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Netflixドラマ『フィール・グッド』シーズン1&2感想:愛おしくて仕方がない

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Mae: I'm trying to be what you want.

George: I just want you to be yourself

- Feel Good

 

 見終わった後には、メイとジョージのことが愛おしくなってしまいます。それが、Netflixで配信されている海外ドラマ『フィール・グッド』。今回は、海外ドラマ『フィール・グッド』の感想をネタバレも含めて書いていきます。

 

 

 

 

海外ドラマ『フィール・グッド』基本データ

・原題:Feel Good

・製作:Channel 4

・公開年:2020~2021年

・話数:12

・脚本:メイ・マーティン、ジョー・ハンプソン

・予告編:

www.youtube.com

海外ドラマ『フィール・グッド』シーズン1&2は、現在Netflixで配信中。 

 

キャスト

 脚本と主演を務めるメイ・マーティンは、イギリスを拠点に活動するスタンダップコメディアン。主人公の名前が同じであることからもわかる通り、ドラマはメイの半生をベースにしている部分が多くあります。

 

 メイ・マーティンのスタンダップコメディは、Netflixの『世界のコメディアン』イギリス編で観ることができます。ドラマでも扱われていた、自分の依存症傾向などについて楽しく語ってくれています。

 

 メイの相手役であるジョージを演じるのは、シャーロット・リッチー。今、イギリスドラマ界では、かなり注目されている俳優です。コメディドラマ『フレッシュ・ミート』にレギュラー出演した後、国民的ドラマ『コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語』シーズン4~7に出演。

 

 現在は『フィール・グッド』の他に、ドラマ『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』と『Dead Pixels』に主演しています。『ゴースト~』シーズン1は、AmazonプライムビデオとHuluで視聴可能です。

関連記事:英国ドラマ『ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち』感想~幽霊だって笑いたい~ - 海外ドラマパンチ

 

 シャーロット・リッチーは、役柄の幅も広いのですが、特にコメディ演技には定評がありそうです。本作と『ゴースト~』でのシャーロットのコミカルな演技は、ほっこりして笑えます。

 

 

 

感想

①アイ・アム・ミー

 メイ・マーティンは、今回が初めましてでした。でも、すでにトウモロコシ頭のメイが大好きになってしまいました。ドラマの中では、依存症体質で、嘘をつくこともあるんだけど、自分の気持ちには正直なところが良い。ジョージのことが大好きで大好きでたまらないんだと、いつも言っているほど。

 

 『フィール・グッド』は、メイの実体験を基にして作られていることもあって、そのテーマはとても現代的です。内容も、LGBTQ+の人々を主人公にした既存の作品とは一線を画しています。

 

 例えば、メイは他人から「レズビアン」または「トランスジェンダー」などと呼ばれることがあります。メイも、それが全くの間違いだとは思っていないのですが、そのようなラベル付けをされることに、どこか居心地の悪さを感じています。

 

 メイは、性自認、ひいてはアイデンティティについて、わざわざラベル付けをする必要はないと言います。分類して名称を付けるのは分かりやすいですが、人に関してはわざわざそんなことをする必要がないですよね。むしろ、分類をすることによって大雑把な捉え方をされ、個々の人間を見ることができなくなってしまいます。

 

 だから、メイはメイだし、ジョージはジョージ。わたしはわたし、あなたはあなたなで良いのです。そもそも、LGBTQ+とは言いますが、分類の名称がやたらと増えても覚えられないので、実用上でもこの考えは歓迎すべきものでしょう。

 

②依存症体質に立ち向かう

 自分らしくいようというのは、メイとジョージの間にも言えることです。メイは、ジョージの好きなジェイソン・ステイサムのようなパートナーになれるよう努力をしていました。そうしないと、元々ヘテロだったジョージが離れていってしまうと思っていたからです。

 

 メイは、対外的には明るい人物なのですが、自己肯定感があまり高くありません。自分が性的マイノリティであることから、過去には他人からあまり良い目で見られてこなかったことが背景にあるのかもしれません。

 

 でも、ジョージは、そのままのメイを愛しています。ロールプレイとかもするけど、それはあくまで遊びのようなもの。本質的には、ジョージもメイのことが好きで仕方がないことには違いがありません。そのことにメイが気づく必要があったのです。

 

 メイの自己肯定感の低さは、依存症体質にも繋がっています。自分を愛すことができていないから、他のものを愛するしかないということですかね。愛するものが人だったらまだしも、ドラッグだったこともあります。その状態から、ジョージのおかげで抜け出すことができたのは、本当に良かったなぁと。

 

③スッキリとは行かないことも

 必ずしもスッキリとは解決できないことがあるのも、メイがどこかで経験したようなことなのかもしれません。具体的には、例えばシーズン2第4話のことです。メイは、ある大物コメディアンからセクハラを受けていました。後に、彼のテレビ番組に出ることになり、エージェントからは、この機会に彼に対する告発をしなさいと言われます。

 

 以前と比べれば、MeTooムーブメントのおかげで、ハラスメントの告発がしやすいような状況にはなっています。それでも、告発者のリスクがないというわけではありません。今回の場合は、番組側からのオファーがあったにも関わらず、それをふいにすることになってしまいます。

 

 こればっかりは、解決法が自分には思いつかないですね。場合によっては、どうしても告発によるリスクを背負うことはあると思います。だからこそ、勇気を持って告発をしてくれた人々には、なおさら感謝をするべきなのでしょう。間違っても、私たちのような視聴者やファンが、告発者を逆恨みするようなことがあってはいけません。

 

まとめ

 感想では、少し真面目なことも書きましたが、ドラマ自体は笑えて、ときにほっこり優しい気持ちになれる楽しい作品でした。コメディは、基本はゆるっとした笑いでありながら、ときには攻めた下ネタも飛び出してきます。

 

 個人的には、ジョージが家に帰ってディルドを付けてメイに会おうとしたら、サプライズパーティーで皆が集まっていたというのが一番面白かったです。ジョージが驚きでディルドを付けたまま床に倒れているのが、おかしくって仕方がなかった笑

 

 『フィール・グッド』は、この2シーズンをもって完結しました。メイ・マーティンとシャーロット・リッチーは、今後も活躍して、どこかで目にすることがあるでしょう。応援していきたいですね。

 

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