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海外ドラマ『カリフォルニケーション』のすゝめ~お気楽作家のL.A.生活~

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 カリフォルニアで大した仕事もせず、やりたいことだけやって過ごせるなら、それほど楽しいこともないでしょう。『カリフォルニケーション』の主人公ハンク・ムーディは、まさにそんな生活をしています。でも、決してお気楽なだけではないのかも……?

 

 今回は、U-Nextでも配信中の海外ドラマ『カリフォルニケーション』の魅力をネタバレなしで紹介していきます。

 

 

 

 

海外ドラマ『カリフォルニケーション』基本データ

・原題:Californication

・放送局:Showtime

・放送年:2007~2014年

・シーズン数:7

・話数:84

・主演:デイヴィッド・ドゥカブニー

・あらすじ:

 書けなくなった人気作家のハンク・ムーディーは、ロサンゼルスの女性たちにモテモテ。それでも、事実婚状態だった元妻のカレンに今でも夢中なのだが、カレンにはその気はなし。娘のベッカは、ロックに励む!

・予告編(シーズン1):

www.youtube.com

海外ドラマ『カリフォルニケーション』全7シーズンはU-Nextで独占見放題配信中

 

『カリフォルニケーション』とは?

 Californicationとは、California(カリフォルニア)とfornication(性的にふしだれ)を合わせた造語です。レッド・ホット・チリ・パッパーズが1999年に「カリフォルニケイション」という同名のアルバムを出していますね。

 

 『カリフォルニケーション』の主演は、『X-ファイル』のモルダー役で脚光を浴びたデイヴィッド・ドゥカヴニー。過去に自身もセックス依存症でリハビリを受けた経験があるほどで、それが今回の役作りにも生かされています。

 

 放送したのは、アメリカのShowtimeという放送局です。Showtimeは、『デクスター』『シェイムレス』『HOMELAND』など、高い評価を受けるドラマを次々に送り出しています。

 

 Showtimeはケーブル局の中でも、さらに課金が必要になるプレミアムチャンネルであるため、他の局よりも放送コードが緩くなっています。すなわち、同じくプレミアムチャンネルであるHBOと同様に、ヌード等を含めた過激な描写も可能ということです。

関連記事:アメリカのテレビ局まとめ②ケーブル局 - 海外ドラマパンチ

 

 『カリフォルニケーション』は特にそういった描写が多いドラマです。知らない人や親がいるところでの視聴には、注意した方が良いかもしれません。

 

 

 

憎めない男、ハンク・ムーディー

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 『カリフォルニケーション』では、タイトルの通り、カリフォルニア州ロサンゼルスに住んでいる性的にふしだらな小説家ハンク・ムーディの日常が描かれます。”性的にふしだら”とは、より直接的に言えば、出会ったあらゆる女性とすぐに寝るような男ということです。

 

 ハンクがナンパをするときもあれば、彼自身もハンサムなので言い寄られることも多く、夜な夜な多くの女性とベッドで楽しんでいます。

 

 さらに、作家を名乗ってはいるものの、今はほとんど本も書いていません。過去にヒット作があって、映画化もされているおかげで、お金には困っていないんですけどね。

 

 では、そんなだらしない男の物語の何が面白いのでしょう?

 

 それは、ハンクは、やってくれるときにはやってくれる男だからです。例えば、ハンクはカレンにぞっこんなので、カレンのことを少しでも悪く言う人がいたら殴りかかります。娘のベッカのことは、もちろん溺愛し、全力で彼女のことを守ろうとします。

 

 また、ハンクの貞操観念が酷いとは言っても、未成年には手を出しません(一回だけ、騙されてそうなってしまうことがあるけど、もの凄く後悔する)。カレンと一緒にいる間は、浮気をすることもありません。なにげに、ギリギリのラインは守っているのです。

 

 カレンやベッカだって、自分のことを本気で愛してくれる人を嫌いにはなれません。そんなわけで、家族との仲がそれなりに良いハンク。

 

 『カリフォルニケーション』を観始めれば、あなたもハンクのことをクズだなぁと思いながら、彼のことが嫌いにはなれないと思います。

 

クセが強いサブキャラたち

 もう一人の主人公とも言えるのが、作家ハンクのエージェントであり友人のチャーリーです。妻のマーシーとは、いつもすったもんだとやっているのですが、それでもずっと一緒なので、実は良い仲なんじゃないかな。

 

 チャーリーは、ハンクほど手放しで好きになれるキャラクターではないのですが、そんなに悪い人でもないので、大嫌いにはならないくらいでしょうか。むしろ、チャーリーにどんなことがあっても、彼を見捨てることがないハンクの株が上がります。

 

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 最も魅力的なサブキャラクターといったら、ハンクの娘のベッカでしょう。両親が離婚状態にあるので、大変な環境だとは思いますが、そのおかげか若いのに自立した考えを持っています。優しいんですよね。ハンクや母親のカレンのことを労わる場面もあり、親よりもしっかりしているんじゃないかと思わされます。

 

 ベッカの趣味はロックで、ひたすらギターを弾いたり歌ったりしています。ちょっとゴスっぽいファッションも可愛いんです。

 

まとめ

 何度も言うようですが、主人公のハンク・ムーディは本当にだらしない男なんです。どこまで観てもそう思います。でも、元妻と娘を誠実に愛する姿勢とかを観ていると、どうしても嫌いにはなれないんです。伝わるかなぁ、この気持ち。

 

 『カリフォルニケーション』のような過激でクセの強い作品は、日本では絶対に作られることはないでしょう。また、アメリカの一般的なコメディとも大きく異なります。爆笑という感じではないけれど、ゆるっと笑えて、たまにほっこりできる海外ドラマ『カリフォルニケーション』。良作です。

 

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