海外ドラマパンチ

海外ドラマ最新情報・紹介・感想

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

2020年公開映画ベスト7+海外ドラマベスト3

f:id:presbr:20201224194201j:plain

 2020年も終わりが近づいています。多くの映画・ドラマファンの方々に倣って、私も年間ベストを作りました。ただ、他の映画ファンの方と比べると鑑賞本数が少ない方だと思うので、映画はベスト7、ドラマはベスト3のみを決めました。言う間でもないことですが、このベストには何の権威もないので、そんな映画・ドラマもあったなぁ/あったのか!という気持ちで読んで頂ければと思います。

 

 なお、選考対象作品は、映画の場合は2020年内に日本で公開された作品のうち私が観たものです。劇場公開、配信限定の区別はしません。ドラマは、2020年内に本国での放送された作品とします。そのため『ダーク・マテリアルズ』S1などは2020年に日本で観られるようになったのですが、本国での放送が2019年であるため対象外です。どの年の対象にもならない作品が沢山出てきてしまいますが、海外のベスト企画と基準を合わせるために、あえてこのようにします。

 

 対象作品の全リストは、記事の最後に載せています。映画は22作品、ドラマは8作品です。映画・ドラマベストに加えて、今年最も演技面で輝いていた人たちを、映画・ドラマの区別なく順位なしで選んでみました。 

 

 

 

 

演技部門

ソン・ガンホ『パラサイト』

メアリー・エリザベス・ウィンステッド『ニーナのすべて』

ポール・ベタニー『フランクおじさん』

マーク・ライランス『シカゴ7裁判』

アニャ・テイラー=ジョイ『クイーンズ・ギャンビット』

ヒュー・ジャックマン『バッド・エデュケーション』

 

 ソン・ガンホは、その普通の人っぽさが凄く良いのですが、『パラサイト』でもその良さを最大限に生かしていました。メアリー・エリザベス・ウィンステッドは、年々演技が上手くなってきているような気がします。『ニーナのすべて』でのスタンダップコメディアン役は、現時点ではベストアクトなのでは?ポール・ベタニーはヴィジョン役だけじゃないんだぞ。

 

 『シカゴ7裁判』は、実力派俳優で固めた最強のキャスト陣なのですが、ここでは弁護士役のマーク・ライランスを挙げておきます。アニャ・テイラー=ジョイは、可愛いだけじゃない。『クイーンズ・ギャンビット』で、その実力をしかと見せつけられました。もしこの6人からベストを選ぶなら『バッド・エデュケーション』のヒュー・ジャックマンかな。あの憎たらしい笑顔が凄く良いんです。

 

2020年公開映画ベスト7

第1位『1917 命をかけた伝令』

第2位『シカゴ7裁判』

第3位『パラサイト 半地下の家族』

第4位『TENET テネット』

第5位『ブックスマート~卒業前夜のパーティーデビュー~』

第6位『フランクおじさん』

第7位『オン・ザ・ロック』

 

 第7位『オン・ザ・ロック』は、とにかくビル・マーレイ演じる主人公の父親がユニークで面白い。クスッと笑える物語を通して、主人公が日常生活に対して感じていることが浮き彫りになります。 第6位『フランクおじさん』は、ゲイの人々が苦労している話だけでなく喜びを見出す瞬間も描かれているのが良い。意外に現実的な着地点も新鮮に感じました。第5位『ブックスマート』は、全てを肯定してくれる懐の深さがありますよね。まさにこれからを代表するような青春映画になるでしょう。

 

 第4位『TENET テネット』はもう説明しなくて良いかな(笑) プロットの難解さは一旦置いておくとして、順行と逆行が入り乱れる終盤の映像には圧倒されました。第3位『パラサイト』も、良いですよね。グロテスクなまでの格差社会を見事に映像化していて、その完成度の高さにはリスペクト!と言いたくなります。

 

