近年の大学生の趣味は、何が多いのでしょう。自分の大学では、圧倒的にアニメが多いような気がしますが、それは大学柄みたいなものかもしれません。ギターなどの楽器を始める人、筋トレに励む人もいるかな。映画を観るという人もいますよね。
ここでは、新たな大学生の趣味として、海外ドラマを提案したいのです。実は、大学生という時期こそ海外ドラマを観るのにぴったりの時期です。海外ドラマのクオリティはここ数年急速に上がってきており、これほど海外ドラマを見始めるにぴったりなタイミングはありません。なぜ大学生にこそ海外ドラマを観てほしいのか、そして現代を代表するおすすめ海外ドラマ10本を紹介します。
なぜ大学生に海外ドラマか？
大学生、特に現代の大学生には、海外ドラマを強くおすすめしたい。一つ目の理由が、コロナ禍です。すでに1年以上経っていますが、日本のコロナ禍は未だ収束の兆しを見せません。多くの大学では、リモート授業などの措置が取られています。
そもそも大学生は、比較的時間に余裕があるものですが、コロナ禍の中では余裕どころか、暇を持て余すぐらいになっているかもしれません。せっかく、時間があるのならば、2時間の映画よりも10時間の海外ドラマを観てみる、というのは選択肢として十分にアリですよね。
別に暇でなくても、海外ドラマはおすすめできます。時間的に非常に融通が利くというのは、ドラマの良いところです。今は、30分弱のドラマもたくさんあるので、昼休みだけでも、サクッと気分転換をすることが出来ます。時間があるときには、何話か一気見をするのも良いですよね。
これらのメリットに関しては、海外ドラマだけでなく、アニメでも同じことです。それでも、ドラマを推していきたいのには、もう一つ強力な理由があります。それは、海外ドラマがどんどん大人の見るものになっていっている点です。もう少し端的に言うと、R15相当のドラマがここ10年ぐらい、一気に増えています。
現代のアメリカのテレビドラマ界は、黄金時代と言われるぐらい、多くの良質な作品が作られています。詳しい話は、以下の記事に譲りますが、つまりはクオリティの向上のためには表現の幅を広げる必要があり、それが場合によってはR15など大人向け作品になることがあるのです。
時間に比較的余裕があり、R15相当以上の作品を何の気兼ねなく見ることが出来る大学生こそ、海外ドラマを観てほしいという理由が少しはわかってもらえたでしょうか。また、動画配信サービスの台頭のおかげで、海外ドラマは以前よりぐっと身近な存在になっているはずです。
今は、NetflixやAmazonプライムビデオなどで、安価に非常に多くの作品を観ることが出来ます。Amazonプライムの場合は、Prime Studentというプランがあって、これだと最初の6か月間無料＋会費半額になります。（プライムビデオを見ない人でも、普通におすすめ）
大学生におすすめの海外ドラマ10選
日本で一般的に有名なドラマと言えば、未だに『24』『プリズン・ブレイク』あたりかもしれませんが、それらはもう15年以上も前のドラマです。15年の間に、海外ドラマは遥かにアップデートされ、質もスケールも映画を凌駕する作品が多く出てきています。今の大学生にこそおすすめしたい10本を、実際に現役大学生である筆者が選んでみました。
『ゲーム・オブ・スローンズ』2011～2019年 全8シーズン 73話
まずは、全世界で大ヒットを記録したこのドラマ。ファンタジー作品ですが、中身は完全に大人向け。過激なエログロ描写が多く含まれ、話も複雑です。もしかしたら、最初のシーズンはいまいち面白さがわからないかもしれませんが、そこだけは我慢してください。実は、最近の海外ドラマでは、最初の方があまり面白くないドラマが少なくありません。その分、見進めていくとどんどん面白くなり、止まらなくなります。
配信：Amazonプライムビデオ
『ブレイキング・バッド』2008～2013年 全5シーズン 62話
史上最高のドラマと名高い本作。余命僅かの高校の化学教師が麻薬作りを始めるという破天荒な設定ですが、予測不能な先の展開が気になって釘付けになってしまいます。以前の海外ドラマはシーズンが進むほど尻すぼみになっていく印象があったのですが、近年はそうではない作品が増えています。特に『ブレイキング・バッド』は、シーズンが進むほど面白くなり、最終回では完璧な着地を見せます。
配信：Netflix
『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』2015～2019年 全4シーズン 46話
海外ドラマは進化し続けていることを実証してくれる『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』。天才ハッカーの青年を主人公とするテクノスリラーで、驚きの展開や怒涛のサスペンスが盛りだくさん。こだわり抜かれた映像と音楽はカッコ良く、新たな試みにも果敢に挑戦しているので、面白さが途切れることは全くありません。
