最適だと思うので、一刻も早くそんなリプリーを観たいなと思うのです。