すでに2022年に入りましたが、あと一つだけ2021年の振り返りをしておきたいのです。2021年、最も面白いドラマは何だったのでしょうか?
Twitterでは、2021年末にも「#2021年ドラマベスト10」や「#2021年ドラマベスト」というハッシュタグをつけて、多くのドラマファンが個人のベスト10を挙げていました。今回は、200件以上のドラマベストを集計してみました。
まずは、このハッシュタグを付けて投稿した皆さんに感謝を申し上げます。あくまで個人のベストが一番重要であり、ここで紹介するランキングは、一つのデータに過ぎません。データは、単に各ランキングで挙げられたタイトルと順位を集めただけのものです。個人のベスト10が気になる人は、Twitterで検索してみてください。
リンク:#2021年ドラマベスト10 hashtag on Twitter
集計は、2つの方法で行っています。「ポイント順」は、原則として1位に10点、2位に9点……、10位に1点を加算していき、合計点数を計算したものです。ただし、細かい点数ルールについては、次の項で記しています。「人数順」は、ベスト10にその作品を入れている人数を数え上げたものです。
対象となるツイートは全部で227件。ざっくり言えば、ポイント順は人気の高さに評価の高さを重みづけしたもの、人数順は人気の高さを表したものになっています。集計は、国内ドラマと海外ドラマを一括で行いましたが、ここでは分けて紹介します。
ポイント集計ルール
- 原則として、1位は10点、2位は9点……、10位は1点として集計。
- 順位がない場合は、すべて同率順位として計算する。すなわち、10本挙げてもらった場合には、すべて5.5位(5.5点)として扱う。
- 10本以下の場合は「最大点数=挙げてもらった本数」とする。すなわち、7本だけ挙げてもらったら、点数は1位が7点、2位が6点……、7位が1点となる。
- 11本以上の場合は、順位があるならば上位10本のみ集計。順位がないときは「55÷挙げてもらった本数」をそれぞれの点数とする。
- 手作業での集計であるため、誤差を含む。あくまでも酔狂な趣味の一環なので悪しからず。
<ポイント順>
【国内ドラマ】
1位『大豆田とわ子と三人の元夫』463.1点
2位『俺の家の話』322.5点
3位『コントが始まる』225.6点
4位『最愛』181.1点
5位『おかえりモネ』138.6点
6位『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』101.5点
7位『お耳に合いましたら。』94.5点
『天国と地獄~サイコな二人~』94.5点
9位『今ここにある危機とぼくの好感度について』92.6点
10位『青天を衝け』84.5点
【海外ドラマ】
1位『真夜中のミサ』320.6点
2位『メア・オブ・イーストタウン』296.5点
3位『セックス・エデュケーション』235.5点
4位『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』232.9点
5位『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』204点
6位『メイドの手帖』192.1点
7位『ワンダヴィジョン』190.4点
8位『地下鉄道~自由への旅路~』189点
9位『フォー・オール・マンカインド』175.5点
10位『マスター・オブ・ゼロ』173.5点
11位『ホークアイ』171.2点
12位『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』171点
13位『バリー』162点
14位『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』143.4点
15位『イカゲーム』88.5点
16位『ギャング・オブ・ロンドン』87点
17位『ロキ』82.9点
18位『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』82.5点
19位『賢い医師生活』81点
20位『地獄が呼んでいる』74.5点
<人数順>
【国内ドラマ】
1位『大豆田とわ子と三人の元夫』78人
2位『俺の家の話』54人
3位『コントが始まる』41人
4位『最愛』30人
5位『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』25人
6位『おかえりモネ』22人
7位『今ここにある危機とぼくの好感度について』19人
8位『天国と地獄~サイコな二人~』17人
『生きるとか死ぬとか父親とか』17人
10位『お耳に合いましたら。』16人
『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』16人
【海外ドラマ】
1位『メア・オブ・イーストタウン』54人
2位『真夜中のミサ』52人
3位『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』46人
4位『ワンダヴィジョン』42人
5位『ホークアイ』39人
6位『セックス・エデュケーション』38人
7位『メイドの手帖』33人
8位『マスター・オブ・ゼロ』32人
9位『バリー』30人
10位『フォー・オール・マンカインド』29人
『地下鉄道~自由への旅路~』29人
『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』29人
13位『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』28人
14位『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』24人
15位『イカゲーム』20人
『ロキ』20人
17位『地獄が呼んでいる』16人
18位『ギャング・オブ・ロンドン』15人
19位『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』13人
『賢い医師生活』13人
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』13人
『インベスティゲーション』13人
惜しくもランキング外
国内『岸辺露伴は動かない』『ここは今から倫理です。』『着飾る恋には理由があって』
海外『コブラ会』『ディキンスン~若き女性詩人の憂鬱~』『ユニークライフ』『ノーマル・ピープル(ふつうの人々)』『瞳の奥に』『マーダーズ・イン・ビルディング』
総括
国内ドラマは『大豆田とわ子と三人の元夫』が圧倒的な人気と評価を獲得しています。次いで、宮藤官九郎の『俺の家の話』が好調。金子茂樹の『コントが始まる』も高い評価を得ています。
海外ドラマは、Netflixの『真夜中のミサ』とHBOの『メア・オブ・イーストタウン』が拮抗。2021年は、MCUがドラマ展開を始め『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ロキ』『ホークアイ』の4作がDisney+で配信されました。いずれも高い人気を得ています。
Netflixからは『セックス・エデュケーション』『マスター・オブ・ゼロ』『メイドの手帖』が好評。加入者数が比較的少ないスターチャンネルEXからも『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』、Apple TV+からは『フォー・オール・マンカインド』『テッド・ラッソ』などがランクインしています。
本国放送から2年経って待望の日本初上陸を果たしたHBO『バリー』、バリー・ジェンキンス監督のAmazonプライムビデオ『地下鉄道』も上位に入っています。全体的にリミテッドシリーズが多く挙げられているのも特徴的で、これはここ数年のトレンドのようです。はたして2022年は、どんなドラマを観ることができるのでしょうか?