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『プリ―チャー』シーズン2~今度は神様探しだ!~

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https://www.amc.com/shows/preacher/season-2

 

They're all imbecile, Jessi. Jesus, Buddha, the president, ... and god's probably the biggest imbecile of them all!

 - Preacher season 2 episode 11

 

 特殊な能力を得た牧師が主人公の破天荒アクションドラマ『プリ―チャー』。衝撃のシーズン1のラストから、物語はどう進むのか?今回は、『プリ―チャー』シーズン2の登場人物や用語をおさらいし、感想を述べています。

 

 なお、この記事は『プリ―チャー』シーズン1のネタバレを含みます。また、シーズン2前半についてネタバレと思われる箇所もあるので、気になる方はお気を付けください。

 

↓『プリ―チャー』シーズン1の感想は、以前のサイト「映画の並木道」に掲載しています。

presbr.hatenablog.com

 

 

 

 

『プリ―チャー』シーズン2基本データ

・原題:Preacher

・放送局:AMC

・放送年:2017年

・キャスト:ドミニク・クーパー、ルース・ネッガ、ジョセフ・ギルガン

・話数:13

・一話あたりの長さ:45分

・あらすじ:

 シーズン1のラストで、神が天国から行方不明になっていることを知ったジェシー、チューリップ、キャシディの3人は神を探す旅に出かける。

・予告編:

www.youtube.com

 

『プリ―チャー』シーズン2登場人物

ジェシー・カスター

 牧師。父親も牧師。ある日、ジェネシスという特別な力を得る。そのため、ジェシーは自分が神に選ばれた存在だと信じ込んでいる。神を探している。

 

チューリップ・オヘア

 ジェシーの彼女。普通の人間だが、強い。ジェシーが牧師になる前に悪事を働いていたときから付き合っている。

 

キャシディ

 ヴァンパイアだが、普段は人間の血を吸わなくても生きていける。不死身。太陽光に当たると燃えるので、外に出るときは長袖&大量の日焼け止め。キャシディに噛まれた者もヴァンパイアになる。

 

デニス

 キャシディの息子。人間。フランス語しか話せないため、キャシディともろくに会話ができない。

 

シュタール

 グレイル財団のトップ。強い。任務のためには、殺しも厭わない。常に白いスーツに、赤いネクタイをしている。

 

ララ/ジュリー

 グレイル財団のメンバー。シュタールの右腕として活動し、彼の言うことには絶対に従う。ジェシーらの監視が主な仕事。ジュリーとして、チューリップに近づく。

 

セイント・オブ・キラーズ

 地獄から来た殺し屋。天使のフィオーレとドブランから、ジェシーを殺すよう依頼された。魂がないため、ジェネシスが効かない。

  

ユージーン・ルート

 ジェシーにより地獄に送られた。ユージーンがフラれた女性を殺そうとしたと思われていたが、実際には彼は彼女を自殺から救っていた。

 

アドルフ・ヒトラー

 地獄の囚人。ユージーンと仲良くなる。かつては、気の弱い画家志望の青年だった。

 

フィオーレ

 天使。相棒のドブランは、地獄でセイント・オブ・キラーズに殺された。今は、ムンバイ・スカイタワーで、何度殺されても生き返る魔術師として活動している。

 

25代目イエス・キリスト

 イエス・キリストの子孫。

 

 創造主。天国から逃走中。その行方は誰も知らない。

 

『プリ―チャー』用語辞典

ジェネシス

 人を何でも言う通りにさせることが出来る力。神と悪魔の子。ジェシーが持っている。

 

グレイル財団

 大昔から、イエスの子孫を守ってきた団体。世界の終わりのときには、イエスの子孫が救世主となるはずなので、そのときまで守り抜くことが使命。天国や地獄とのコネクションもある。

 

ソウル・ハッピー・ゴー・ゴー(幸福魂号号)

 魂を売買する日本企業。魂は1%から売買できる。

  

地獄

 現実世界の監獄のようなもの。悪い人たちが、死後に送り込まれる。囚人は、自分の生涯で最も辛い出来事を永遠に見せられ続ける。少しでも良いことをした者は地獄にはふさわしくないため、「穴」に入れられる。

 

『プリ―チャー』3人組

 『プリ―チャー』シーズン2は、ジェシー、チューリップ、キャシディの神探しの旅を中心に進んでいきます。シーズン1に登場していた精肉会社の社長クインキャノンやウェイトレスのエミリーは、アンヴィルの街が爆発したので、全員亡くなりました。なんと豪快な!

 

 そんな前代未聞のシーズンラストから、今度はロードムービーのような展開になっていきます。セイント・オブ・キラーズやシュタールといった敵から逃れながら、人間界に紛れ込んだ神を探していきます。

 

 そんなシーズン2の見所は、団結力がないようであると思わせて、やっぱり実際にはないかもしれない3人組。神探しに没頭し他の二人のことを気に掛けないジェシー、そんなジェシーに振り回されるチューリップ、デニスとの再会で複雑な状況に置かれるキャシディ。単独行動も多く、まとまりがないように見える3人ですが、いざ敵に襲われたときには協力して戦います。それでも、結局はバラバラになっちゃったり(主にジェシーのせい)。そんな彼らの協力関係に注目。

 

 その間で、3人が交わすどうでも良い会話が個人的にはツボ。特に、キャシディの『ビッグ・リボウスキ』に関する話とかすごくどうでも良いんだけど、面白い。ときどき、ジェシーとチューリップが一緒に相手をからかったりするのも良いんです。タランティーノ映画の無駄話と似たようなノリがあります。

 

 

 

『プリ―チャー』シーズン2感想

 3人組の持ちつ持たれつの協力関係や、独特な地獄の世界観は他の作品にはない魅力。ただ、正直に言うと、今回は自分はあんまりハマらなかったかなぁ。遅々として進まない神探しのストーリーに、少し退屈さを感じてしまった。

 

 それでも、やっぱりアクションシーンは良いなぁと思うところも多かった。ジェシーを演じるドミニク・クーパーの動きがカッコいいし、その撮り方もカッコいい。とにかく最強なセイント・オブ・キラーズも怖かった。

 

 ストーリーは、やや単調に感じるところはあるものの、実はしっかり練られているのだなと感じさせられることは多い。映画『コンスタンティン』も、天国や地獄などを扱ってはいるのですが、その世界観が映画の中だけではやや理解しにくいのです。一方で『プリ―チャー』の場合は、『コンスタンティン』よりも変な世界観を扱っているにも関わらず、非キリスト教徒にとってもわかりやすい構成になっています。さらっとやっているように見えて、実は凄いことです。

 

 そんな風に、『プリーチャー』はドラマのとしての完成度は高いです。『プリーチャー』が好きになれるかどうかは、あなたがこのドラマの雰囲気を好きになれるかどうかにかかっているでしょう。好きな人は好き、そうでない人はそうでもないという感じですかね。でも、ここであまりハマらなかった人も残り20話なので見る価値はあるかも。