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海外ドラマ飯を作ってみた【The Bearのパスタ】

 『ツイン・ピークス』のチェリーパイ、『ベター・コール・ソウル』のシナボンなど、海外ドラマには印象的な料理がたびたび登場します。せっかくなら、それを観るだけではなく作ってみよう/食べてみようという企画です。

 

 今回は、Disney+(ディズニープラス)で配信中の最新ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』(原題:The Bear)より、スパゲッティ・ポモドーロです。このドラマ、めちゃくちゃ面白いので、ぜひ観てみてください。ちなみに、この記事にはドラマのネタバレはないので、ドラマを未見の方もご安心ください。

関連記事:ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』感想~厨房は戦場だ~ - 海外ドラマパンチ

 

 邦題からも分かる通り、このドラマはレストランが舞台なので、美味しそうな料理がたくさん登場します。ただし、ほとんどの料理はプロのシェフが作っているので、普段ほとんど料理をしない自分のような者が真似できるものではありません。でも、一つだけ、作れそうなものがありました。それが、スパゲッティ・ポモドーロです。

 

 自分は料理ができませんが、パスタぐらいは日常的に作っています。茹でて、市販のソースをかけるだけですから。でも、今回はソースを作ろうというわけです。そのくらいなら、素人にも出来るだろうというわけでこれで決まり。レシピを確認して作ってみましょう。

 

 ドラマでは、主人公の兄が書いたメモにポモドーロのレシピが書かれていました。レシピと言っても、ほとんど材料が書いてあるだけ。メモを引用すると、

 

Family Meal Spaghetti(家庭用スパゲッティ)

  • 10 garlic cloves(ニンニク10かけら)
  • Basil steeped in oil(オイルに浸したバジル)
  • San Marzano Tomatoes(サンマルツァーノ種のトマト)
  • 2 28 oz cans(the smaller cans taste better)(28オンスの缶2つ、小さい缶の方が美味しい) 

 

 シェフ同士ならこれで伝わるのかもしれませんが、私にはこのメモだけで作ることはできません。ということで、以下のBuzzFeedの記事のレシピを参考にしました。

関連記事:How To Make That Spaghetti From Hulu's 'The Bear'

 

 この記事のレシピをざっくり要約すると、次のような内容です。

 

BuzzFeedのレシピ

①バジルとニンニクをオリーブオイルで茹でる

②玉ねぎをバターで炒める

③トマト缶を加えてさらに炒める

④バジルとオリーブオイルをミキサーですりつぶして混ぜる

⑤④を③に加えてさらに炒める

⑥パスタにかけて完成

 

 なるほど。難関は④です。なぜなら、私はミキサーを持っていません。そこで、思いつきました。バジルとオイルでソースを作るなら、パスタのバジルソースと同じではないか! それなら、市販の完成品を使っても変わらないでしょう。ということで、買ってきた材料は以下の通り。

 イオンなので、誰でも買えるような材料しか買っていません。このくらいなら、この記事を読んでくださっている方も簡単に試してみることができるだろうというわけです。それに、私が作れるような料理なら、みなさんは余裕で作ることができるでしょう。もし、私が上手く作れなかったら、そのときは誰かリベンジしてください。

 

 写真の左上のボトルはオリーブオイルです。トマト缶は、トマトパックの方が安かったので、これにしました。サンマルツァーノ種のトマトなんて売ってないですよ。バジルソースを買った理由は前述の通り。最悪でも、茹でたパスタにこれだけ和えても美味しく食べられますから、リスクは低いですね。無塩バターは高かったですが、これしかなかったので仕方なく。

 

 まず、バジルをニンニクをオリーブオイルで茹でます。オリーブオイルの残りの量が少なかったので、ほとんど炒めただけですが、別に良いでしょう。次に、玉ねぎをバターで炒めます。玉ねぎを切るのに包丁を使いますが、半分に切るだけなので問題なし。BuzzFeedの記事には、バター半分を使うと書いてあって具体的な量が書いてなかったのですが、そのまま半分を鍋に突っ込みました。バターの単位は、世界共通という認識で大丈夫だったでしょうか。

 見た目は悪くありません。次に、この鍋にトマトパックを入れます。これ、要注意です。めちゃくちゃトマトが跳ねます。ほとんど油が沸騰しているところに常温の物体を入れるわけですから。最初だけ少しずつ入れていけば、あとはバターの温度が下がるので、ドバドバ入れて大丈夫です。

 

 さらにバジルソースも入れちゃいましょう。あとは、10分ほど熱するわけですが、ちょっと気付いたことがありました。最初に炒めたバジルがまだ硬かったのです。というわけで、ついでにバジルとニンニクもドボン。すると、こんな感じ。

 これでほとんど完成です。あとは、パスタを茹でるだけ。これは、いつもやっていることなので、何の問題もありません。ということで、完成したのが、これ。

 

 

 どうです? 本来はバジルが彩りを添えるはずですが、今回はバジルもトマトと一緒に炒めてしまったので、全部トマトパックの色になってしまいました。白いのは、ニンニクです。それにしても、玉ねぎの存在感。BuzzFeedの完成写真では、なぜか玉ねぎが消滅しているのですが、どうしてしまったのでしょう? まさかダシだけ取って捨てたわけじゃないでしょうね。私はもちろん食べますよ。

 

 それでは、いただきます。ん!? これは、……イケる! ほとんど煮たトマトの味しかしないけど、でも、ちゃんと食べられます。玉ねぎもちゃんと美味しいですね。焼いた玉ねぎは、普通に美味しいです。ニンニクもちゃんと美味しかった(どこかで潰すのだったかもしれませんが)ですし、バジルはバジルの味がしましたから、全体的に素材の味を生かすことができたんじゃないかと思います。

 

 ただし、問題が一つ。そこそこ脂っこいです。今回、パスタを2人分くらい茹でてしまい、それを一人で食べることになった結果、完食するのにかなり苦労しました。このレシピは、2人分という感じがします。トマトが多すぎますし。

 

 結論。このレシピは、どんなに料理が素人でも作ることができます。バターを焦がさないことだけ注意すれば、失敗することはないでしょう。とはいえ、どれだけ美味しくできるかは個人の技量次第。試しに作ってみてはどうでしょうか。ドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』をまだ観ていない人は、ぜひこちらも視聴してみてください。私には作ることができないような本当に美味しそうな料理もたくさん出てきます。

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