 第2位『シカゴ7裁判』でも、アーロン・ソーキン脚本特有の早口トークは炸裂しています。物語の牽引力が強く、あっという間に時が過ぎてしまいます。実話ベースということもあり、今年最も熱い物語だったのではないでしょうか。

 

 そして、2020年のベストムービーは『1917』に決定しました。全編ワンカット風ということで話題になりましたが、その映像に実に圧倒されます。本当に鳥肌が立つようなシーンも、いくつもありました。現代の映画の限界に挑んだ作品であり、映像面で『1917』を超える映画はしばらく出てこないんじゃないかな。

 

2020年公開海外ドラマベスト3  

第1位『ザ・ボーイズ』シーズン2

第2位『プロット・アゲンスト・アメリカ』

第3位『クイーンズ・ギャンビット』

 

 3位『クイーンズ・ギャンビット』は、王道のストーリー展開でありながらも、映像と演技で魅せてくれる上質な良作です。2位『プロット・アゲンスト・アメリカ』は、さすがデヴィッド・サイモン(『THE WIRE/ザ・ワイヤー』)といったところ。終盤へ向けての話の盛り上がり方が半端じゃない。

 

 1位は『ザ・ボーイズ』シーズン2。S1ではヒーローカルチャーへの風刺がメインでしたが、S2はさらに社会風刺要素が増して、より面白く、より過激になりました。ホームランダーの強烈なキャラクター性も加速し、完全に独自路線を突き進んでいます。他では、こんなドラマは見られないでしょう。

 

 

 

まとめ

 個人的に、本格的に海外ドラマにハマりだしたのは今年からなんです。去年までも、それなりに観てはいたのですが、映画の方が多かったかな。海外ドラマの方が多く観るようになって変わったのが、以前ほどは映画にストーリーの面白さを求めなくなったことです。ストーリーに関しては、ドラマの方が尺が長いので、ずっと深掘りできますから。特に、『ザ・ボーイズ』と『プロット・アゲンスト・アメリカ』は、そんなストーリーの面白さで選出しました。

 

 その代わり、映画に対しては「体験」を重視するようになってきています。特に今年は『1917』と『テネット』が「体験する映画」に全振りしたような作品だったので、その思いを強めることになりました。「体験」というのは、アクション映画に限った話ではなく、物語の空気感を体験することも含めます。『パラサイト』の不穏な空気や、『シカゴ7裁判』の熱気、『ブックスマート』のわちゃわちゃ感などは良いですよね。他の作品では体験できないような雰囲気を味わうのが、私にとっての「映画体験」の定義になりつつあります。

 

作品リスト

※タイトルが色付きのものは、作品の詳細記事へのリンクになっています。

2020年公開の映画(自分が観たもの)22作品

『パラサイト 半地下の家族』『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』『ナイブズ・アウト』『1917 命をかけた伝令』『9人の翻訳家~囚われたベストセラー~』『ティーン・スピリット』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』『プレーム兄貴、王になる』『最高に素晴らしいこと』『バッド・エデュケーション』『ヴァスト・オブ・ナイト』『ラブバード』『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』『ブックスマート~卒業前夜のパーティーデビュー~』『Work It ‐輝けわたし!‐』『TENET テネット』『ニーナのすべて』『オン・ザ・ロック』『冷たい嘘』『お気楽探偵アトレヤ』『シカゴ7裁判』『フランクおじさん』

※『ニーナのすべて』は2018年の映画だが、日本では劇場未公開であり、2020年になってから日本のNetflixで配信されたため入れる。『パラサイト』は2019年末から一部で限定公開されていたが、本格公開は2020年。

 

2020年公開の海外ドラマ(自分が観たもの)8作品

クイーンズ・ギャンビット』『アップロード~デジタルなあの世へようこそ~』S1『ザ・ボーイズ』S2『ユートピア~悪のウイルス~』S1『トゥルース・シーカーズ』S1『ウエストワールド』S3『プロット・アゲンスト・アメリカ』『別世界からのメッセージ

 

psbr.hatenablog.com