配信：Amazonプライムビデオ
『ザ・ボーイズ』2019年～ 現2シーズン 20話
ハリウッド映画界では、スーパーヒーローものが非常に人気を集めていますが、ドラマの方ではもう少し捻ったものが出てきています。『ザ・ボーイズ』では、企業に管理されて腐敗しきったヒーローたちに、何の力も持たない主人公たちが立ち向かいます。アンチヒーロー要素だけでなく、痛烈な社会風刺要素も多く含まれ、ジャンルに囚われない面白さがあります。R18指定相当のグロ描写もあるため、完全に大人向け。
配信：Amazonプライムビデオ
『このサイテーな世界の終わり』2017～2019年 全2シーズン 16話
人を殺したいと思っているサイコパスの少年と、すべてが嫌になった少女のロードムービー。青春ドラマでありながら、シニカルなブラックジョークが効いている点がユニークです。2人の不器用な恋模様が、日本でも人気を集めています。
配信：Netflix
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『ユーフォリア EUPHORIA』2019年～ 現1シーズン 10話
今のアメリカの若者で本当に支持されているドラマが『ユーフォリア』。高校生たちを主人公にしているのですが、薬物中毒やセクシュアリティの問題などが扱われ、内容はかなりハード。日本だったら、絶対に作られないタイプのドラマです。現代的な価値観に寄り添い、斬新な音楽と映像で彩られた物語は、多くの若者から人気を集めています。
配信：U-Next
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『クイーンズ・ギャンビット』2020年 リミテッドシリーズ 7話
類まれなチェスの才能を持つ少女の活躍を描いたNetflixドラマ。2020年に配信されると、世界中で大ヒットを記録し、チェス業界も盛り上がりを見せたほど。ストーリーは王道でありながら、圧倒的な映像の質の高さのおかげで、もはや7時間の映画と言っても良いでしょう。リミテッドシリーズというタイプのドラマなので、1シーズンだけで完結します。
配信：Netflix
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『ナイト・オブ・キリング』2016年 リミテッドシリーズ 8話
大学生が主人公の海外ドラマは、意外と少ない印象があります。『ナイト・オブ・キリング』では、普通の大学生だった主人公が、ある一夜の出来事をきっかけに、殺人事件の容疑者になってしまいます。主人公と何かしら共通点があると、なおさら恐ろしい物語に変貌します。こちらも1シーズンで完結するリミテッドシリーズ。
配信：U-Next
『SUITS/スーツ』2011～2019年 全9シーズン 134話
弁護士免許を持たないが頭は良い主人公が、ハーバード卒しかいない弁護士事務所に入り、凄腕弁護士とのタッグで奮闘する話。日本でもリメイクされた人気作。ニューヨークの街並みやファッションがとてもカッコ良いんです。基本的には一話完結なのも観やすいところ。
配信：Amazonプライムビデオ, U-Next, Netflix, Hulu
『THE WIRE/ザ・ワイヤー』2002～2008年 全5シーズン 60話
少し古めの作品ですが、これだけはどうしても入れさせてください。ボルティモアの麻薬闘争を軸に、政治・教育・マスコミなどの面から、ボルティモアの街を徹底的にリアルに描き出したドラマです。まず、シンプルに面白いので、ぜひ観てほしい。『ブレイキング・バッド』と並び、史上最高のドラマに挙げられることも少なくありません。
また、このドラマはその圧倒的なリアリティから、ハーバード大学の政治学の授業で実際に使われていたことがあります。2020年にアメリカで巻き起こったBlack Lives Matter運動の原因や、なぜ政治に腐敗がなくならないかは、『ザ・ワイヤー』を見ればわかります。現代アメリカを隅から隅まで描き出したこのドラマは、必修と言っても良いほどです。
配信：U-Next
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まとめ
以上、特に大学生におすすめしたい海外ドラマ10本を紹介しました。新しめの作品をメインで選んでいるので、他のサイトで紹介されているものとはちょっと趣が異なったものになっているかもしれません。ただ、いつまでも15年前に日本で流行ったドラマを紹介していても仕方ありません。急速にアップデートされ続けている、現代の海外ドラマ界。この波に乗り遅れるな！
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